リオランド2 星紡ぎの姫と聖なる獣 /岩井恭平

リオランド 02.星紡ぎの姫と聖なる獣 (角川スニーカー文庫)
リオランド 02.星紡ぎの姫と聖なる獣 (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2018年11月刊。
1巻から間を置かずに2巻が刊行された理由、読んで察しました。
ここまでが序章なのでは。
明かされた真相の衝撃は大きかったけれど、1巻に比べると2巻自体はやや乗り切れず・・・。
1巻が面白すぎたことと、ページ数の問題かもしれない。あと某ヒロインへの苦手意識が・・・

☆あらすじ☆
リオランド王国の騎士ミカドと地球の姫エチカは、《科学》世界からやってきたEI軍の王都進撃を一時は退けたものの、EI軍はさらなる大攻勢を開始する! 圧倒的な物量と死を恐れない《科学》兵力を打ち破るべく、ミカド率いる騎士団は儀法にエチカの知識を掛け合わせ、対抗するが、戦況は劣勢で……。
「団長命令だ。己の魂を、強く保て。――決して、死ぬなよ」
絶望的な戦況を覆すべく、ミカドはその身に刻まれた“禁忌の呪い”――この世界の理(ことわり)を揺るがす大儀法を解放する!!
すべては王国と、愛すべきリューリリリィ姫のために。魂を震わす運命と叛逆のヒロイックファンタジー、第二幕!

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む リオランド2 星紡ぎの姫と聖なる獣 /岩井恭平

異世界拷問姫7 /綾里けいし

異世界拷問姫7 (MF文庫J)
異世界拷問姫7 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年10月刊。
新章スタート。
毎度の如く「これ以上悪くなることってあるの!?」と悲鳴をあげるダークファンタジーですが、今回はまた趣向を変えてきた感じ。
続きが楽しみですが、どうぞ、お手柔らかに・・・(期待薄)

☆あらすじ☆
いつか遠い遠い昔の御話と、呼ばれるかどうかもわからない醜悪な物語。
終焉を超えたはずの世界に、何の前触れもなく異世界からの【転生者】にして【異世界拷問姫】を名乗る禁断の存在――アリス・キャロルが現れる。
彼女は【お父様】のルイスと共にエリザベートに苛烈な選択を突きつける――
「会わせてあげる、エリザベート! この私が会わせてあげるの大事な人に!」
綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る至高のダークファンタジー第七弾。
誰かの物語が終わったところで続くものはある。
かくして、新たな舞台の幕は上がる――演者達が、望むか否かに拘わらず。

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 異世界拷問姫7 /綾里けいし

元の世界に帰るための奮闘を描く異世界トリップ 『帰れない聖女は絶対にあきらめない! 異世界でムリヤリ結婚させられそうなので逃げ切ります』/真弓りの

帰れない聖女は絶対にあきらめない! 異世界でムリヤリ結婚させられそうなので逃げ切ります【電子特典付き】 (角川ビーンズ文庫)
帰れない聖女は絶対にあきらめない! 異世界でムリヤリ結婚させられそうなので逃げ切ります【電子特典付き】 (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年11月刊。
異世界から召喚され、お役目も全うしたのに、「帰れないからこの世界で結婚しろ」と理不尽を突きつけられた元OLな聖女の物語。
とても胸クソな設定ですが、「帰してくれないなら自分で帰るわ!」とキレながら帰還方法を探す旅にでるヒロインの不屈の精神のおかげで楽しく読めました。
ちなみに1冊で綺麗に終わっています。ただ、色々と駆け足でキャラも掘り下げきれていない感じが気になりました。

☆あらすじ☆
聖女としての役目を終えたら絶対結婚――!? そんなのムリです!
光の聖女として異世界にトリップしたキッカ。魔を浄化する長い旅を終え、やっと元の世界に帰れると思ったのに、待ち受けていたのは旅をともにしたパーティのうちの誰かと結婚しろという命令で……!?

