白竜の花嫁2 異邦の騎士と銀翼の黒竜


『白竜の花嫁 異邦の騎士と銀翼の黒竜』(永野水貴著/一迅社文庫アイリス)★★★★★

白竜の花嫁 異邦の騎士と銀翼の黒竜 (一迅社文庫アイリス)
白竜の花嫁 異邦の騎士と銀翼の黒竜 (一迅社文庫アイリス)

素晴らしいです! かなり好きなシリーズになりそう。
美麗イラストにぴったりあった神話のような物語。今回はそこに新キャラの騎士が入ることで人間的な物語に変化しています。
かといって1巻の雰囲気を壊すことなく見事に調和させているのがすごいです。
また、1巻では「山城国」という閉じられた世界の物語だったのですが、今巻からは〈外〉の存在感が増しています。それによって広がる世界観にときめきを感じざるを得ない!

☆あらすじ☆
「あなたこそが、私の剣を捧ぐべき姫」。竜の“花嫁”として捧げられた山城国の姫、澄白。夫となった竜のシュトラールと心を通わせ、穏やかな日々を過ごす彼女の前に現われたのは、遠方より飛来した黒竜だった。彼らと地上に降りた澄白は、そこで傷ついた異国の青年と出会う。彼女に救われた青年は、いつしか澄白に惹かれていき…。自らの花嫁を欲する男たちの存在は、シュトラールの内に熱い想いを宿らせる―。人気作第二弾。

興奮気味な前振りになってしまいました。以下、ネタバレ感想です。

 

今回は、澄白たちのいる「山城国」と〈外〉の世界とをつなぐ話でした。

 

そういうわけで、〈外〉からやってきた新キャラが3名。

竜族のひとつ《フェッダ》の兄弟、サルグ・アーセファザラーム
そして、異国の騎士であるヴェルミリオン
獲物を追って山城国に入り込んでしまった同胞を探しにきたというサルグたちの目的は、シュトラール達が管理していた「始種の骨」の強奪にありました。

 

始種の骨を使って具体的に何をするつもりなのかはまだ不明。「祝い子」を器として始種の骨で竜を進化させる、という話でしたが、どういうことなんでしょう・・・・・・。
また、ゴルトに伝染病を蔓延させる方法をサルグたちに与えた人間達の存在も気になります。
ヴェルミリオンが追っていたグリフォンの変異体を作り出した国と関係があると考えるのが自然でしょうか?

 

2巻にして、どーんと〈外〉の存在感が増してきました。〈外〉からきたという澄白の母も何か秘密が隠されているのでしょうか。
というか、澄白の母が伝染病の対処法を知っていたこと自体が伏線のように思われますけど。

 

伝染病の治療も含め、今回の澄白はかなりの便利キャラとなっていました。
もともと薬草にくわしいという設定でしたが、ここにきてサバイバル能力も高いということが判明。儚げな外見&言動に反して強い生命力です。よく落ちるけど。

 

対して澄白の「夫」であるシュトラールはもどかしかさと色気のカオスな状態でした。
恋敵ヴェルミリオンの登場で、嫉妬心を抱くのにそれが何かわからない。愛とは何ぞやな禅問答的な心境に至っています。
でも、最後のキスシーンは溜めに溜めた色気が爆発した感じで非常に良かったです。
前回ラストのキスは生命力を与えるためとかいうガッカリな説明がされちゃったけど、今回はその逃げ道はなかったですね。3巻でふたりの関係がどうなるのか楽しみすぎます!

 

物語そのものも楽しめ、キャラ萌えもできるという優秀作品。しかもイラストは美麗。ほんと綺麗。
早く次の巻を読まなきゃ!

 

・・・・・・澄白にちょっかいかけて完全に当て馬なヴェルミリオンの再登場はあるのだろうか。

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