know

『know』(野崎まど著/ハヤカワ文庫JA)★★★★★

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もしどんなことでもすぐに「知る」ことができる世界になったなら、人は何を知りたいと思うのでしょうか。
初心者でも入り込めやすい世界観のSFですが、その根底にある哲学に読み終わってからもぼんやりと考え込んでしまいました。素晴らしい作品だと思います。最後の一文を読んで、大きく息を吐き出してしまうような読後感。最高です。

☆あらすじ☆
超情報化対策として、人造の脳葉“電子葉”の移植が義務化された2081年の日本・京都。
情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示”に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。
それは、世界が変わる4日間の始まりだった―

以下、ネタバレありの感想です。

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