オー・ドロボー!1 怪盗淑女は恋きに盗む?


『オー・ドロボー! 1.怪盗淑女は恋きに盗む?』(岬かつみ著/富士見ファンタジア文庫)★★★★☆

オー・ドロボー! 1.怪盗淑女は恋きに盗む? (富士見ファンタジア文庫)
オー・ドロボー! 1.怪盗淑女は恋きに盗む? (富士見ファンタジア文庫)

ファンタジア大賞の金賞受賞作。
世界の名だたる悪党たちの子孫が集まり、世界一の大泥棒を決定する選手権に参加することになったアルセーヌ・ルパンの子孫の少女と、とある大泥棒の14代目の少年の冒険活劇です。
肝心の選手権自体はさくさくと進んで行ってしまうために物足りなくも感じたのですが、ストーリー全体をみると怪盗ものらしく小粋な仕掛けのある良作だったと思います。
あと、ヒロインのアルが可愛すぎでしたヾ(´ω`=´ω`)ノ

☆あらすじ☆
「ボンソワール、わたくしアルセーヌ・ルパンと申します」
大泥棒の末裔である少年の自宅に、ある日突然、金髪碧眼の少女が訪れた。なんでも彼女はドロボウの技術ゼロのくせに、かの「世界大泥棒選手権」に参加し、さらには優勝しなければならないというのだ!?美少女の頼みを断りきれず、少年は何とも頼りにならない“怪盗淑女”をパートナーに、会場である地中海の島「悪党の楽園」に乗り込んだ―!各国代表の大ドロボウたちが、一つの秘宝を奪い合う―持ち前の大胆不敵さと推理力でライバルたちを出し抜け!?前代未聞のスティール・ロワイヤル・ラブコメディ参上…!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

通称「悪党の楽園」で行われる「世界大泥棒選手権」
それは世界中の有名な泥棒たちの子孫が集まり、誰が世界一の大泥棒なのかを決定する大会なのです。

 

この作品の特徴は、どこかで名前を聞いたことがある世界中の泥棒や悪党たちが、「同じ名前の子孫」(屋号の襲名みたいな形)で登場するところ。
ただ、ジェシー・ジェイムズや宋江や洪吉童やら大量に有名大泥棒の名前が出てくるものの、全部わかった読者は果たしてどれだけいたことでしょうか。ちなみに私は必死でWikipediaを引きまくったあげくに、ドン・ディエゴの正体をうっかり引いてしまいました・・・・・・。

 

本作のヒロインは、世界最高の怪盗紳士アルセーヌ・ルパンの子孫アル。泥棒としては素人でしかない彼女が助っ人を頼んだのが、主人公の14代目石川五右衛門でした。主人公の正体は途中まで隠されていたのですが・・・・・・「ご」で分かっちゃいましたよ!!(*・ω・)ノ
・・・・・・普通ですかそうですか。

 

物語は、利害の一致したアルと五右衛門がタッグを組んで大会の優勝を目指す、というものなのですが、大会そのものの描写が予想より少なめだったのは残念でした。
最初の銀行でのドンパチから場面は一気に飛んで最終日ですもんね。有名な義賊たちが一つの宝を巡って、緊迫感のある駆け引きを演じてくれるかと期待していただけに、これはちょっと拍子抜けです。最終日の最終決戦も少し粗かったですし。怪盗や義賊が勢揃いするなら力任せのバトルじゃなくて知恵比べしてほしかったなぁと思ってしまいました。

 

もっとも、モリアーティの企みと、さらに全ての騒動の裏にある先代ルパンの目論見にまで触れるとなると、初日以降の大会開催中の描写が薄かったのは分量的にみて仕方なかったのかもしれませんね。モリアーティ関連の種明かしはともかく(掛け合わせるなよ!混ぜるな危険ww)、五右衛門を手玉にとった先代ルパン絡みの真相は、怪盗らしい小粋さがあって読んでいて楽しかったです
やられたー!て感じが良いですよね。最後の「もってけ、ドロボー」の締めくくりも好みでした。

 

怪盗ものとしては少し不満はあったものの、ラブコメとしては非常に好みだった本作。
ぽやんとしたアルは可愛いかったのはもちろんですが、「絶景かな」を連呼する五右衛門も可愛かったです。二人揃って赤面するシーンにはニヤニヤしました( ´∀`)

 

設定的にまだまだ続けれそうです。ナンバリングされてるし、きっと続編は出るのでしょう。
舞台を日本に移したことだし、日本の有名な名探偵をたくさん出して欲しいですね!明智小五郎とか金田一耕助とか!でもラノベだし全部女体化しかねないな・・・・・・
ともあれ、無事に続きが出ることを期待したい新作でした(´∀`*)

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