東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN


『東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN』(あざの耕平著/富士見ファンタジア文庫)★★★★☆

東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫)
東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫)

前回同様、短編4本+中編。中編は合宿編です。短編はハイテンションに面白く、中編はなんだか不穏な空気をまき散らしています。

☆あらすじ☆
嵐のような薪入生―鈴鹿から解放され、束の間の自由を満喫する春虎と夏目。向かった先は、陰陽塾に所属する上級生のみで行われる、富士山麓の実技合宿所。「いやぁー楽しみだなぁ、合宿!」「何しろ『一年には関係ない』もんね!」「いいよなー!」「いいよねっ」浮き立つ心をおさえきれずにハシャぎまくる二人。しかし―「もうっ!ダーリンたら遅いぃーー」まさかの嵐が再び襲来!忠義心は人一倍・任侠式神コンや男装夏目を初恋の王子と慕う京子、そして謎の幼女好きまでが入り乱れ、楽しいはずの合宿は悪夢の合宿へと変貌する。

では、感想を。

 

まず、短編が4本。前巻に引き続き、下僕化した夏目と春虎が鈴鹿に語って聞かせているようです。

 

第1話「雪景、ふたり」
大晦日に夏目と春虎がふたりで夏目の実家に帰省するお話。夏目と父親の確執に少し触れられました。夏目のコミュ障は家庭環境に起因するようです。巫女さん姿を褒められて一喜一憂する夏目が可愛かったです。何気ない2人の会話がなんだかほっとする短編でした。

 

第2話「ある冬の日の晩餐」
貴腐人寮母再登場か?と思ったら出番ちょっぴりでした。みんなで鍋パーティーするお話。悪ガキ2人が酒を持ち出したせいで阿鼻叫喚の場となりましたが。夏目の酒乱は予想通りだったのですが、天馬が可愛かった。泣き上戸か!

 

第3話「仁義なきしっぽ」
コン!!!可愛いな!コンのしっぽにご執心の春虎の前に黒猫(夏目入り?w)が登場する話。ヤキモチ焼きつつ、必死にご主人の気をひこうとするコンが可愛かったです。

 

第4話「コールド・メモリー・イン・ダーク」
一体、彼に何が起こったのか。春虎が風邪をひく話。風邪をひくと夏目が魔術に手を出すようです。おかしいな。風邪ひいたから看病って、もっとこうラブラブする話になってもおかしくないのにな。命の危険に怯えて逃げる春虎を容赦なく踏みつける冬児が素敵です。

 

そして、話は本編に戻ります。春虎たちが1泊2日の合宿に行く中編。もちろん鈴鹿も特別参加ですw
ただ、中編序盤のコメディなノリの合間に、ところどころシリアスな空気が挟み込まれています。
まず、夏目パパの土御門宗家現当主・土御門泰純の登場。おばあちゃん塾長に不吉な予言をしていきます。あれ、やっぱり死亡フラグなんでしょうか。
そして、春虎の本音も一部出てきました。正直、北斗×春虎×夏目の関係ってもやもやしてたんですよね。春虎の北斗に対する気持ちは恋愛感情に近いようにみえる一方で、北斗=夏目だとは夢にも思ってないわけです。これって、北斗の真実を知ってしまったらその気持ちはどこに向かってしまうのかなーと。
ただ、今回春虎は自分の気持ちをこのように振り返っています。

それに、いま春虎が北斗に再会できたとしても・・・・・・もう一度北斗が好きだと言ってくれたとしても、いまの春虎は、あのときの自分がするような返答はできないだろう。(中略)あのときはまだ胸の奥底で、遠い記憶として眠っていただけの想いが、いまはずっと大きくなっているからだ。
ただ、だからといって、その想いに自分から目を向けることもできなかった。北斗のことが、意識的にも、また無意識の裡にも春虎にストップをかけるからだ。あえて深く考えないように。答えを出してしまわないように。
もう一度北斗と出会う。
そのときまで、春虎は歩き出すことができないのである。

このモノローグで、春虎の難聴の原因が分かったような気がします。北斗の告白を受け入れるよりは、夏目との主従関係(もしくは恋心?)を優先させるということでしょうか。北斗=夏目だと分かったときの春虎の感情の動きは読めないままですが。でも正体知らないと感情面の進歩はなさそうです。
ただ、リボンをきっかけに春虎は北斗=夏目説が気になりだしているようです(やっとかよ!)。次巻以降でそこらへんの話も進むのかな??

 

短編も面白くて好きなんですが、そろそろ本編が読みたくなってきました。再登場した幼女好きの先輩(未だ名無し)の正体も気になります。

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