巡る世界の黙示録 少女戦隊ドリーム5


『巡る世界の黙示録 少女戦隊ドリーム5』(小椋春歌著/ビーズログ文庫)★★★★☆

巡る世界の黙示録 少女戦隊ドリーム5 (ビーズログ文庫)
巡る世界の黙示録 少女戦隊ドリーム5 (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

こ れ は ひ ど い !!!!(褒め言葉)

まず、あらすじがひどい。

☆あらすじ☆
猫耳をつけた怪しい男に「ちょっと世界を救ってみませんか?」と声をかけられたごく普通の女子高生の要。「冗談じゃない!」と断るも、強制的に少女戦隊“ドリームピンク”をやるハメに。ステッキを持たされ、恥ずかしい変身ワードを言わされ、こうなりゃやけくそで敵を倒してやると覚悟を決めた要の前に現れたのは……へ? お坊さん――!? ツッコんだら負け!少女戦隊ヒーロー章(ショー)、ついに解禁!

もはや挑戦的すぎて感動するレベル。
発売日前からやたらと楽しみにしすぎて、配信開始0時ちょうどにBOOK☆WALKERで購入。
その勢いで読んだ深夜のテンションだからなのか脇腹痛くなるくらい笑いました。悔しいw
前作「恋する王子」シリーズもヒーローの変態具合と全体的なノリの良さが楽しかったのですが、今作序盤のテンションはそれを軽く上回ってます。何か色々振り切っている。
このテンションの高さが人を選ぶような気はしますが、私はすごく楽しめました。
思ってたより仏教な世界観のお話だったのが意外。中盤以降は割と真面目に(?)話が進みますしね。

この物語の中心にいるのは、ツッコミ担当主人公の要と、僧職系(草食系?)男子の光明。
ネコ耳つけた不審なイケメンによって彼らは強制的に戦わされます(一応)
美少女戦隊もののお約束はだいたい入ってます(一応)
ドリーム5なので美少女戦士はヒロインひとりではありません(一応)
悪の組織的なものも出てきます(一応)

負けると分かっていてもツッコミたいけれど、ネタバレにしかならないので以下で。

 

序盤まではあらすじの通りです。

ヒロイン細川要は、自分以外には猫にしかみえない猫耳男タマに半ば無理矢理ドリームピンクにさせられ、強制的に僧職姿の他称魔王・藤堂光明と戦うはめになるのです。

 

さて、タイトルにもなっている少女戦隊ドリーム5
5というからには5人いるのですが、スケジュールの都合で今回は新人ピンクの要しかでてきません
かつて少女だった先輩たちは自分たちの生活が忙しいので仕方ありません。
中学生以上は賞味期限切れとか、そんな悲しい現実を言っちゃう女子高生の主人公に涙。

 

嫌々ながらも一人で少女戦隊デビューし、魔王を渾身の一撃で叩き飛ばした要。
魔法は使わずシンプルに物理攻撃です。
基本は殴打。たまに投げる。
そんな感じで魔王を追い詰めながらも、土壇場で現れた裏切り者で前任者のドリームピンクの介入によって、要は魔王を取り逃がしてしまうのです。

もうなんか色々ひどい。戦闘中の掛け合いはそれ以上にひどい。 

最初の魔王戦の後、紆余曲折を経て、要は前任者のドリームピンク笠井美優と光明、タマらとともに魔障の捜索に乗り出すことになり、そこからようやく物語は本題へと入っていくのです。

 

キャラが本当に良かったなぁ。
要はもちろんですが、光明も美優も良い。

 

女性全般に免疫がない光明は草食系の僧職系男子。しかも自己啓発本好きとかww
ドリームピンクのコスチューム着た要相手に真っ赤になって照れる光明が可愛すぎます。こんなの存在がすでにファンタジーじゃないか。
あと、もじもじ照れ合う要と光明が可愛いすぎて。

 

美優とは光明を巡る三角関係になるかと思ったのですが(ページ数が足りなかったのか)そこまで絡んでこなかったのは意外でした。
むしろ終盤は要と良いコンビになっていきましたしね。
要と美優のコンビプレーが少なかったのはちょっと残念。
そしてダブル!ピンクドリーム・テンプテーションのイラストがほしかった。

 

それはさておき。
戦隊もののお約束と言えばやはり悪の組織ですよね!

 

悪の組織的ポジションで主人公たちの前に立ちはだかる修行僧・恵翔
まぁ結局、恵翔自身は悪役というわけではなかったのですが。

 

恵翔側の僧たちによって幽閉された光明を救出しに行くシーンで、光明の態度にブチ切れて斬撃を放つヒロインには驚愕しました。だがそれが良い。

要って、最初から一貫して自我の強いキャラなんですよね。弱々しいところが一切ない。
竹を割ったような性格とタマが評すとおりの行動をします。迷ったら突っ込む。
直情型のシンプルな性格で、見ててスッキリします。
ちょっとツッコミすぎなところはありますが。

 

しかし読み終えて改めて考えると、これは光明の成長の物語だったのかな。
主人公である要は序盤からすでに完成されているキャラクターなので。くよくよ悩まないし悩んだら即行動してるし。

だからやっぱり私的に真の主人公は光明。
捕らわれて救出されてるからヒロイン的だけど、少女小説だからやっぱり主人公=ヒロイン=光明で間違っていない気がする。
惜しむらくは、光明(ヒロイン)と要(ヒーロー)の恋愛要素がもうちょっと欲しかったところですね。

 

問題が解決して良かったね☆じゃ、次の魔障いこうかー!はお約束です。

 

話は綺麗にまとまって終わってるんで、これで完結かな?
もし続くならかつて少女だった他のドリーム5メンバーも見たいし、要と光明と美優の三角関係を掘り下げて欲しいとかも思いますが、ここで終わるのが一番綺麗なのかもしれません。

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