(仮)花嫁のやんごとなき事情7 離婚の誓いは教会で!?


『(仮)花嫁のやんごとなき事情 離婚の誓いは教会で!?』(夕鷺かのう著/ビーズログ文庫)★★★★☆

(仮)花嫁のやんごとなき事情7~離婚の誓いは教会で!?~ (ビーズログ文庫)
(仮)花嫁のやんごとなき事情7~離婚の誓いは教会で!?~ (ビーズログ文庫)

どんどん風呂敷を広げていっています。大丈夫か・・・!?
基本的に(嫁が)ハイテンションなシリーズですが、今回は旦那様のせいでちょっとシリアスです(注・シリーズ比)。でもすれ違った冒頭からのラストへのまとめ方はとても良かった。これぞ夫婦モノの真骨頂ですよね。
物語がどんどん大きくなっていて、終着地点が見えなくなってきました。まだまだ続きそうです。大好きなシリーズなのでぜひ頑張って欲しいです。

☆あらすじ☆
フェルが偽物だということがクロウにバレていた。短い人生でした!!と混乱するフェルに追い打ちをかけるように、クロウの態度が急変。今まで自分を信じてくれた彼に、これ以上嘘をつきたくないフェルは“偽嫁”白状を決意する。ところがいざ告白、というときにクロウから「神誓を解除したい」と言われてしまい!?それって、仮嫁とはマジ離婚ってこ…と?
ニセ新婚生活、想いが大迷走の第7弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

仮の嫁さんだってことがとっくの昔にバレてましたー!

 

という前回のオチから、フェルの脳内大迷走が始まります。酔っ払いフェルの挿絵が無駄に可愛くて良かったです。山下ナナオさんぐっじょぶ!

 

その一方で、旦那様のほうは母親からの嬉しくないプレゼントを受け取ってからフェルを避けるようになります。 さらに混乱する嫁。かみ合わない会話。離れる距離。
このシリーズにしてはかなりシリアスな幕開けでびっくりしました。フェルを遠ざけるとか、クロウ死んでしまうのでは・・・と少し本気で心配しました(´・ω・`)

 

そんな空気のまま、舞台はエルラント中央教会へ。

 

謎の増改築を繰り返すという中央教会を視察に行ったフェルたち。
そこで、彼らはクロウの弟パールの遺した日記と、中央教会を蝕む呪毒の存在を知ることになります。

ここにきて色々な情報というか謎が出てきました(以下、覚書き)。

 

最初から妖精に対抗するために作られたとしか思えない聖詩篇。
それを奉じる正教を、なぜか妖精の影響が薄れた頃に国教に定めたエルラント。
その正教を国教にしているのはエルラントとユナイアだけだという事実。
そして、呪毒の多様化に関わっていると思われるリグレイン妃の思惑。
リグレイン妃に殺されたパールが遺した日記の内容の意味。
死んだはずのパールの姿をした謎の存在。
「夕暮れの姫」とフェルが呼ばれたことの意味。パールの姿をした「何か」はフェルをなぜフェルを連れて行こうとしているのでしょうか。あまり思い出せないというフェルの過去に秘密があることは間違いないようですが、まだまだ謎です。
凄まじい勢いで謎をばらまいた巻でした。神話とか建国の秘密とか絡んできて面白くなっていますが、どうやって話をまとめていくのか。とても楽しみです。

 

物語の本筋に絡む謎がたくさん示された一方、クロウもある決意をしました。
それは、フェルまで奪おうとする母親を殺すこと。
ついに我慢の限界、というわけですね。
クロウがフェルを避け始めたのは母親殺しの自分の罪を背負わせないようにするためだったというわけです。
これを知ったフェルの返答がとても清々しくて良かった!
地獄だろうとどこまでもついていく、でも地獄に落ちない方法を一緒に考える。離婚はするけど、クロウには彼が諦めた「月」を残していく。
夫婦モノの醍醐味ですよね!運命共同体!どこまでもふたりは一緒なのです。
まぁ、クロウがほんとに欲しいのは「月」 じゃなく「太陽」だったわけで、だからこその熱烈ちゅーなんですけどね。もうほんとあのシーン好きです。萌え転がる。

 

今回はシリアス離婚危機からの夫婦の絆再確認という夫婦モノの王道のようなお話でした。とても楽しかった。世界観もここにきてさらに広がりを見せたし、続きが楽しみなシリーズです。

 

オネェの皮がだいぶ脱げてしまったガウェイン先生が、またすぐ再登場しますように・・・

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