ラエティティア覇竜戦記1 神王のゲーム


『ラエティティア覇竜戦記 神王のゲーム』(すえばしけん著/HJ文庫)★★★★☆

ラエティティア覇竜戦記 (HJ文庫)
ラエティティア覇竜戦記 (HJ文庫)

国家間の戦争においてリーダーシップをとるべき「神王」がなぜか不在の国で、偽物の神王を名乗る男が現れる。果たして彼はただのペテン師なのか?それとも・・・?という話。偽神王トウヤの目的や人物像が徐々にわかってくると、物語は一気に面白くなっていきます。
ファンタジー要素の強い戦記ものです。今回は世界観、設定、状況の説明といった感じではあったものの、終盤にかけての展開はとても熱かったです!なにより伏線の回収が素晴らしかった!
おすすめ!おすすめですよ!

☆あらすじ☆
国の命運を賭けた一世一代の勝負が始まる!
戦乱期、天から各国に遣わされ人々を導くとされる伝説の聖人『神王』。ラウルス国の若き女祭司長ラシェルは、隣国の侵攻が迫る中、なぜか自国にだけ神王が姿を現さず途方に暮れていた。
そこへ従者の少女を連れた流れ者が訪ねて来る。トウヤと名乗るその青年は、「俺様が神王を演じてやる」と大胆にも神王の替え玉となることを買って出るのだが……!?
気鋭・すえばし けんが放つ知謀系異世界ファンタジー戦記!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

5柱の神々が支配するラエティティア大陸の五つの国。争い合う五国それぞれに神が選んだ『神王』が遣わされ、『神王』が国を統治して戦乱期を戦い抜くというのが本作の世界観です。
そして物語の舞台となるのは五国のひとつ、《紅国》ラウルス。しかし、この国ではなぜか『神王』が行方不明となっており、困り果てていた祭司長ラシェルは仕方なく「神王」騙る青年トウヤを代役に立てることにします。

 

「博打は人生に不可欠だ」と言い放つトウヤですが、その実、運任せなところはほとんどなく、緻密な計算で冷静に行動する人物。単なるペテン師ではないことは序盤からひしひしと伝わってきました。そして、本作の重要な設定である「精晶炉」に絡めてトウヤの正体と世界の真実が明らかになると、物語は一気に面白くなっていきます

 

トウヤの正体は《紅の神王》ではなく放逐されてしまった《紫の神王》。前代未聞の神王の入れ替わりが今回の騒動の発端でした。そして、トウヤに付きそう少女ヒカリの正体はラウルス中央精晶炉とされていた精霊竜だということが終盤明らかにされます。

 

要するにこのシリーズは、神に見捨てられた神王と、神王に見捨てられた国の祭司長が協力して戦乱の世の覇権を目指す物語であり、神によって人間の奴隷に堕とされてしまった精霊竜の解放を目指す物語にもなっていくのでしょう。

 

今回はトウヤの隠し球である《竜の眼》とヒカリの存在で窮地を切り抜けましたが、次回以降はどうなるんでしょうね。何度も使える手ではないですし、もっと知略メインになっていくんでしょうか。楽しみです。今回で《黒》のマグノリアの神王は降しましたが次はどこかな。入れ替わり先の《紫国》フィークスは最後にきそうな気がします。遠いし。

 

それとリーズが《紅の守護神》だということはヒカリがラシェルとトウヤ以外に見えてないということが判明した段階でわかりましたが、彼女ののほほんとした態度はとても不気味ですねぇ。一応味方なんでしょうが、神々自体がゲーム感覚で人間に代理戦争させるような存在なので油断ならないです。
トウヤの目的の具体的なところはまだわからないままですし、これはラストは神殺しとかの展開にいってしまうんでしょうか。中二くさくてワクワクしますねw
まぁ、とりあえずは五国間戦争の勝者を決める方向で物語は動いていくんでしょうね。

 

トウヤとラシェルの関係もどうなるのかな?孤独に戦ってきたラシェルが徐々にトウヤに素を出していく様子が可愛いかったんで簡単にデレずに(もう遅いか)信頼関係を積み上げていってほしいです。それとサブカップルもやたら可愛かったので(エリアーヌ&ファビオ、レオ&ミネット)、そっちも楽しみですw

ラエティティア覇竜戦記 (HJ文庫)ラエティティア覇竜戦記 (HJ文庫)
すえばしけん,津雪HJ文庫
売り上げランキング : 211Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。