天外遊戯1


『天外遊戯』(ミズサワヒロ著/ルルル文庫)★★★★☆

ルルル文庫 天外遊戯(イラスト完全版)
ルルル文庫 天外遊戯(イラスト完全版)

ジャケ買いだったのですが、とても面白かったです。
西遊記的要素を盛り込んだ中華ファンタジー。
仙女と妖魔のコンビなのですが、妖魔の色気がすごくてビックリしました。特に妖魔のセリフは、少女小説的に大丈夫なのか・・・・・・と思うところもちらほら。
カップル自体にとてもニヤニヤできて良かったのですが、脇役も良い味だしているし、ストーリーそのものもうまく作られていて面白かったです。買って良かった。
もちろんイラストの高星麻子先生はいつもながらの高品質保証で大満足でした!

☆あらすじ☆
仙境を統べる仙女・西王母(せいおうぼ)へ奉げるため、大切に育ててきた仙桃(せんとう)を、退屈を持て余した大妖・崋山(かざん)に喰べ尽くされた翆簾(すいれん)。怒りのあまり妖魔のねぐらに乗り込んだのが運の尽き!妖魔に気に入られ、所有印を刻まれてしまう。さらには、捕らえられ地上に放逐される崋山の監視役として、共に千二百の善行を積むハメになって!?
欲望たっぷりに「おまえは俺のもんだ」と迫る崋山に翆簾は……?
俗物仙女と不埒な妖魔の中華ラブファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

妖魔・崋山西王母の桃を食べ尽くされてしまった罰として、桃と同数の千二百の善行を崋山が遂げるまで彼を監視する役目を負って仙境から追い出されてしまった仙女・ 翆簾

 

外面は良いものの中身は出世欲の塊という俗物全開な翆簾は、とっとと仙境に戻るために崋山の尻に鞭打ち、ならぬ頭の緊箍児を締め上げてせっせと善行を積み、10年掛けてようやく残り200となるまでに至ります。
すでに付き合いが10年・・・・・・仙女と妖魔だけに10年という年月の重みがあんまりなかったです(苦笑)

 

さぁゴールまであと少し! というところで二人が立ち寄った街の様子がなんだかおかしくて・・・、というのが今回のお話。

 

街の繁栄の裏に妖魔が存在していることと、その妖魔と翆簾の過去を絡めて展開していく後半は、ぐいぐいと読ませる面白さでした。
翆簾の過去や彼女が左目の光を失った理由など、予想以上に壮絶で悲惨なものだったのですが、それが翆簾というキャラの成り立ちに深みを出ているように感じられてとても良かったです。
欲を言えば、百眼魔王との対決シーンにもう少しページ数割いて欲しかったかなぁといったところでしょうか。

 

そして、翆簾に執着する崋山のキャラも良かった!
俺様キャラなのに無理強いはしない紳士とか・・・・・・! なのにセリフがいちいち際どくてドキドキしましたw
翆簾と崋山の想いが通じ合ったエピローグはニヤニヤが止まりませんでしたし。このカップルをもっと見ていたい!!

 

翆簾&崋山だけでなく、師父の次郎真君も良い味だしていました。
恋のライバルキャラになるのかと思ったら意外にお父さんポジションに落ち着きました。
情事に及びそうになったら翆簾を眠らせて強制終了にさせるとか、やり方が小狡い!ww
なのに、翆簾と崋山が仲違いしたときにはそっと二人の仲を取り持つとか・・・・・・自分の矛盾に悶える次朗真君が面白すぎましたwww
次朗真君は2巻以降もちゃんといっぱい出てくるかなぁ?

 

とても満足する作品だったので、2巻も楽しみです!

ルルル文庫 天外遊戯(イラスト完全版)ルルル文庫 天外遊戯(イラスト完全版)
ミズサワヒロ,高星麻子小学館
売り上げランキング : 14312Amazonで詳しく見る

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。