『天外遊戯 愛が二人を別つまで』(ミズサワヒロ著/ルルル文庫)★★★★☆
ルルル文庫 天外遊戯3 ~愛が二人を別つまで~(イラスト完全版)
俗物改めツンデレ仙女と俺様紳士な妖魔のカップルが活躍する中華ファンタジー第三弾。最終巻です。
もともと1巻完結のシリーズなのですが、おさまるべきところにおさまる形で完結しました。一部不満もなくはないのですが・・・・・・。
それにしても翆簾のツンデレが個人的にツボで悶えました。美人なのに可愛すぎてどうしよう。崋山と一緒に悶えてしまいましたw
☆あらすじ☆
千二百の善行の旅を続ける、仙女の翆簾と大妖・崋山。恋人となり甘さを増す二人の関係は、いつも絶妙な邪魔が入って停滞中! そんな中、大唐国の都・長安で恋人の記憶を盗まれたという少女に泣きつかれた翆簾。幸せな恋人達ばかりを狙う奇妙な事件に、善行のチャンス!と張り切って調査にに乗り出すが――崋山の記憶を盗まれてしまい!? 突然襲った恋人との別れに翆簾は?
「愛し愛される幸せ」俗物仙女と不埒な妖魔がついに!?
以下、ネタバレありの感想です。
天外遊戯最後の舞台は、唐の都長安。
ラブラブデートなノリで長安を散策する翆簾と崋山にいちゃいちゃしよって! とニヤニヤ。
しかし、「恋人から自分との記憶が失われる」という事件が相次いでいると聞いて善行のチャンスと思った矢先、崋山の記憶が失われてしまい・・・・・・というのが今回のお話でした。
想いが通じ合っている以上、そこからリセットする流れは王道ですね。でも好きな展開ですがw
今回の事件、記憶を失った崋山はふらりといなくなってしまったため、事件の解明は翆簾となぜか協力的な白鶴童子がふたりで探ることになりました。
白鶴童子がこんなに大活躍するとはw ただのデバガメではなかったんですねw
それにしても白鶴童子の過去がさらりと壮絶でかなり驚きました。
後宮の妃と叶わぬ恋をした挙げ句、相手が自殺とか・・・・・・なんだかそれだけで小説1本書けそうな濃いエピソードでした。
彼が自分の過去と重ねてみていた妖魔と歌姫の恋がハッピーエンドを迎えたのが救いですけどね。
今度の事件も、白鶴の過去の悲恋も、どちらにも太上老君の思惑が絡んでいました。
三清のひとりが出てきたー!とかちょっと喜んでいたらまさかの大悪党。こいつを野放しでシリーズ完結するのだけが少し不満です。
他は全部満足ですけど、でも太上老君を懲らしめて終わって欲しかった・・・・・・!!
なにはともあれ一応の大団円を迎えました。
数々の妨害にあってきた翆簾と崋山もついに結ばれましたしね。顔真っ赤にして精一杯ツンツンする翆簾が可愛すぎました。崋山もデレっとするわけですよねw
へにゃっ、とか、ぐにゃん、とか。もうホント可愛いなぁ( ´∀`)
まぁ、カップルが幸せになる一方で師父はしょんぼりしてましたが。お父さんポジションを抜け出せなかったのが致命的でしたねー。残念w
3巻完結と短いながらも、とても楽しく満足できたシリーズでした。中華ファンタジー好きにおすすめしていこうと思います。
![]() | ルルル文庫 天外遊戯3 ~愛が二人を別つまで~(イラスト完全版) ミズサワヒロ,高星麻子小学館 売り上げランキング : 15185 |