箱入り魔王の花嫁


『箱入り魔王の花嫁』(佐槻奏多著/一迅社文庫アイリス)★★★★☆

箱入り魔王の花嫁 (一迅社文庫アイリス)
箱入り魔王の花嫁 (一迅社文庫アイリス)

タイトルそのまま「箱入り」の魔王のもとに王女が嫁ぐというラブコメ。
ひたすら笑いながら読んでました。終盤にいくにつれてどんどんテンションが高くなっていきます。
出てくるキャラがみんな生き生きしていてとても楽しかったです。

☆あらすじ☆
異常な怪力のせいで三度目のお見合いに失敗した王女ディートリンデ。彼女に残された道は、ただ一つ。兄王の命令通りに結婚して、離婚されないように役に立つ妻だと認めてもらうこと。そのためなら、魔物あふれる山を持つ伯爵ランベルトのために、魔王だって倒してみせる。そう斧を手に決意したのだが…。結婚早々、旦那様の正体が魔王だと知ってしまって!?退治すべき?それとも尽くすべき?悩ましき怪力王女の新婚ラブコメディ。

以下、ネタバレありの感想です。

 

怪力王女の嫁ぎ先は魔王さまでした。

 

その魔王ランベルトはタイトル通りの「箱入り」なわけなんですが、上半身を箱から出してズルズルしてるシーンは挿絵をつけてほしかった・・・・・・!
サダ○顔負けのインパクトのある初登場(生身)でした。

 

出てくるキャラは皆面白かったのですが、その中でもランベルトは光っていました。次点はお兄ちゃん。

 

箱脱出シーンからかなり笑わせられ、終盤の魔王様プロデュースお化け屋敷は最高でした。いやぁほんと笑ったw
クリスティアン兄がげっそりしているせいで余計笑えました。
ランベルトはぜひクリスティアンに魔王のなんたるかを教授してもらった方がいいですね。

 

ヒロインのディートリンデも可愛くて好きなキャラ。
この作品は、彼女を軸にしてかなり明確に物語の起承転結が描かれていたように感じました。
ディートリンデが自分のコンプレックスにぶつかりつつ、それと向かい合って乗り越えるという流れ。
事情が事情だけに(家族との軋轢とか暗殺未遂とか)暗くなるかなーとか思っていたのですが、雰囲気を重くさせすぎずに綺麗にまとめてくれたのも良かった。
コンプレックスやトラウマを軽く受け流すわけではなく、ディートリンデがしっかり悩み苦しんでいたからこそ、笑顔のハッピーエンドがすごく素敵に見えるのだと思います。

 

そして忘れてはいけない重要キャラは、クリスティアンお兄ちゃん。
シスコンへのジョブチェンジと小舅ぶりがとても楽しかったです。冒頭はイヤな兄貴だと思っていたのに。
継承問題が絡んだ王様としての葛藤を見せつつ茶番劇のキャストもこなすというテンションの振り幅がすごい。

 

「魔王」と「花嫁」っていう割とありがちな題材だったのですが、なかなか良い塩梅のテンションの高さで、読んでいて疲れることのない楽しいコメディだったと思います。面白かった!

 

箱入り魔王の花嫁 (一迅社文庫アイリス)箱入り魔王の花嫁 (一迅社文庫アイリス)
佐槻 奏多一迅社
売り上げランキング : 3868Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。