絶対ナル孤独者1 咀嚼者 The Biter


『絶対ナル孤独者1 —咀嚼者 The Biter—』(川原礫著/電撃文庫)★★★☆☆

絶対ナル孤独者 (1) ―咀嚼者 The Biter― (電撃文庫)
絶対ナル孤独者 (1) ―咀嚼者 The Biter― (電撃文庫)

そういえばSAOは3巻まで買って本棚に飾られたままです・・・あれも早く読まなきゃ。
その著者の新作。異能バトルものです。
過去のトラウマから「孤独」を求め、他人の記憶に残ることも、自分の記憶に刻み込まれることすらも怯える少年が、宇宙から降ってきた謎の何かによって異能に目覚め、事件に巻き込まれるというある意味王道ともいえる物語。面白かったです。

☆あらすじ☆
二〇一九年八月。地球上の、いくつかの都市部に、人類が初めて接触する地球外有機生命体が複数落下した。のちに《サードアイ》と呼ばれるその球体は、接触した人間たちに、現代科学では解明できない《力》を与えた。ある者には、音さえ追い越す《速さ》を。ある者には、鋼さえ断ち切る《刃》を。そしてある者には、万物を噛み千切る《歯》を。
十七歳の少年、空木ミノルもその中の一人だった。彼がただ一つ望み、そして得た能力。それは《孤独》。絶対的な孤独を実現するその≪力≫は、しかしミノルを望まぬ戦いに巻き込んでいく。平凡だが平穏な義姉との暮らし。そのひとときが壊されるとき、ミノルは絶対なる≪孤独者(アイソレータ)≫として覚醒する――!

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公空木ミノルは、幼い頃に家族を殺され自分一人が生き残ったことから、誰かと関わることにひどく怯える少年です。
自分の記憶に誰かとの関わりが残るのも嫌だし、誰かの記憶に自分が残るのも嫌。
極端なまでに人との関わりを絶って生きようとする彼を見ていると、なんともいえない嫌な気分になりました。これは、ちょっと好きになれそうにない主人公です・・・・・・。

 

そんなミノルは、宇宙からやってきた「サードアイ」と呼ばれる謎の球体によって異能力を手に入れます。「サードアイ」は宿主の記憶を鋳型に特殊な能力を与えるのですが、ミノルの場合は「孤独」を求める彼にふさわしく、全てから隔絶される「殻」のような完全防御シールドでした。攻守ともに使える能力というのは便利ですね。彼自身は戦いの素人であるものの、なかなかのチートでした。

 

ミノルと同様に、「サードアイ」によって異能を手に入れた人間は他にもいて、「サードアイ」の種類によって「ルビー」と「ジェット」に分類されます。この物語はミノルを含む「ジェット」たちが、殺人衝動を有する「ルビー」を駆逐していく話になるのでしょうか。異能バトルものの醍醐味の多種多様な能力がこれからも出てきそうですし、それらの能力が宿主の過去に絡むから話も今回のように濃厚になりそうで楽しみです。

 

今回の「バイター」高江洲晃との戦いそのものは面白かったのですが、全体としてはまだまだ序章。表紙のヒロイン安須ユミコもそこまで出番が多くなかったですし、続きに期待します。

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