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 元の世界に帰るための奮闘を描く異世界トリップ 『帰れない聖女は絶対にあきらめない! 異世界でムリヤリ結婚させられそうなので逃げ切ります』/真弓りの

世界を愛するランダム・ウォーカー /西条陽

世界を愛するランダム・ウォーカー (電撃文庫)
世界を愛するランダム・ウォーカー (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2018年10月刊。
天空国家から派遣された二人組の調査官が、広大な世界を旅しながら未知を解き明かす『世界の果てのランダム・ウォーカー』の続編。第2巻です。
今回も様々な文化や文明や不思議を抱えた場所が登場し、作風の多彩さにワクワクする1冊でした。
短編形式も面白いのだけど、この作家さんの長編作品も読んでみたいなぁ。

☆あらすじ☆
凸凹調査官コンビが遭遇する、新たな世界の謎とは。
深く、広い世界。その全てを知ろうと、天空国家セントラルは各地に調査官を派遣していた。
調査官であるヨキとシュカが今回向かった先は、水上都市グランナーレ。音楽に愛されたこの街で、今宵世にも奇妙な音楽会が開かれるという。曰く、音楽会に参加すると、己の求める死者と邂逅する事ができるというのだが――。
ほか、春が来ない里、物理法則が乱れた学術都市など、五つの謎を巡る。

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 世界を愛するランダム・ウォーカー /西条陽

2018年10月の読書記録と面白かったラノベ7選

11月になりました。
めちゃくちゃな気温差にやられて体調を崩していました。
体温調節が下手くそなので、この時期ほんと困ります。

さて、先月の読書記録はこちら。

10月の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:7743
ナイス数:480

最近土日が忙しくて微妙な冊数になってしまいました。今月もあまり読めない気がして悲しみ。

 

そんな10月の面白かったラノベ第1位は『東京レイヴンズ』の最新刊。

このラノ2018の投票期間に間に合わなかったことが悔やまれます。
来年は絶対に投票する!それくらい面白さが神がかっていた!

 

今月は東京レイヴンズ以外にも当ブログ的最高評価である★5を付けた作品が2作。

 

ひとつは「かくりよの宿飯」シリーズの最新刊。
最終巻目前の伏線回収回が面白くないはずがなく、胸熱と胸キュンの連続で最高でした。

 

もうひとつは斜線堂有紀さんの新作『私が大好きな小説家を殺すまで』。
鮮烈な冒頭に奪われた心を、丁寧にじっくりとすり潰される愛憎と殺意と信仰の物語です。
書けなくなった天才小説家と、彼の小説を愛した少女。二人の強すぎる感情にとても翻弄されるのだけど、本当に本当にしんどくなるので読むときはコンディションに要注意。

 

その他、10月の新作で面白かったのはこのあたり。
まずは大澤めぐみさんの新作ファンタジー。世界を敵に回した、ある姉弟の物語です。とても魔女的なお話。

 

三川みりさんの新作和風料理もの。「一華後宮料理帖」シリーズのスピンオフ作品です。同作を知らなくてもOK。
ファザコン少年の成長と、少年同士の友情を描いた作品。

 

石田リンネさんの新作おにロリ中華ミステリー。「茉莉花官吏伝」のスピンオフですが同作を知らなくてもOK。
今まで読んだ石田リンネ作品のなかで、1巻だけを見れば一番好きなお話でした。幼いけれど聡明で一途なヒロインがとても魅力的。

 

江本マシメサさんの新作。草原の民の日常を描いた異国結婚物語です。
トルコをモチーフとする世界観が丁寧に構築されており、ファンタジー要素も良い塩梅。
不遇な羊飼いの少女が調停者の優しい青年と出会い、彼との生活のなかで本来のタフな心を取り戻していく、というラブストーリーも素敵でした。

 

