月と夜の物語1 魔神の王と祝福の乙女


『月と夜の物語 魔神の王と祝福の乙女』(小椋春歌著/ビーズログ文庫)★★★★☆

月と夜の物語1 魔神の王と祝福の乙女 (ビーズログ文庫)
月と夜の物語1 魔神の王と祝福の乙女 (ビーズログ文庫)

相変わらずハイテンションなラブコメでとても楽しかったです。
内容は千夜一夜物語をオマージュした王道的なアラビアンファンタジー。 鬼神にとらわれたお姫様を助けるため、王子様と従者と魔術師の少女と魔法のランプが旅をするお話でした。
魔術師の少女がヒロインで、彼女のお人好しぶりにうっかり嗜虐心を刺激されてしまった従者がヒーローです。彼に翻弄されるヒロインがちょろくて可愛かったw
1冊で綺麗にまとまって終わっていますが、ぜひ続編が出て欲しい新作でした。

☆あらすじ☆
「あなた、私のこと好きでしょう?」――この優男(ひと)、危険度120%!魔術師の少女ライラは、魔神の入ったランプを手にした瞬間から運命が激変!ランプを探しに来た砂漠の国の王子とその従者ザインから、鬼神に攫われた姫を救う旅に一緒に来てほしいと頼まれる。未熟な術しか使えないライラは当然断るも、「あなたの代わりが見つかればすぐ交代しますから」と丁寧にお願いされ、旅に出るが……。優しげな従者と道中やたら密着度高し(!?)恋と冒険のアラビアン!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ルーダイナと名乗る魔神入りのランプを手に入れた魔術師の少女ライラ
彼女のところに、王子シャールカーンと従者ザインがランプを探して訪れます。 彼らは、婚礼の途中で鬼神に攫われてしまったジャスミン姫と彼女の護衛マルジャーナを助けるためにライラの協力を求め、ライラはしぶしぶながら彼らの旅に同行することに・・・・・・というのが冒頭の大まかな流れなわけですが、かなり王道的なアラビアンファンタジーといえます。

 

ただ、主人公が王子とお姫様じゃなくて、従者と魔術師の少女というのはちょっと珍しいかな?と思ったり。

 

そのヒーローである従者ザインですが、かなりのくせ者。出会ったときにお人好し全開で涙目になっているライラにうっかり嗜虐心を刺激されたばかりに、旅の間中ずっと彼女にべたべたし続けます。

 

いい人のふりして!親切のふりして!全ては確実にライラをおとすため!!

 

ザインの本性が読者にバレる中盤から楽しくてしかたなくなってましたw腹黒ザインとそれを知らないライラのやりとりがもうね・・・・・・ライラ逃げてー!超逃げてー!!
疲れ切って眠ったライラを膝にのせて抱きかかえたシーンとか、ほんと最高でしたね。理由がね!
シャールカーンだけじゃなくて地の文でも「いや、そのまま倒すのが一番だろう」って突っ込んでるのに笑いまくりました。

 

湖の王様ヤンシャーという恋敵がでてからは、余裕ぶっこいてたザインの化けの皮がどんどんはがれていって、それもまた楽しかったです。ライラが自分を好きになってるの前提でプロポーズしちゃうザインさん。押し倒しといて、しれっと獣が〜とか言っちゃうザインさん。イケメンだからこそ許される危険度ですね。ライラも危機感抱くの遅すぎですが、気づいた後の怯えっぷりは面白かったです。

 

他のキャラクターもとても魅力的でした。
王子シャールカーンは最初はいけ好かない生意気っぷりだったのですが、ザインが倒れたあたりで素直な良い子だと判明してからは可愛い弟キャラになりましたし、なにより、腹黒なザインにげっそりしているところがたまらなくおかしかったです。
魔神ルーダイナは、本来の姿よりもランプ姿のほうが楽しかったです。冒頭の絶妙な役立たずっぷりが良かったのに終盤で無双キャラになりよって・・・・・・

 

割と綺麗に話をまとめて終わったので1巻完結なのかもしれませんが、ザインの素性とかを掘り下げれば続編も出せそうです。それに、ライラも(ザインの自信に反して)まだ恋とかそういう段階に入ってませんしね。ぜひとも続編をだしてほしいです。お願いします!

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