貴族令嬢アイルの事件簿 偽学生、はじめました。

『貴族令嬢アイルの事件簿 偽学生、はじめました。』(橘香いくの著/富士見L文庫)★★☆☆☆

貴族令嬢アイルの事件簿 偽学生、はじめました。 (富士見L文庫)
貴族令嬢アイルの事件簿 偽学生、はじめました。 (富士見L文庫)

「有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険」シリーズ(コバルト文庫)で好きだった作家さんの新作ということで期待が大きすぎたのかもしれません。残念ながら、本作は私の好みではありませんでした。
19世紀イギリスで女性運動にのめり込んだ貴族のお嬢様が、自分の能力を試したいという欲求から、男子に変装してパブリックスクールに潜入し、かつてそこで起こった学生自殺事件の真相を探るという物語。
主人公は鉄砲玉のような性格のおてんばお嬢様でキャラ的にはコラリーを思い出すのですが彼女のフェミニズムが少し鼻につく感じだったからかもしれません。ミステリーとしても途中で先が読めてしまったのが残念でした。

☆あらすじ☆
19世紀英国―女性の権利拡張に燃えるお転婆お嬢様アイルは、その逸脱した行動によって、ついに女学院を退学になってしまった。実家に戻ったアイルの前に、エリックと名乗る病弱な少年が現れる。彼は兄の死の真相を調べるため、アイルの父親が理事を務める学校に転校を希望していた。病に倒れた彼の代わりに、アイルは自らが転入すると宣言!しかしそこは男子校で…。「間違っているのは、女学生をうけいれない向こうよね」アイルは、誰にもバレずに事件の真相を突きとめられるのか―?

以下、ネタバレありの感想です。 ネガティブ要注意。

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犯罪共鳴 壊兎1 タナトス症候群 

『犯罪共鳴 壊兎 タナトス症候群』(北山大詩著/富士見L文庫)★★★★☆

犯罪共鳴 壊兎 タナトス症候群 (富士見L文庫)
犯罪共鳴 壊兎 タナトス症候群 (富士見L文庫)

こういうミステリーを待っていた!
ライトミステリー隆盛の昨今の風潮に逆らう、血なまぐさくてゾッとするような狂気が踊る本格ミステリーでした。
じゃあ一般文芸を読めばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、キャラクター小説としても成り立っているのがポイントなんです。
主人公海斗の、理性と狂気の間をフラフラするような危険な魅力にドキドキすること間違いなしですよ!(`・д・´)< 私は怖かったけどね!
ただし、割とグロ系ともいえるので苦手な方は要注意です。そこそこグロ耐性がある方にはおすすめします。

☆あらすじ☆
都内を騒がせている「女子中高生連続誘拐殺人事件」と「連続放火事件」。その猟奇性から、三年前に起こった連続殺人事件の犯人、未だ逃亡中の殺人鬼タナトスの再来か、と報道されていた。誰もが戦き、警察も手をこまねく中、彼は平然と言い放つ。「あの犯行にはユーモアがない」危うい魅力を携えた高校生、海斗。「タナトスの弟」という秘密を抱える彼は、“犯罪者の心理に共鳴する”特異な感受性を持っていた。彼が巻き込まれたのは、偶然か、必然か。そして、再び事件の歯車は動き出す―。

以下、ネタバレありの感想です。

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