恋と悪魔と黙示録2 身代わり王女と百年の虚無


『恋と悪魔と黙示録 身代わり王女と百年の虚無』(糸森環著/一迅社文庫アイリス)★★★★★

恋と悪魔と黙示録 身代わり王女と百年の虚無 (一迅社文庫アイリス)
恋と悪魔と黙示録 身代わり王女と百年の虚無 (一迅社文庫アイリス)

文句なしに面白かった!!
もう純情赤面乙女系アガルにニヤニヤが止まりません。甘いセリフの破壊力以上に、レジナを見て照れ照れするアガルの魅力はまさに悪魔的。
そして2巻はストーリーそのものもすごく良かったです。
展開が二転三転する上に、かなり切ない真相が明かされます。ズキズキします。
1巻同様、この巻で話は終わっていて、このまま1巻完結タイプのシリーズとなるのかもしれません。とても楽しみです。

☆あらすじ☆
「ぼくはあなただけを守る魔物なんですから」神魔を使役し“名もなき悪魔”の名を書に記す朔使。人と獣の姿を持つ美しき神魔アガルと契約したレジナは、朔使となる試験を兼ねた調査のため、雪に閉ざされた小国ユピルスに向かうことに…。悪魔の調査のはずが、宮廷を探索中についた嘘から、王女の身代わりをすることになってしまい―!?一途な魔物とその主となった乙女&未来の幻魔王が織りなす、悪魔召喚ラブファンタジー第二弾。

以下、感想です。

 

ヴィネトの誘いを受け、 朔使となることを決めたレジナは、朔使の司令塔リウと面会し、彼から朔使となる試験代わりに雪国ユピルスにいるかもしれない「名もなき悪魔」の調査を頼まれます。

 

そこで、アガル、指導役として同行するヴィネト、レジナの3人でユピルスで調査を開始します。
1巻同様、3人で行動して事件の謎を解いていくのですが、この形式でシリーズ化するのかもしれませんね。レジナを挟んで大人げない喧嘩を繰り広げるアガルとヴィネトをみてるの好きなんで大歓迎です。

 

それにしてもアガル。
彼は1巻ラストからずっと照れ照れしっぱなしだったようです。
どんだけピュアボーイなんですか。それでも相変わらず独占欲は暴走気味です。
うぶなくせにナチュラルにいちゃいちゃするレジナとアガルを見せつけられるヴィネトがほんとに哀れ。

 

ただ、今回は1巻で家族的なぬくもりを欲してアガルに執着していたレジナの心が恋心へと変化していることから、1巻以上に「契約関係」という事実がふたりにつきつけられます。
契約にかかわらずそばにいてほしいというアガルの願いがすれ違うシーンは切なかったです。レジナが契約を解除したがっていると誤解したアガルのセリフがまさに魔性という感じに冷酷だったのも哀しい。
レジナの魂を手に入れられるときはレジナが死ぬときだっていうことをアガルがちゃんと理解しているのかは怪しいですけどね。ここら辺は後々掘り下げられそうな要素ではあります。

 

すれちがったり喧嘩したり忙しい2人ですが、どんなときでも外から見るといちゃついてるようにしか見えない不思議。砂糖吐きまくりです。最高です。最後のあれは、両思いになったということでいいんでしょうか。いいんですよね。

 

しかし!
そんな2人に対してついにヴィネトが動き出す気配を見せました!!!!
1巻は逆ハーレム的雰囲気を出しつつそんなことはなかったし、今回も途中まではヴィネトはレジナとアガルのいちゃいちゃにちょっかいかけるだけの役所かと思っていたのですが、最後の最後に良い存在感を出してきました。
このまま三角関係くるか!?
俺の嫁発言がどこまで本気になるのか楽しみです。

 

あと、ラストでちょろっと鳩とリストも出てきましたが、彼らもレギュラーなのかな?立場的にぽんぽん出るのは難しい気もするけど。
鳩が何考えてるのかわからないのも気になります。

 

今回の事件の真相は、悪魔と天使の許されない恋と、ネクシャベルトの思惑が絡み合ったものでした。
悪魔と天使の100年の恋は切なかったです。魔と人が恋に落ちることはできるのか、ということにレジナが悩んでいただけに余計に印象的でした。
ひとつの答えのようでもありますが、このままいくと悲劇的ですね。
結ばれても幸福になれるわけじゃないのか。リウの神魔の例もありますし。
レジナとアガルの恋はどうやったらうまくいくのか。ハッピーエンドになりますように。

 

そしてネクシャベルト。きな臭い感じが一層強くなりました。
教会を潰してしまった鳩の行動をみると、いずれネクシャベルトにも天罰が下りそうな気もします。

 

なかなか気になる要素を含みつつ、今回もやはり1話完結。非常に読みやすかったので、この形式でシリーズが長く続くことを期待したいです。

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