王の守護者の秘密の婚約


『王の守護者の秘密の婚約』(宇津田晴著/ルルル文庫)★★★☆☆

ルルル文庫 王の守護者の秘密の婚約(イラスト完全版)
ルルル文庫 王の守護者の秘密の婚約(イラスト完全版)

めんどくさい王様ですね・・・・・・。
冒頭が甘い雰囲気垂れ流しの再会シーンではあるものの、内容は意外にすれ違い系ラブコメ。
潜在的かまってちゃんな王様がめんどくさかかったものの、万能秘書みたいなヒロインは良かったし、全体としては楽しめました。

☆あらすじ☆
侯爵令嬢エトワルは、軍人の父からサバイバル術を、夢見がちな母からお姫様教育を受けて育った、一風変わった少女。
オリヴィエ王国第一王子ジュールの婚約者に選ばれ、幸せな日々を送っていたのもつかの間、両親が事故死すると叔父に修道院に送られてしまう。
「自分の居場所はジュールの隣!」
そう思い定めたエトワルは、脱走して絶海の孤島にあるイデア学園に逃げ込むと、過酷な修練を積んで〈王の守護者・アテナ〉となって、王宮に舞い戻った!
だが宮廷は権謀術数の渦中にあり、しかも若くして王位を継いだジュールは困ったイジワル男になっていて、エトワルのオトメ心は千々に乱れる…!?
男装の守護者と若き国王のヒミツの恋愛のゆくえは、はたして…!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公エールは、万能補佐官《アテナ》としてオリヴィエ国王ジュールのもとに期間限定で仕えることになるのですが、その正体は死んだと思われていたジュールの婚約者。周囲には正体を隠しているものの、ジュールに対しては別に偽ったりせずに再会を喜び合います。

再会シーンが思った以上に甘かったのですが、ジュールからかつての愛は恋愛ではなく家族愛だったと告げられたことをきっかけに、エールとジュールは思いっきりすれ違っていきます。

物語としては、敵の多いジュールのためにエールが奔走しつつ、ふたりのすれ違いラブを楽しむ、というものでしょうか。

 

警備が杜撰だったり、王様の味方が本当に全然いなかったり(モンタンの存在感の薄さはなぜ出したレベル)やたらと敵対貴族が王様に好き勝手していていて、おいおいこの国大丈夫かよ(@@;)と不安になりましたが、その分、警護役でも秘書役でも万能感あふれるヒロインが活躍していましたし、凜々しく仕事に励むエールを見るのは楽しかったです。

 

ただ、ちょっと受け入れがたかったのは王様のキャラですねー・・・。
ジュールはやたらとエールの黒歴史をちくちくして涙目になる彼女をみて喜ぶのですが、だからといってSキャラというわけでもない。嫉妬と独占欲はあるもののヤンデレというほどでもない。
もうちょっとキャラをどこかに振り切ってほしかったですね。王様がヤンデレだと困るからSキャラに徹してくれたらもっと楽しかったのですがw

 

王様のキャラ立ちに不満たらたらですが、作品としては割と楽しく読めました。途中で出てきたエールの学友ミーランが主人公の続編(同じ世界観の別作品?)も買ってあるので引き続き読もうと思います。

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宇津田晴,結賀さとる小学館
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