『妖精国の恋人 黒ウサギの王子様とお茶会を』(山本瑤著/コバルト文庫)★★★★☆
2か月連続刊行の後編。
妖精王問題は解決した・・・のかな?
ウサギ王子なエリスがツンデレ可愛かったです。彼の絶妙なツンデレ具合がツボにはまってしまいましたw
それをのほほんと受け流すケイトリンもまた面白くて可愛かったです。
6月に3作目も出るそうですが、長く続くシリーズになってほしいな。
☆あらすじ☆
ロウランド王国の王子エリスから「契約結婚しよう」という奇妙なプロポーズを受け、妖精の棲むネイヴァロンに期間限定で嫁いだケイトリン。人々が獣の姿に変えられてしまう呪いを解くため奮闘するのだが、エリスは黒いウサギになってしまって。妖精王の怒りはどうやったら解けるの!?そして「契約」だったはずの二人の関係にもいつしか変化が!?
ときめきのもふもふファンタジー第2弾!
以下、ネタバレありの感想です。
目つきが悪いしゃべるウサギになってしまったエリス。そんな彼を穏やかにのほほんともふるケイトリンの図に笑ってしまいました。前巻ラストがあんな雰囲気だったのに、脳天気なスタートだな!
前回もなかなかでしたが、今回のエリスのツンデレ具合は最高でした!!
ハワードにジェラシー燃やして人間に戻ったり、ケイトリンと向き合うことを逃げるようにウサギに変身したり。
ケイトリンに故郷へ帰れと言ったり、彼女と出かけたミレーを地味にいじめたり。
王子様は素直じゃないなぁと、ニヤニヤ。
ケイトリン恋しさにウサギ姿でベッドによじ登って待ち構えてるところとか、可愛すぎて萌え死ぬかと思いました。
天の邪鬼なエリスに対するケイトリンも可愛かったです。
エリスのために頑張ってウサギ問題を解決しようとするケイトリン。
素直にならないエリスにむーっと怒ったり、キスしたいどうしよう! と脳天気に悩んだりする彼女は、いかにも恋を楽しんでいる女の子という感じでした。
ぽんぽん変身するエリスに老化を突っ込んだときは笑いましたけど。
ケイトリンがリャナンシーだということも、とりあえずは問題にしなくて大丈夫ってことで落ち着いたようですね。
ケイトリンに妖艶な悪女っていうイメージはないものの、エリスは精気吸い取られたらあっという間に潰れちゃいそうなんで、それも見たかったような・・・・・・w
最後のほうでアシュリンの人格が再び戻ったようだし、アシュリンがエリスを誘惑するとことかも見たいですね。楽しそうだし。
妖精王のほうはあれで解決ってことでしょうか?
クローディアスが妖精王とケイトリンの両方に関係していたのは割と予想通りでしたが、ラストはもやっとする終わり方だった気がします。
エリスがケイトリンを受け入れたから手を出せなくなったということでしょうか。
もやっとはするものの、こういうつかみ所のない空気感は嫌いじゃないです。おとぎ話的というか。
6月に3巻も出るということなので、続きが楽しみです。王都に行くのかな?
エリスのおばあちゃん女王とケイトリンの対決が見てみたいです。
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