炎の発明家の秘密の初恋


『炎の発明家の秘密の初恋』(宇津田晴著/ルルル文庫)★★★★☆

ルルル文庫 炎の発明家の秘密の初恋(イラスト完全版)
ルルル文庫 炎の発明家の秘密の初恋(イラスト完全版)

前作『王の守護者の秘密の婚約』の3年前、作中で出てきたイデア学園の入学試験のお話です。
前作よりもこちらの方が私は好み。面白かったです!
前作主人公のエールも出てきますが、今作の主人公は彼女の友人ミーラン。
天才すぎて魔物扱いされてきた不憫な境遇の彼女が 、やたら甘やかしてくれる眼鏡男子と添い寝する話です。添い寝。添い寝って・・・・・・。
あと眼鏡外すとイケメンはもはや様式美だな、とつくづく思いました。

☆あらすじ☆
優秀すぎる頭脳のせいで親から魔物の子と呼ばれ、家を追い出されたミーラン。北の離島にあるイデア学園で生徒候補生として暮らし始めるが、ここでも周囲になじめず、ひとり書庫に閉じこもるように。まともな食事もとらず倒れてしまったミーランを孤独から救ったのは同じ候補生のオットー。優しい兄のようにベッドで添い寝してくれるオットーに、ミーランの胸はドキドキが止められなくなって!?
とろける甘さの学園ラブリー・ファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

前作でもちらちら出てきたイデア学園。
ただし今作は、エールやミーランが入学試験を受けるために生活している受験者棟が舞台です。まぁ、これも学園ものといえるかな。

 

主人公はプロメテウス志望のミーラン。前作で花火を打ち上げた彼女ですね。
そして、ミーランをやたらと甘やかしまくって添い寝までしちゃう眼鏡男子が同じくプロメテウス志望のオットー

 

最初は兄妹みたいな雰囲気だったのに、どんどん甘くなって周囲を無視して二人の世界を作り上げていくミーランとオットー。
愛情を知らずに育ったミーランが、オットーの優しさに触れつつ恋心を自覚するまでの心情の移り変わりがかなり丁寧に描かれていて、馴染みのない感情に振り回されるミーランがとても可愛かったです。
そして、早々とミーランを好きになったのに彼女の心が育つのをじっと待ったオットーが格好良すぎました。

 

個人的にポイント高かったのは、ミーランがなぜ火薬に固執していたのかがしっかりと描かれていたこと。
冷たくなった心を温めるために火を求める、っていうくだりがなんだか詩的で印象に残りました。

 

そして、帯やらチラシやらでイチオシポイントにされていた「ナイショの添い寝」

お兄ちゃん的キャラのオットーはひたすらミーランを甘やかし、その究極形態が「添い寝」だったりします。
特に2回目の添い寝シーンが良かった。赤くなるオットーの挿絵に悶えました。高星麻子先生のイラストが神がかっていました・・・・・・っ!!!眼福!

それはともかく、オットーもミーランも、エールたちと一緒に「掃き溜め」と呼ばれる部屋で一緒に生活しているのですが、6人部屋でカーテンしか仕切りがないのに添い寝って・・・・・・(苦笑)
もちろん、二人がいつ添い寝しているのかは周囲にしっかり把握されています。どこらへんがナイショ!?
理解ある同居人で良かったですね。というか二人の恋心とかもしっかり把握されちゃってるんですが、どこらへんが「秘密」・・・? まぁ、細かいことは置いときましょう。うん。

 

二人の甘い関係も良かったのですが、「掃き溜め」仲間たちの友情をしっかり描いているところも好きでした。
オットーとミーランのもどかしい関係を優しく応援したり、エールとロドリゲスの疑惑を晴らすために協力して頑張ったりと、良い仲間関係が見れてとても満足です。

 

ストーリーも起伏があってとても面白かったですし、優しい眼鏡男子に萌えられる素敵な物語でしたw

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宇津田晴,高星麻子小学館
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