(仮)花嫁のやんごとなき事情6 円満離婚に新たな試練!?


『(仮)花嫁のやんごとなき事情 円満離婚に新たな試練!?』(夕鷺かのう著/ビーズログ文庫)★★★★☆

(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~円満離婚に新たな試練!?~ (ビーズログ文庫)
(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~円満離婚に新たな試練!?~ (ビーズログ文庫)

ついに地方民も発売日に読めるようになりました!ビーズログ文庫発売日に電子書籍同時配信!
家に引きこもったままiPadでささっと買えちゃうのがいいです。でも、あとがきにあるカバー裏のイラストは収録されず(涙)。電子書籍はこういうデメリットが目立つからいまいち広まらないんだよ!!!と怒りつつ、電子書籍業界の未来のために今後も買い支えていきます。

それはそうと(仮)花嫁シリーズ第6弾。シレイネさま本人登場からの退場で今後の展開どうなるの?え、まだ続くの?とか思っちゃってごめんなさい。むしろ本題に入るよ!ていう意気込みを感じる巻でした。あとがきには箸休めのお話とされていますが、いろいろきな臭い伏線を張ってあって、これからどうなるのかすごく楽しみです。そして相変わらずの時事ネタに変な笑いがこぼれます。このシリーズほんとに笑わせてくれるから大好きです。
今回の見所は(仮)夫婦の精神面の変化ですよ!悶えます。

☆あらすじ☆
(仮)夫婦だからこそ……このキョリ間に身悶える――!!
(仮)の旦那様クロウに対し、“嫌われて離婚してこい”から“ベタ惚れさせて離婚しろ”に命令変更を受けた身代わり花嫁のフェル。それってどうやんの――!? と悩みながらもクロウと距離を縮めていく中、突然「来ちゃった☆」と、クロウの長兄ジルフォードがやってきた!しかも彼はフェルに「愚弟が本当に君の正体に気づいてないと思う?」と言い出し……!?
ニセ新婚生活、爆弾投下の第6弾!

深夜のテンションのまま、「ふひっ」とか変な音出しつつ読んでしまったことを思い返しながら感想です。

 

フェルからのほっぺちゅーで浮かれる不憫な旦那さまから始まる第6巻。
今回は、仮夫婦の内面を掘り下げていっています。

 

セタンタ王の命令変更でクロウを誘惑して骨抜きにして籠絡して振り回して捨てなければならななったフェル。
お仕事人間のヒロインにそんな高等技術は無理だろーとか思ってたら、そんなことはなかったです。
ぎこちなく(ただし途中から本能のまま)甘えんぼ攻撃を繰り広げるフェルに対し、旦那さまは現実を受け入れられません。俺の嫁がこんなに可愛い(行動する)わけがない??これまでの不憫な境遇を物語るような思考回路です。

 

そして、そんなかわいそうな思考回路からはじき出されたのは「どうせ離婚のための策略だろ」っていう(ほぼ)正解の答え。そこからは甘い空気も吹き飛んで、いつも通り離婚を賭けたゲームが提案されます。

 

今回は節約対決。お城の経費削減ですね。
この対決はクロウの出来レースというか最初から勝ち目がなかったのですが、この賭けに隠された「フェルの居場所を作りたい」というクロウの願いを知ったことで、フェルに迷いが生まれます。
このままクロウを騙しつづけるつもりなのか、と自問するフェルの前に、さらに突然現れたジルフォードまで爆弾を投げつけます。ジルフォードは、クロウはフェルの正体に気付いている、と告げた上で「なんのためにここにいるのか」と問いかけます。

 

クロウが自分の正体に気付いているかもしれない、と不安になりつつも、ガウェインやキリヤの助言を受け「自分がどうしたいのか」を考え始めるフェル。
フェルの悩みは、弟王子ユアンの登場と呪毒騒動を経て、「自分の持つ呪毒への対抗力でクロウの役に立ちたい。せめてワルプルギスまでは」という答えを得ます。
クロウの役に立ちたいっと明確に意識したのは進歩だけど、やっぱり期間限定の縛りはそうそう簡単に外せないんですよね。ジルフォードとミゼの例を出したことで、身分差は簡単に乗り越えられないという前提を呈示した以上、フェルの出自を王籍に戻さないかぎりは(仮)のとれた夫婦にはなれないでしょうし。「シレイネ」の名前をそのまま使うってのがフェルの言動からは難しそうなので、「フェル」のまま王籍に戻れるのでしょうか。妖精がらみの伏線をこの問題にどう絡めていくのか、これからの展開に期待です。

 

うだうだ悩む嫁と同じく、旦那さまのほうも心境の変化が。
フェルを愛してやまないクロウですが、自分もフェルに愛されたいとは考えていませんでした。
母親関係のトラウマがあるから仕方ないもんね、とか考えてたらケイから「嫁のせいでもあるんですよ!」としっかりツッコミ食らいました。
そうか(笑)日々、「最低」「離婚しろ」「大嫌い」と言われ続ければ、好きになってもらえるわけがないとすり込まれるわけですね。律儀で真面目なクロウの胸部受傷イメージに笑いました。どこまでも不憫。
それでも、今回はしなだれかかってくるフェルにクロウの心も変化します。どうせ覚えてないだろ、と謎のやけっぱちで酔っ払ったフェルにキスし、フェルの心が欲しいと自覚。
ようやく(仮)夫婦の思いのベクトルが正しい方向に向かい始めたようです。このまま両思いのハッピーエンドになって!

 

とまぁ、(仮)夫婦の心境の変化に焦点を当てた第6巻だったのですが、物語の本筋にかかわる伏線もちらほら張られています。
クロウ母の不気味な行動、教会の「赤い病」に関する謎の動き、皇宮で見たパールの存在をクロウに話さないジルフォード。ジルフォードについてはクロウ宛ての手紙の謎もありますね。「酷似」「リグレイン妃」「化け物」「逃げろ」の走り書きがこわすぎる。最初はジルが操られている可能性も考えたのですが、今回だけでは何とも言えない感じです。

 

続きが気になって仕方ない!
このシリーズは随所に挟まれるギャグパートがお気に入りだったのですが、物語の本筋そのものもとても面白くなってきました。これからの展開に期待が高まります。

 

・・・・・・・・・前回の感想読み直したら、この巻出るまでに、1巻から読み直して復習しようとか決意表明してました。読んでません。積読が多すぎて・・・。でも、今回は箸休めだったからいいんだ。次巻の前には読み返すからいいんだ(そしてループ)

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