『光炎のウィザード 恋は電光石火』(喜多みどり著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆
新章開幕。悩めるゼストガさん回でした。
ストーリーはシリアスなのに、このこみ上げる愉快な気持ちは一体何なんでしょう。今回のゼストガさんの行動が喜劇にしかみえない。哀れな男ゼストガさん。
☆あらすじ☆
“学園”の見習い魔術師リティーヤの所属する研究室の責任者・ロードマスターに内通疑惑勃発!?無口・無表情・超甘党なお師匠ヤムセと離されて、魔導書調査委員会に預けられたリティーヤ。輝ける美貌と氷の毒舌の主・ゼストガに連れられて北の研究所で検査を受けるはずが、魔導書の横流し現場を目撃してしまい、敵対組織に追われて雪山をゼストガと二人で逃げ回るハメに!!
天然最強魔術師師弟の新たなる冒険、ここに開幕。
ヤムセ分が足りないぞ!ということでネタバレありの感想です。
ここで今回のゼストガさんの行動を振り返ってみましょう(`・ω・´)
バドから「リティーヤに恋している」との指摘を受けたことに(未だに)激しく動揺
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とりあえずそれは置いておいて、ロードマスターの不正疑惑にかこつけてリティーヤをヤムセたちから引き離して手許で監視。
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リティーヤが実験による魔力の暴走で弱っているところをパフェで餌付け
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別件での捜査中に乱入してきたリティーヤを連れて「明日の子ら」から逃走
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リティーヤに「愛想とかない」「大嫌い」と言われて微笑みながら根に持つ
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ママンが手配した逃がし屋に裏切られてリティーヤ共々雪原に放置プレイ
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リティーヤに冷たくする
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トラウマがぶり返してリティーヤが混乱する
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リティーヤに優しくする
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「凍えの呪い」発動のリティーヤに添い寝
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「明日の子ら」の襲撃からリティーヤを必死に守るがヤムセに良いところを持って行かれる
↓
恋 自 覚 !!!
個人的に、塩対応で混乱させて優しくする流れでゼストガさんあざとい!と思ってしまいました。
まぁ、せっかくリティーヤの中で存在感出してきてもあっさりヤムセに奪われた挙げ句に、フラれるの前提でヤムセになぐさめられるあたり、ゼストガさんのブレない扱われ方かなぁ、と。
ちゃんと三角関係になるかとも思ったんですが、ラストのリティーヤの様子をみると、これはもうフラレたということでいいのかな??
あと、「お茶飲むのが愛」云々のヤムセの発言の意味がリティーヤにちゃんと伝わっていたことになんか笑いました。みんな、ゼストガさんの恋で遊びすぎだよ(´・ω・`)
とまぁ、今回はこんな感じでゼストガさん回でした。シリーズの本筋自体はほとんど進んでないですね。
ロードマスターが出てきて、どうもキツネと知り合いくさいのが分かったくらい?初登場は浮浪者風だったのに、次に出てきたときはイケメンでびっくりしました。
あと、リティーヤとすでに面識があったゼストガママについては、短編かなんかでエピソードがあったのかな?
次回はついにリティーヤ兄が登場なのでしょうか。ヤムセ分が恋しい・・・・・・
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