「新潮文庫NEX」カテゴリーアーカイブ

凶器は壊れた黒の叫び(階段島シリーズ4)/河野裕

凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)
凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年11月刊。
階段島と魔女についての様々なことが明らかになるシリーズ第4弾。
今回も面白かったです。
七草と真辺は、ほんとうに、息苦しくなるくらい眩しいな・・・・・・。

☆あらすじ☆
君が求めたものは、夢か、幸福か。新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイト達だったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。紐解かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた七年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

以下、ネタバレありの感想です。

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向日葵ちゃん追跡する/友井羊

向日葵ちゃん追跡する (新潮文庫nex)
向日葵ちゃん追跡する (新潮文庫nex)

評価:★★★☆☆
2016年9月刊。
元ストーカーの防犯アドバイザーが、依頼人の死の謎を追うミステリー。
タイトルからコメディタッチを勝手に予想していたのですが、予想外に内容は重く、予想以上に後味はビターでした。
ストーカーの心理が正面から丁寧に描かれており、理解できてしまうとストーカーというのは哀れな存在なのだと悲しい気持ちに。
誰かを追い詰めるような想いが正しいわけがないけれど、主人公の想いを断罪することも私にはできないというか・・・・・・。
ミステリーとしてもなかなか面白かったし、随所に登場する防犯アドバイスも楽しい1冊でした。
個人的にはラストにもう少し救いがあれば文句なかったのですが、このへんは好みの問題なんだろうなぁ。

☆あらすじ☆
禁止されたはずの恋心。でも、あの人を救いたい! 原向日葵(はらひまわり)は、「おさらぎセキュリティ」ストーカー対策員の19歳。調査では暴走しがちと言われるけれど、自分的にはパンケーキ好きの普通の女子だと思っている。ただ一点、元ストーカーという消えない過去を別にすれば──。接近禁止を言い渡された恋人に殺人現場で再会し、向日葵の運命が再び動き出す。無実の彼を救いたい、でも彼には近づけない。ほろ苦青春ミステリー、疾走開始(テイクオフ)!

以下、ネタバレありの感想です。

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『謎好き乙女と壊れた正義』『謎好き乙女と偽りの恋心』/瀬川コウ

謎好き乙女と壊れた正義 (新潮文庫nex)
謎好き乙女と壊れた正義 (新潮文庫nex)

1巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
謎好き乙女シリーズ2巻&3巻。
どちらも面白かったです。
春一と早伊原の毒舌合戦みたいな掛け合いがすごく好き。
そして気を抜くと騙されるので、一生懸命引っかけを探しながら読むのが楽しいシリーズでしたw

☆2巻あらすじ☆
紫風祭。藤ヶ崎高校学園祭を早伊原樹里と回ることになった春一は、その道中で相次いで“謎”に遭遇する。開会式で用いる紙ふぶきの消失。模擬店と異なる宣伝看板を並べる実行委員。合わない収支と不正の告発。初夏の一大イベント真っただ中で起こる事件を追う中で、二人は学祭実行委員長・篠丸の暗躍を知る…。正義とは何か。犯人は誰か。切なくほろ苦い青春ミステリ、第2弾。

以下、各巻のネタバレあり感想です。

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謎好き乙女と奪われた青春/瀬川コウ

謎好き乙女と奪われた青春 (新潮文庫nex)
謎好き乙女と奪われた青春 (新潮文庫nex)

評価:★★★★☆
2015年2月刊。
面白かったー!!
ミステリを愛する少女と、彼女に目をつけられた少年が、周囲で起こる様々な謎を解き明かす学園青春ミステリ。
謎自体がとても興味を惹くものだったし、軽口叩き合う主役2人の関係性も好み。
ラストで明らかになる主人公の過去には苦い気持ちになりましたが、そこも含めて魅力的な作品でした。続きも読んでいきたいと思います。

☆あらすじ☆
藤ヶ崎高校一の美少女、早伊原(さいばら)樹里は恋愛に興味がない。友情にも興味がない。もちろん、部活にも。彼女が愛してやまないこと、それは日常に潜む謎。衆目の中ですり替えられた花束。学年全員に突如送られた告発メール。教室の反対側からの不可能カンニング。やがて僕の過去が明らかになるとき、「事件」の様相は一変し……。彼女と「僕」が織りなす、切なくほろ苦い青春ミステリ。

以下、ネタバレありの感想です。

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ハルコナ/秋田禎信

ハルコナ (新潮文庫nex)
ハルコナ (新潮文庫nex)

評価:★★★☆☆
2016年6月刊。
存在するだけで花粉症を抑える特殊体質の少女と、普通の生活ができない彼女をサポートする少年。
少女の存在が原因となって起こった騒動に巻き込まれていく少年が、迷い悩みながらもひとつの答えを導き出すまでを描く物語です。
なんだろう。一言でうまく言い表せないのですが、ちょっと不思議な読み味の青春小説でした。あと結構風刺がきいていた印象。

☆あらすじ☆
5年前、遠夜の隣に引っ越してきたハルコは特異体質の少女。数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに自分には有毒となるため、宇宙服のような防護スーツを着けなければ外出ができない。通学は遠夜がサポートを続けるなか、事故が起きる。それはクラスメートを巻き込む事件へと発展するのだが。―世界を敵に回してもハルコを守りたい、と願う17歳の決意が迸る圧倒的青春小説!

