東京レイヴンズ8 over-cry


『東京レイヴンズ8 over-cry』(あざの耕平著/富士見ファンタジア文庫)★★★★★

東京レイヴンズ8 over-cry (富士見ファンタジア文庫)
東京レイヴンズ8 over-cry (富士見ファンタジア文庫)

ううわあああーーーーー!!!!第1部のクライマックスがきてます!次で第1部は完結するらしいですが、鬼のような引きです。やばいです。涙が止まらないよ。

☆あらすじ☆
白日の下に晒された夏目の本当の姿。「約束の男の子」は夏目ではなく春虎―。真実を知った京子は春虎たちを避け続けていた。一方、シェイバとの戦い以来、春虎は呪力を制御できず不安定な状態に陥っていた。幾つもの不安を抱える春虎たち。そんな折、土御門宗家が何者かによって襲撃される事件が起こる。動揺する夏目のもとに現れたのは、あの赤毛の少女、多軌子だった。「ぼくが目覚めさせるんだ。―夜光の生まれ変わりを」運命の歯車は、軋みを上げて回り始める。後戻りすることのできない、未来へと向かって―。

涙ふきつつ、感想を。


 

前巻で、ついに周囲にバレてしまった夏目の性別。幼い頃の初恋を大切に育ててきた京子との間に亀裂が生じるのは避けられないことだったのでしょう。実は一目惚れの相手だった春虎ともギクシャクしてしまいます。
そんな中、土御門宗家に対して陰陽庁が襲撃を仕掛けます。倉橋の手が及んでいる以上、この時点で陰陽庁と春虎たちの敵対は決定づけられたようなものですね。そして、ついに春虎パパ&ママ登場!パパは存在だけは何度も話に出ていましたが、ママはラムちゃんでした。仲の良さそうな夫婦はともに本家のお庭番だったようです。
この襲撃により、「鴉羽」はついに陰陽庁、ひいては倉橋の手に渡ってしまいます。ただ、春虎パパたちは何とか逃げ出し行方をくらませることに成功。

 

他方、春虎と夏目たちの前には再び多軌子が登場。なんだかんだと夏目vs多軌子の呪術戦へ。その最中、前巻で殻を破って以降制御困難になりがちだった春虎の呪力が暴走。復帰した大友によって何とか押さえられます。
この際、大友が夏目に京子との関係を修復するよう発破かけるんですが、このときの彼の心理描写が良かった。自分が生徒たちに示す道が正しいのかドキドキしつつ、それでも誠実に彼らを導こうとする大友先生は最高の教師です。

 

頑張る夏目とそれに応えようとする京子が、再び友情を構築しようとする場面も本当に感動的です。本音を出すって辛いものです。隠そうと思えば隠せるものを、それでも歯をくいしばって相手にぶつけようとする京子の誠実さに胸を打たれます。このシリーズ、春虎と冬児の男の友情がまぶしかったけど、女の子の友情だって負けてないんだよ!って心の中でガッツポーズしましたw

 

関係修復をした主人公一行は、鈴鹿が楽しみにしていた(可愛いw)花火大会へ。その前に角行鬼と春虎の初接触があり、不穏な空気を抱えつつも、主人公たちは花火大会を楽しみます。

 

そして、唐突に壊れる日常。きっかけは三度現れた多軌子でした。
多軌子が現れ、鴉羽を使い、ついに真実が明らかになります。
「土御門夜光」の生まれ変わりは夏目ではなく春虎であり、本家の跡継ぎ、泰純の実子も本当は春虎であったという事実。
夜光=春虎っていうのはセオリー上予想がついたものの、春虎が泰純の息子であったことや、夏目を男装させていた「しきたり」がカモフラージュのためのものだったというのは考えていませんでした。そこも伏線だったのかぁ。
そして、鴉羽によって暴走する春虎を、夏目は自分を犠牲に救います。

 

夏目が倒れるシーンが、1巻の北斗のシーンと対比してあって、すごい衝撃を受けました。そういえばあの日も花火大会だった・・・こういう演出、にくいなぁ。

 

今回の巻では、冒頭からずっと夏目が過去を振り返るモノローグが挟んであって、なんだか嫌な流れだなぁって思ってたんですよ・・・・・・
ヒロイン、まさかこのまま死なないよね!?

次巻でいよいよ第1部完結。物語が加速度的に進行しているんですが、どういう区切りをつけるのでしょうか。

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