恋と悪魔と黙示録1 契約の獣と身代わりの花嫁


『恋と悪魔と黙示録 契約の獣と身代わりの花嫁』(糸森環著/一迅社文庫アイリス)★★★★☆

恋と悪魔と黙示録 契約の獣と身代わりの花嫁 (一迅社文庫アイリス)
恋と悪魔と黙示録 契約の獣と身代わりの花嫁 (一迅社文庫アイリス)

「花神遊戯伝」(角川ビーンズ文庫)と同じ著者の作品です。
花神のほうもけっこう好きなので、読もう読もうと思っていたシリーズ。
読んでみたら、赤面乙女系ヒーローにやられました。なにこの生きもの、可愛すぎます。
主人公であるレジナも自分の目的をしっかり持った強い女の子なので、とても好感がもてます。アガルを言い負かしたりするしね。
文体自体も、花神と違って三人称視点だからか、読みやすい。花神より好きかもしれません。
2014年2月現在、3巻まで刊行されていますが、この1冊だけでも完結しています。気になっている方にはぜひ読んで欲しい作品でした。

☆あらすじ☆
「あなたは特別。契約して差し上げる」。悪魔の名を記した書を複製する森玄使であるレジナ。ある日、彼女は教会内で美しい獣型の高位の魔物を召喚してしまう。慌てて自室に獣を匿うけれど、聖祭の“神の花嫁”候補が悪魔に襲われる事件が発生!レジナは囮役として花嫁の身代わりをすることに―。そんな中、彼女の危機に美青年に姿を変えた獣が契約を迫ってきて…!?一途な魔物と乙女が織りなす、悪魔召喚ラブファンタジー。

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公レジナは、悪魔に兄を殺され孤独となった自分と同じ悲劇を繰り返さないため、悪魔への対抗手段である「聖陰書」のコピーである「聖沌書」を作成する森玄使の少女です。

 

彼女がある日偶然呼び出してしまったのが、神魔のアガル。赤面乙女系ヒーローです。ぴゅあぼーい。
レジナは「聖爵」と呼ばれる極上の魂を持った人間らしく、アガルはレジナの死後にその魂を手に入れるため、彼女との契約を迫ります。

この口説き文句がほんとに紛れもなく口説き文句でひたすら甘い。
神魔は悪魔とは違う存在なのですが、魔性であることに変わりはなく良い具合に色っぽい。ただ、アガルは純情キャラなため、レジナがじっと見つめるだけで顔を真っ赤にしてしまうような子でした。可愛いなおい。
アガルは赤い獣型を度々とるのですが、その姿でレジナとじゃれているシーンがほんとにほほえましいです。動物飼いたくなります。
一途にレジナになついているアガルだけど、彼女の魂が欲しいだけ、という話です。が、いやいやどう見ても恋でしょう!と突っ込みたくなること間違い無しです。

 

物語は、聖祭の花嫁候補が連続して悪魔によって殺害される事件を、レジナ、彼女が偶然呼び出した神魔アガル、調査のために派遣された森玄使ヴィネトの3人が解決するというストーリーとなっています。
とはいえ、3人仲良く調査するわけではなく、レジナは本物の花嫁候補の身代わりをしつつ、誰が犯人なのかを捜し、ヴィネトはそんなレジナを監視しつつも何考えてるかわかんないし、アガルは魂ほしいから契約しろとレジナにしがみついて離れない、というコミカルなんだか殺伐としているんだかよく分からない状態。

 

レジナはヴィネトの言動に振り回されたり、アガルの態度に一喜一憂したり、魔女扱いされたりとけっこう大変な目にあいつつも、事件の真相にたどり着きます。

 

物語の展開自体はけっこう途中で予想がつきます。サーロンではなくキリロが犯人だっていうのも割とわかりやすかったですしね。
ただ、教会の欺瞞は割とシビアに描かれていますね。エシフじいさん、最初はいい人ぽかったのに・・・
そしてリストが天使だったのは予想外でした。教会守る天使ってことはこの先出番ないのか??

 

最後に出てきた鳩のラプラウ様に対するリスト以外の扱いがひどすぎて笑いました。
自分たちの信仰する神様なのに・・・
冒頭のレジナの記憶を奪った青年はやはりラプラウ様なんでしょうね。青年姿で再登場することがあるんだろうか?

 

この1巻で割と綺麗に終わっているのですが、次巻以降は朔使となったレジナが活躍するのでしょうね。アガルとの関係がどうなるのかも注目です。

 

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