灰と幻想のグリムガル2 大切じゃないものなんか、ない。


『灰と幻想のグリムガルlevel.2 大切じゃないものなんか、ない。』(十文字青著/オーバーラップ文庫)★★★☆☆

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)
灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2013年11月刊。
等身大のRPGが読めるシリーズ第2巻。
同著者の「薔薇のマリア」は主人公マリア以外チート揃いですが、グリムガルはパーティーのほぼ全員が経験値ゼロからスタートなので、パーティーそのものの成長が読めて面白いです。
今回メリィが過去と決着をつけたり、ハルヒロがリーダーとしての成長を見せたりしますが、なんと言ってもランタが「ランタ」のまま好感度を上げてくるところが見所だと思います。
キャラ造形力(?)はやっぱり光ってるよなぁ。

☆あらすじ☆
……見捨てるなんて、できない。というか、見捨てるべきじゃない、と思う。
見知らぬ世界「グリムガル」へと連れて来られたハルヒロたちは経験を積んでようやく半人前から抜けだそうとしていた。ステップアップのために新たなダンジョン「サイリン鉱山」へと挑むのだが、そこはパーティに加わったメリィが過去に仲間を失った場所でもあった。順調にいくかと思われたハルヒロたちの探索だったが、予期せぬ仲間との別行動を強いられ、更にデッドスポットという異名を持つ巨大なコボルドが襲いかかる。新たな試練とともに、灰の中から生まれる冒険譚の第二章が紡がれる!

以下、ネタバレありの感想です。

 

まず、冒頭の登場人物紹介。ちょっと。マナトの説明のとこ、え。
これ考えたの絶対十文字青さん本人ですよね。薔薇マリの途中でユリカの紹介文が変わった時を思い出しました。

 

いいやつ「だった」マナトの仇討ちのあと、なんとなく中だるみな空気を出していたハルヒロたち。

 

後進もきていることから、ステップアップの必要性を感じ、ゴブリン狩りをやめてコボルド狩りをすることになりました。
場所はメリィ因縁の「サイリン鉱山」。

新たな敵、見知らぬダンジョンに四苦八苦しつつも、最初期よりも成長しているためか、なんとか対応をとることができるようになっています。
まだまだ弱いけど、成長しているのははっきりと分かります。
こういう書き方できるの地味にすごいと思う。

 

RPGっぽく新スキルもそれぞれ身につけました。
このスキル習得のときにハルヒロが銀貨40枚をぽんと出していることに衝撃。銀貨1枚を得るのも苦労してたのに・・・っ!
金銭感覚が変わっていくのもなんかRPGぽいですねぇ。

 

一方で、ランタのことでパーティーの不和も生じたり。
というより、ハルヒロだけがランタを追い出すか迷ってるようにも感じましたが。
ランタは口も態度も性格も悪くて、みんなから冷たい扱いを受けても唯我独尊なキャラですが、そんな彼は今回で大きく印象を変えてきました。
といっても、ランタはランタのままで性格が変わったとか改心したとかではないのですが。
そういうわけではないのに1巻と2巻で印象が違うのが不思議。
ランタは自分にバカ正直だし、お調子者だし、ほんとにイヤな奴なんだけど、それでもパーティーメンバーをちゃんと仲間だと思っていて、彼なりにとても大事にしているというのが伝わってきました。まぁ、「彼なりに」なんだけど。
いいやつではないんだけど、悪いやつでもない、というか。
なんだか、けっこう好きなキャラになってきました。驚き。
そして、ゾディアックん可愛い(笑)

 

メリィの過去との決着もつきました。スケルトンと化した仲間を解呪して灰にするのは辛かったろうな・・・
「おまえにはオレらがついてんだからな!忘れんじゃねーぞ、そこんとこ!」ていうランタの台詞に感動しました。
ランタのくせに主人公みたいだ。あれ?もしかして格好いい?

 

もちろん主人公ハルヒロもちゃんと成長しています。
ランタの扱いへの悩みを経て、自分がパーティーのリーダーであることの自覚をもち、責任感が芽生え始めたハルヒロ。
ラスボスのデッドスポットを1撃で倒したとこは「ん?」て思わないでもないけど、彼の成長は精神的なとこに重点がおかれるのだろうし、まぁいいか。
これでハルヒロにチート能力ついたりしたらちょっといやだけど、十文字先生だし、それはないと思います。ないといいな。
おそらく、途中で先生も行っていたように「線が見える」ていうのはハルヒロが盗賊としてカンが良いということなんでしょう。たぶん。何か秘密があるのかもしれないけど・・・

 

恋愛面でも動きが、あったのかな?
1巻はユメと良い感じだったのに2巻ではメリィと急接近です(といっても隣でお酒飲んだくらいだけど)。
ハーレム展開はやだなぁ。なりそうにもないですが。
薔薇マリくらいのじりじり感が期待できるならいいんですが、あれはアジアンのキャラが大きいからなぁ。
グリムガルでは恋愛面よりもパーティーの絆をメインにしてほしい気もします。
どちらにしても十文字先生の心理描写は中毒性を疑うくらい私にとってツボなので、期待しています。

 

3巻も早く読みたいな。でもそれ以上に薔薇マリ最終巻も早く読みたい・・・・・・

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