以下、10月に読んだ全作品の感想メモです。

続きを読む 2018年10月の読書記録と面白かったラノベ7選

普通じゃない世界に迷い込んだ普通の少年は何を選ぶのか―― 『前略、殺し屋カフェで働くことになりました。』/竹内佑

前略、殺し屋カフェで働くことになりました。 (ガガガ文庫)
前略、殺し屋カフェで働くことになりました。 (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年10月刊。
偶然迷い込んだ裏通りの劇場。
そこで間違いを犯した主人公は、裏社会の人間に命を握られることになり、時間稼ぎのために彼らのカフェで働くことになるのです。
普通の人間が普通じゃない世界に足を踏み入れた時に、彼は何を思うのか。どんな選択をするのか。
意外と図太い主人公の奮闘にハラハラする作品でした。悪くはなかったんだけど、もっと面白くなりそうな余地を残している感じ。
次巻に期待します。

☆あらすじ☆
夜の廃劇場。最近越してきたばかりの街を探索しようとしていた池也迅太は、そこにいた。
そして、目の前でなにやら不穏に倒れている男をみて、そこで記憶はブラックアウト。
目が覚めると、何やらかわいい女の子たちが話しているのが聞こえてきた。
「やっぱり殺すしかないと思うの」
「でも、遺体の処理だってお金がかかりますし……」
あきらかに危険な会話。漂っているコーヒーの香りが不釣り合いだ。迅太はなんとか命乞いをしようと手を尽くし、処理代を稼ぐ代わりに働かせてくれと頼んだ結果、晴れて殺し屋たちが営む喫茶店のウェイターになってしまう。
店を訪れる明らかに怪しい客たち。これまでの常識の通じない少女たち。
それでも、これまでとはガラリと代わってしまった環境に、迅太は次第に馴染んでいく。そして、命の猶予は刻一刻と――。
だが、その殺し屋稼業の正体は……?
クセだらけの少女たちと、ただの普通の少年が、不思議な喫茶店で社会の闇に触れるとき物語は少しおかしな方向に動き出す。殺し屋喫茶・エピタフ開店ですっ!

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 普通じゃない世界に迷い込んだ普通の少年は何を選ぶのか―― 『前略、殺し屋カフェで働くことになりました。』/竹内佑

紅霞後宮物語 第零幕 三、二人の過誤 /雪村花菜

紅霞後宮物語 第零幕 三、二人の過誤 (富士見L文庫)
紅霞後宮物語 第零幕 三、二人の過誤 (富士見L文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年10月刊。
紅霞後宮物語の前日譚シリーズ第3弾。
いよいよ「例の事件」が発生しました。思った以上に本人たちが大混乱なのが笑いを誘う・・・・・・
そして徐々に若文林が現在の文林に近づいてきましたね。つまり、そう、残念な美形に。

☆あらすじ☆
小玉と文林、若き日の一夜の過ち――そして、すれ違う二人の心
異動、昇進、出征と、小玉の環境は目まぐるしく変化していく。さらに兄の死、初恋の人との再会……。そんな中、指揮官と副官として小玉と文林の関係は良好になっていた。しかし、予想外の事故が起こってしまい――?

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 紅霞後宮物語 第零幕 三、二人の過誤 /雪村花菜

少女の救済から始まる崩壊と祈りの物語 『 私が大好きな小説家を殺すまで』/斜線堂有紀

私が大好きな小説家を殺すまで (メディアワークス文庫)
私が大好きな小説家を殺すまで (メディアワークス文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★★
2018年10月刊。
凄い・・・・・・凄い物語でした・・・・・・
居場所を失った少女と、スランプに苦しむ天才小説家。
彼との出会いによって彼女は確かに救われたはずなのに、彼女と彼の世界は緩やかに崩壊へと向かっていくのです。
作中を埋め尽くすのは二人が交わす憧憬と失望、愛情と憎悪、そして殺意と祈り。
途方もなく大きく、割り切れないほど複雑で、底が見えないほど深い感情のうねりに目眩がしました。
読んでる間はひたすら息苦しく、終盤はもはや意識が朦朧としていました。
そして読み終わった今はこんなにも辛い。とても苦手なお話なのに、どうしようもなく囚われてしまう。
改めて、本当に凄い物語でした。

☆あらすじ☆
突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。
遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。梓は遥川を救う為に彼のゴーストライターになることを決意するが――。
才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女、そして迎える衝撃のラスト!
なぜ梓は最愛の小説家を殺さなければならなかったのか?

