サクラコ・アトミカ

『サクラコ・アトミカ』(犬村小六著/星海社文庫)★★★★★

サクラコ・アトミカ (星海社文庫)
サクラコ・アトミカ (星海社文庫)

とても素晴らしかったです。
世界を滅ぼすほど美しい少女と「バケモノ」の少年の恋を描く、おとぎ話のように綺麗な物語でした。天真爛漫なサクラコと彼女に振り回されるナギの関係はとても甘いです。糖度抜群。
想像力がそのまま力となるSFな世界観の中で、概念すらあやふやな「こころ」を求め合うふたりに胸を打たれます。

☆あらすじ☆
畸形都市、丁都に囚われた美貌の姫君・サクラコの“ありえない美しさ”から創られた「原子の矢」は、七つの都市国家を焼き払う猛威を秘めていた…。その抑止のために各国の軍が丁都に迫る中、サクラコの護衛にして牢番、「無機物から創造された生命特性を持つ短期システム」、通称“バケモノ”と呼ばれる少年・ナギはいつしか彼女に魅せられていくのだが…!?
「とある飛空士」シリーズの犬村小六が放つ、愛と青春のボーイ・ミーツ・ガール!
星海社FICTIONSより2011年に刊行された名作が、ラストシーンを改稿しての文庫化。

以下、ネタバレありの感想です。
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