紫陽花茶房へようこそ2 夜のお茶会は英国式で


『紫陽花茶房へようこそ 夜のお茶会は英国式で』(かたやま和華著/コバルト文庫)★★★★☆

紫陽花茶房へようこそ ~夜のお茶会は英国式で~ (集英社コバルト文庫)
紫陽花茶房へようこそ ~夜のお茶会は英国式で~ (集英社コバルト文庫)【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから
紫陽花茶房へようこそ1 ふたりのための英国式魔法茶 | 晴れたら読書を
2014年6月刊。
大正時代、英国式の茶房で起こる不思議な出来事を描く連作短編第二弾。

なぜか2巻からコバルト文庫の25日発売のほうに移ってしまい、背表紙が変わってしまいました。棚に並べたときに統一感が欲しかったなぁ、と少し残念に思ったり。書店での売り場も、お店によっては1巻はライトノベルコーナーにあるのに2巻は一般小説コーナーに並んだりしていて、ちょっと複雑な気持ちです。2巻から手に取ってくれるのを期待するのはハードル高いと思うんだ・・・・・・(ちなみに私行きつけの書店では1階が一般書でライトノベルコーナーは3階だったりする)。
大好きな作品だけにこんな変則的な売り方をされてかなり不安です。続いてほしい・・・・・・っ!

肝心な内容ですが、かたやまさんらしい可愛くてお菓子みたいな雰囲気はそのまま。相変わらずの紫音さんですが、今回は彼の事情に少し踏み込んだ内容でした。
2巻から読んでも問題ないとは思うのですが、1巻を読むことが前提のような気がします(当たり前か)。どうせなら1巻も新装丁で発売し直した方がいいと思います!それか、2巻を田倉さんの挿絵いれて普通のコバルトで出し直そう!(懇願)

☆あらすじ☆
時は大正。銀座の路地裏にある、レンガ造りの洋館。英国伯爵と“魔女”の孫である青い瞳の青年・紫音が営む紫陽花茶房には、ちょっぴりワケありの客人がやって来る。店主特性の魔法茶を饗する真夜中のお茶会が、こんがらがった心の糸を解きほぐしてくれて・・・・・・?男装の麗人の秘めた過去とは?そして、西洋嫌いの頑固な老人の隠された想いとは?心温まる3つの物語を収録。

以下、ネタバレありの感想です。

 

一杯目 白い十字架
男装の麗人・蘭子。彼女が来て以来、紫陽花茶房では物が紛失するようになって・・・・・・というお話。
義賊・花小僧の真相がわかるくだり、2巻から読んだ人はついていけたのだろうか(´д`;)
1巻から読んでいれば、蘭子さんの過去の夢を小さくなった紫音さんと月子が見守っていることがわかるのですが・・・・・・。て、今回その描写がほとんどなかったですね。なんでだろ?
相変わらず、口移しで目玉茶を飲ませてあげてるのにそれを月子に忘れられている紫音さん。ビスケットのハート、という表現がすごくステキでした。

 

二杯目 雨、あがる
カミナリ親父のタイガーさん、こと虎蔵おじいさん。英国嫌いなのにロンドンの話を聞きたがる彼の事情とは・・・?というお話。
お嫁さんの彬子さんが立派すぎる!夫婦二人きりの「妻」ではなく、虎蔵おじいさんを含めた家族としての「嫁」でありたいんです!と言い切るところとか、とても恰好よかったです。出来た嫁や・・・・・・。
この話で、月子の両親が初登場!(たぶん)
月子が外国に嫁に行くなら外国に本社移して追いかけるもん!ていっちゃう両親。かわいすぎです。

 

三杯目 あの夏の夜の夢
2巻から25日発売になったことで、挿絵が全くなくなってしまったことがとてもとても不満だったのですが、この話の扉絵でかなり満足しました。いや、他の扉絵もステキだったのですが、鼻にしわを寄せてくしゃっと笑う紫音さんをこれだけ見事に描き出せるのは田倉トヲルさんしかいないよなぁ、と改めて思った1枚だったので。くしゃくしゃな笑顔が魅力的に描けるイラストレーターって貴重ですよね!

紫苑さんの親友アルフレッドが今回のお客様。幼い頃の負い目に悩むアルの心をときほぐすために用意した魔法茶で見たあの夏の夜の夢。
2巻の中で1番好きなお話でした。紫音さんの事情も少し明らかに。あの時代に、東洋人とのハーフは珍しかっただろうし、かなり苦労していたようです。
伯爵位を継ぐためにいずれイギリスに帰るんでしょうが、紫音さんの中で月子を連れて帰るのは決定事項だと分かって満足です(二杯目で「いずれレディにする」って言ってたし!)

 

もうほんと好きなシリーズなんでぜひ続いてほしいのですが、始まったばかりの25日発売になってしまったため、どうなるのか予想できないのが不安です。お願い!3巻待ってます!!

 

スポンサーリンク
 
0

「紫陽花茶房へようこそ2 夜のお茶会は英国式で」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。