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 少女の救済から始まる崩壊と祈りの物語 『 私が大好きな小説家を殺すまで』/斜線堂有紀

自然の中に生きる草原の民の日常を描く遊牧ファンタジー『遊牧少女を花嫁に』/江本マシメサ

遊牧少女を花嫁に (PASH! ブックス)
遊牧少女を花嫁に (PASH! ブックス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年10月刊。
江本マシメサ作品といえば、厳しい北国での新婚生活をあたたかく描いた『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』(宝島社)が私の大のお気に入り。
見知らぬ異国のお話なのに、どこか人の営みの原風景を感じてノスタルジーに浸れる良い作品なのです。
現代社会に生きる私からすれば厳しく感じる日々の生活を、手を取り合って仲良く過ごす新婚夫婦の姿に心がときめくところも好き。あれは名作なので是非たくさんの人に知られてほしい。ちなみにコミカライズが最近発売したばかりです。

 

そして本作は、そんな『北欧貴族』を描いた江本さんの本領発揮を感じる新作異国婚姻譚。
トルコの文化と遊牧民の暮らしをモチーフとした遊牧ファンタジーです。
『北欧貴族』と舞台は異なるのだけど、こちらもノスタルジックな心境を気持ちよく感じながら異国情緒を堪能できる良い作品でした。
遊牧民の文化や風習が丁寧に描かれており、優しくて温かい人々に癒やされながら自然と物語に没入できました。
「精霊から与えられる加護」というファンタジー設定がまた程よい味付け。
不遇な羊飼いの少女が調停者の青年と出会い、少しずつ「心」を取り戻していく―― というラブストーリーも素敵でした。ふたりの初々しい距離感がたまりません。
たぶんシリーズものですよね? 続きがとても楽しみです。

☆あらすじ☆
江本マシメサ 異国恋愛物語・最新作!
“調停者”の青年と羊飼いの少女。新婚夫婦が紡ぐ、甘くて優しい遊牧ファンタジー
風の精霊の加護を受ける“調停者”一族「ユルドゥス」の青年・リュザールは、都からの帰路、羊飼いの少女・アユと出会う。ワケありな彼女を見かね、一族の遊牧地に連れ帰ると、なんとそのまま二人は結婚することとなり、思いがけない新婚生活がスタート。
乳製品を作り、絨毯を織り、料理に洗濯…大忙しでも賑やかな遊牧生活。
故郷では虐げられ生きてきたアユは、ユルドゥスの文化に戸惑いながらも、リュザールとの暮らしのなかで、次第に生きる希望を見出していく光を取り戻していく――。

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 自然の中に生きる草原の民の日常を描く遊牧ファンタジー『遊牧少女を花嫁に』/江本マシメサ

東京レイヴンズ16 [Re]incarnation /あざの耕平

東京レイヴンズ16 [RE]incarnation (ファンタジア文庫)
東京レイヴンズ16 [RE]incarnation (ファンタジア文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2018年10月刊。
お久しぶりの新刊。
私にしては珍しく前巻を再読してから臨んだのだけど、ちゃんと準備して読んで本当に良かった。
在りし日の夜光と飛車丸を描いた過去編のクライマックス。中盤以降はボロボロ泣きながら読みました。
やはり東京レイヴンズは最高だった。どれだけの乙種をこの物語に込めていたのか。
そしてあざの先生の幼馴染属性はガチだと思いました。ここに至高の幼馴染が誕生した・・・!

☆あらすじ☆
お待ちしています。幾瀬、幾年の彼方で――
土御門夜光と相馬佐月。陰陽の道を歩む二人の運命的な出会いにより、呪術は黄金時代を迎えた。けれど無情にも『その時』は確実に近づいてくる。敗戦の色濃くなる帝都で、夜光が、そして飛車丸が下す決断は……。

以下、ネタバレありの感想です。興奮してます。ご了承ください。

続きを読む 東京レイヴンズ16 [Re]incarnation /あざの耕平

少女小説・ライトノベル率高めの読書感想ブログ