『落第騎士の英雄譚〈キャバルリィ〉4』(海空りく著/GA文庫)★★★☆☆
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)4 (GA文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
2014年4月刊。
七星剣武祭の「前夜祭」。
全国大会の意味合いが変わってくる展開となってきました。
チート連発で強さのインフレが激しいですが、この調子でどうやって一輝が勝ち進んでいくのか。
初めて表紙からステラがいなくなってしまいましたが、たしかに今回は珠雫回。
☆あらすじ☆
七星剣武祭に向けて、準備を進める一輝たち破軍学園の代表選手団。東北の雄・巨門学園との合同合宿も充実したものになり、順風満帆かと思われた矢先、破軍学園が突然の襲撃を受けてしまう。裏社会の実力者で構成された伐刀者集団「暁」に対するは一輝たちと生徒会の精鋭。だが決戦の火蓋が切られようとした矢先、味方であるはずの『彼』が、隠していたその牙を剥く!そして一輝の前に立ちはだかるのは―世界最強の存在!果たして早すぎた対峙が生み出すものは!?
理想と現実、希望と絶望の狭間を駆け抜ける、激闘の第4巻!
以下、ネタバレありの感想です。
巨門学園との合同合宿でいかんなく最強ぶりを発揮する一輝。
大会が始まる前に楽勝ムードを漂わせてどうする気なんだと思いきや、そんな甘い展開にはなりませんでした。
「七星剣武祭を崩壊させる」という目的で動き出した「暁学園」による、破軍学園襲撃。
連盟の外側から登場した新勢力ですが、今回は顔見せ回。前哨戦ということで生徒会メンバーが頑張っていましたが、実力差は圧倒的でした。
そして一輝は唐突に現れた世界最強の剣士エーデルワイスと戦うことに。
何でこのタイミングで出したんでしょう。ともかく、一輝にとって初の黒星がついてしまいました。さすがに勝てないかぁ・・・・・・。
エーデルワイスはともかく、暁側はまだまだ謎ばかり。
中二病患者なお嬢様とか雑魚キャラ臭すごかったけど、大丈夫なんでしょうかw
一輝の兄・王馬が登場しましたが、それ以上に不気味な紫乃宮天音の存在感のせいで、なんだかかませっぽくなっちゃってますね・・・・・・。
前回で裏切りが判明していたアリスは、思った以上に簡単に一輝側に寝返りました。ほんと早かった。
アリスの事情は冒頭からずっと語られるのですが、それを踏まえた上で珠雫の存在が大きかったということでしょう。恋愛関係にいくのか姉妹関係のままなのか。お姉さんでいてほしいな。
というか小さい頃からおねぇだったんですね、アリス。
その珠雫はチート能力に覚醒。
あれ、よく分からなかったんですが、無敵すぎませんか。
だってダメージ受けないし、死んでも再生できるって・・・・・・え?え?
超展開すぎてちょっとついていけなかった・・・・・・(゚∇゚ ;)
大活躍の珠雫に反し、今回ステラの出番が控えめ。
ただ、最近ちょっと最強のAクラス騎士という風格が消え失せていたのでこのタイミングでの修行ターンは必要ですよね。
彼女は唯一のメインヒロインであって、主人公の最強のライバルという位置づけが良かったので、ここで開いていた一輝との差を埋めてほしいものです。
日本政府という予想外のスポンサーを有する暁学園が参戦することで、七星剣武祭はどうなってしまうのか。
次回から本戦スタートですかね。
一輝の相手は初戦からいきなり前チャンピオンですが、本当に運が悪いなこの主人公・・・・・・。
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