以下、ネタバレありの感想です。

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砕け散るところを見せてあげる/竹宮ゆゆこ

砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)
砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)

評価:★★★★☆
2016年5月刊。
ヒーローになりたかった少年とUFOを撃ち落としたい少女の、いじめから始まるボーイミーツガール。
軽快で、エネルギッシュで、甘酸っぱくて、切なくて、悲しくて、そして最後はなんだか幸せで。そんな怒濤の恋愛小説でした。
序盤から振り回してくる疾走感は、予想もつかない場所から更にスピードを上げていきます。
ラストは「あああああ!」と叫び出したくなりました。なるほど。これはやられた。

☆あらすじ☆
大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。割って入る清澄。だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「あああああああ!」という絶叫だった。その拒絶の意味は何か。“死んだ二人”とは、誰か。やがて玻璃の素顔とともに、清澄は事件の本質を知る…。小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。

以下、ネタバレありの感想です。
ネタバレ見ない方が楽しめるタイプの作品なので未読の方はご注意を。
結末部分についてつらつらと思うところを書いてます。

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汚れた赤を恋と呼ぶんだ(階段島シリーズ3)

『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』(河野裕著/新潮文庫nex)★★★★☆

汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)
汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)

前巻の感想はこちらから


2015年12月刊。
シリーズ第1作「いなくなれ、群青」と対をなす物語。
階段島の外で何が起こっていたのかがようやく分かってスッキリしました。
七草も真辺も繊細すぎてもどかしい・・・・・・。

☆あらすじ☆
これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。
七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女? ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。

以下、ネタバレありの感想はこちらから

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ケーキ王子の名推理

『ケーキ王子の名推理〈スペシャリテ〉』(七月隆文著/新潮文庫NEX)★★★☆☆

ケーキ王子の名推理 (新潮文庫nex)
ケーキ王子の名推理 (新潮文庫nex)

2015年10月刊。
ケーキが大好きな女子高生とパティシエ修業中の男子高校生の青春小説。
ミステリ要素はかなり軽く、どちらかというと少女漫画のノベライズかな?と思うくらいの少女漫画感。集●社系の。そしてちょっと懐かしい感じの。
個人的にはもうちょっとミステリパートに読み応えがほしかったのですが、青春小説としては軽く楽しめる良い作品だったと思います。

☆あらすじ☆
バカがつくほどケーキが大好きな女子高生・未羽。失恋のかなしみを癒すため訪れた自由が丘のケーキ屋で、パティシエ修行をしている学校一のイケメン王子、颯人に遭遇。これは早くも新しい恋の予感?いやいや現実はケーキほどには甘くない。彼は噂に違わず超冷たい。が、夢への想いは超熱い。他人の恋やトラブルもお菓子の知識で鮮やか解決。ケーキを愛する二人の青春スペシャリテ。

以下、ネタバレありの感想です。

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その白さえ嘘だとしても(階段島シリーズ2)

『その白さえ嘘だとしても』(河野裕著/新潮文庫NEX)★★★★☆

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)
その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

前巻の感想はこちらから
いなくなれ、群青(階段島シリーズ1) | 晴れたら読書を

2015年6月刊。
階段島シリーズ第2弾。
今回はクリスマスイヴとヒーローと魔女のお話。
1巻同様、安定した面白さでした。

☆あらすじ☆
あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。
クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。インターネット通販が使えない――。物資を外部に依存する島のライフラインは、ある日突然、遮断された。犯人とされるハッカーを追う真辺由宇。後輩女子のためにヴァイオリンの弦を探す佐々岡。島の七不思議に巻き込まれる水谷。そしてイヴ、各々の物語が交差するとき、七草は階段島最大の謎と対峙する。心を穿つ青春ミステリ、第2弾。

以下、ネタバレありの感想です。

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天久鷹央の推理カルテ2 ファントムの病棟

『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』(知念実希人著/新潮文庫NEX)★★★★☆

天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)
天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)

前巻の感想はこちらから
天久鷹央の推理カルテ | 晴れたら読書を

2015年3月刊。
天才診断医天久鷹央が様々な謎を医学的に解き明かすシリーズ第2弾。
3巻も近日発売予定ということで、かなり順調のようですね。今回も面白かったです!
そしてラスト泣いた(´;ω;`)

☆あらすじ☆
その病気(ナゾ)、命にかかわるぞ?
炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらない病気で……。破天荒な天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 天久鷹央の推理カルテ2 ファントムの病棟