光炎のウィザード4 想いは未来永劫


『光炎のウィザード 想いは未来永劫』(喜多みどり著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆

光炎のウィザード―想いは未来永劫 (角川ビーンズ文庫)
光炎のウィザード―想いは未来永劫 (角川ビーンズ文庫)

面白かったー!!
思っていたよりも早く多くの謎が明かされつつ、次回からは新章へ突入といったところでしょうか。
これまでの伏線を回収し、整理して、新たな物語が始まる予感を抱かせる巻でした。1冊で一気に動かしたなぁ、と驚くほどのすさまじい濃さでした。
登場人物たちの関係図にも変化が出てきましたし(某長髪の彼はこのままツンデレ街道を邁進するのだろうか)、続きが楽しみすぎます。

☆あらすじ☆
“学園”の暴走系美少女見習い魔術師リティーヤは、親友のミカを追って、傲慢冷酷超甘党お師匠ヤムセとともに古王国フレアバタンを訪れていた。しかし、リティーヤの持つ世界でただ一つの“昼”魔術を狙う天才女魔術師ユローナが動きだしたことから、事態は急展開。ユローナとの決着の時がついに訪れる―。ヤムセ、キツネ顔の男、ゼストガの、リティーヤへの想いの行方も見逃せない、愛と冒険のファンタジー第4弾。

以下、ネタバレありの感想です。

 

びっくりするくらい多くの謎が明かされ、第一部完!といったところでしょうか。

 

1巻から因縁の敵として登場し続けたユローナが、ここにきて退場
彼女の目的はあくまで昼の魔術を復活させて寒冷化の謎を解くことにあったのでしょうか。その目的のために後継者を欲していて、それでヤムセに執着していたりミカに実験をしていたということ・・・・・・なのかな?魔術の探求を阻害するような「学園」の体質にも苛立っていたようですし。
ただ、それで全てじゃないのかもしれないですね。ユローナの記憶や知識はミカに受け継がれ、そのミカは何やら行動を起こそうとしているようなので、それを通して明らかになるものもあるのかもしれません。

 

リティーヤの過去については、7年前に何が起こったのかが明らかになりました。
キツネ顔の男が《始原のキツネ》であり、幼いリティーヤと行動を共にしていたことや、キツネが目を離した隙にリティーヤを助けたのが虹ドロさんであったことなど、伏線としておかれていた色々なピースが組み上がって事実を示していく展開にドキドキしました。
結局、虹ドロさんの正体はヤムセで合ってたようですね。そこにユローナも絡んでいたと。そして虹色ドロップの正体はキツネがリティーヤに《運命》として与えた《昼》の魔力だった、というわけだったようです。

 

かなり多くの謎が一気に明かされましたが、その一方で残されたままの謎もまだまだたくさんあります。

 

キツネがリティーヤに与えた《運命》は具体的に何をすることなのか、寒冷化や昼の魔術が失われたことと関係があるのでしょうか。キツネ自体がなぜそこまでリティーヤに執着しているのかもまだよく分かっていませんしね。幼い頃一緒にいたというだけでこんなに執着するものなんでしょうか。
それと、ミカの正体は、キツネがリティーヤの傍に置いておくために昼の石板の欠片から創りだした存在だったということですが、そうすると、ミカのセリフを併せて考えれば昼の石板そのものが「魔術師の敵」ということになるんですが、これはどういうことなんでしょう??

 

まだまだ物語は続くので、ここから先の展開が楽しみです。

 

それはそうと、今回の巻は非常に情景描写が美しかったように思います。
特に氷の宮殿でのユローナとリティーヤの対決シーンや、氷が溶けた後の湖のシーンなんて、きっと映像化したら映えるだろうなぁ、とうっとりしてしまいました。
ストーリー自体もミカの死から謎が明かされるまでの怒濤の展開に読む手が止まりませんでしたし。
素晴らしかった(´∀`*)

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