にせもの公主の後宮事情3 淑女は大志を抱くものです?


『にせもの公主の後宮事情 淑女は大志を抱くものです?』(雨川恵著/一迅社文庫アイリス)★★★☆☆

にせもの公主の後宮事情 淑女は大志を抱くものです? (一迅社文庫アイリス)
にせもの公主の後宮事情 淑女は大志を抱くものです? (一迅社文庫アイリス)

ヒロインに対してだけ猫をかぶっているヒーロー、今回は1巻のときのように病んでるレベルの愛の重さを発揮しています。
前巻は少し物足りなかったですからね。楽しかったです。
重すぎる愛に窒息しそうなヒロインがかわいいのですが、今回ようやく反抗期に入りました。

☆あらすじ☆
第2王子・天黎と結婚し正式に親王妃となった淑蓉は、苦手な奥様修業に挑戦中。そんな中、弘瑜の幼なじみ・名蓮と太子士傑の妃候補の姫フィエリアを、わけあって屋敷に迎えることに。恋愛相談にのったり、何者かに狙われる姫を守ったり(!?)と奮闘する淑蓉だけど、最も厄介な相手は夫の天黎!独占欲を隠さない天黎と大ゲンカになり、家出するけれど!?『幸せ』の定義って何ですか?糖度増量、大人気中華風ラブ第3弾登場!!

あれが果たして「家出」なのか・・・・・・。このあらすじ、なんか違う気がしてしょうがない。
以下、ネタバレありの感想です。

 

晴れて天黎の妻となった淑蓉

幸せな毎日のはずが、彼女は浮かない顔。
過剰な愛情を与えまくる天黎が、淑蓉には一切何もさせないため、愛情をうまく返せている実感がわかないことが原因でした。重すぎるんですねー、愛が。
天黎の淑蓉に対する愛の最終目標が、彼なしでは生きていけなくすることといいきったあたりから、いい病み具合がでています。
この人ほんと邪悪。だんだん表紙・口絵・挿絵すべての天黎の笑顔が悪い顔に見えてくるからすごい(笑)最初の挿絵なんか悪役の笑い方です。

 

もやもやとする淑蓉のもとに新キャラが2人やってきます。

ひとりは弘瑜の幼なじみ名蓮
もうひとりは士傑の花嫁候補でサマリカの王女フィエリア

ふたりとも親から強制された結婚を嫌がり、なんだかんだやっているうちに淑蓉のもとに一時的に身を寄せることになります。

 

初めて同世代の女友達ができた淑蓉。
天黎と喧嘩した後(ほんとに唐突に淑蓉がキレたのでびっくりしました)に始まった夜の女子会が雰囲気良くて好きなシーンでした。
キャイキャイとかしましい感じがリアル(もっしゃもっしゃお菓子つまみながらダラダラしゃべっているところなんかもw)。
挿絵の泣き顔の淑蓉がやたら可愛いかったです。

 

それにしても、淑蓉がキレたのはあのタイミングじゃなきゃいけなかったんでしょうか。「夫の義務」に過剰反応してしまったから仕方ないのか。
あの場面ではそこまで天黎に非があるわけではなかった気がするのでほんとびっくりしました。
まぁ日頃の行いってことで(笑)仲直りしにきた淑蓉を逃がさないように捕まえて上で「簡単に捨てられると思わないでほしい」って脅しつけるとこなんかヤンデレ(?)の名目躍如ですね!

 

あと、あらすじにも帯にもでかでかと「淑蓉、家出!?」の文字があるのですが、あれは家出になるのか?
家からは一歩も出ずにフィエリアの部屋に逃げ込んでるだけですよね。王女に貸してて天黎も簡単に立ち入れない空間だからいいのか?
とりあえず、「家出って・・・・・・え? 近っ!」て思ったひとは結構いたんじゃないでしょうか。

 

まぁ、主役カップルはおいといて。

 

士傑とフィエリア、弘瑜と名蓮と、今回はサブカップルが2組も一気にできてしまいました。
オルド伯爵によるサマリア通商問題のドタバタを経て、まさに雨降って地を固めたこの2組。
士傑の結婚観が彼らしくていいですね。
面白いから、で選ばれたフィエリアのツンデレな感じも士傑のキャラによく似合っています。このカップルでスピンオフが読んでみたいなぁ。

 

というか、そこまで登場人物が多くないシリーズで主要な男キャラ2人に恋人つくっちゃったってことは、このシリーズはここで終わりなのでしょうか?
あとがきとかには何も書いてませんでしたが・・・・・・。

淑蓉のママと国主陛下が今回は全く出番なかったので、もう1巻くらいだして彼らを活躍させてほしいところです。

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雨川 恵一迅社 2014-03-20
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