「講談社ラノベ文庫」カテゴリーアーカイブ

双子喫茶と悪魔の料理書/望月唯一

双子喫茶と悪魔の料理書 (講談社ラノベ文庫)
双子喫茶と悪魔の料理書 (講談社ラノベ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年7月刊。
双子の姉の方に想いを寄せる主人公が、不思議な力によってなぜか双子の妹の方と縁結びされてしまった!というところから始まる青春ストーリー。
喫茶店を舞台にしていることでちょいちょい飯テロが強烈だったのが予想外でしたw
幼なじみとの恋愛ものとしても素敵。
ただ「なんで好きなのはこっちなの?」という疑問だけがちょっと気になったり。

☆あらすじ☆
「だって、篝はずっと誰かのために料理をしてきたでしょう?」二年前。幼馴染みの少女・葉月から、なにげなくかけられた言葉。きっとあの時、ただの幼馴染みは、初恋の少女に変わった――。そして現在。俺はいまだ葉月に告白できないまま、葉月とその双子の妹・水希とともに、彼女たちの実家の喫茶店でバイトをしていた。そんなある日、水希が持ち出した古本から幼女が出てきて……!? 喫茶店が舞台の感動ストーリー!

以下、ネタバレありの感想です。

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自殺するには向かない季節/海老名龍人

自殺するには向かない季節 (講談社ラノベ文庫)
自殺するには向かない季節 (講談社ラノベ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2017年5月刊。
第6回講談社ラノベ文庫新人賞「大賞」受賞作。
なんだろう、今の気分的に妙に刺さってくるこの感じ。
自分の不用意な一言で同級生の女の子を自殺に追いやってしまった少年が、タイムスリップして過去に戻る物語。
この展開、過去に戻った主人公はヒロインを助けに行くと思うじゃないですか? そんなことはなかった。
ひたすらダウナーで憂鬱な雰囲気で綴られるのは、繊細すぎてフラっと消えてしまいそうな少年と少女が生と死を見つめ続ける暗い青春の日々。
このテンションの低さと死生観、正直とっても好きですね・・・・・・

☆あらすじ☆
永瀬はある朝、同じクラスの生徒、雨宮翼が列車に飛び込む瞬間を目撃してしまう。なぜ死を選ぶのかその理由を考えるが答えは出ない。そんな永瀬は友人の深井からあるカプセルを渡される。それはとても小さなタイムマシンなのだという。半信半疑ながらその日の夜にカプセルを飲んだ永瀬が目覚めると、二週間以上も過去に戻っていた! そして永瀬は、雨宮と雨の屋上で出会うのだが――青春を鮮烈な筆致で描く<大賞>受賞作が登場!

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魔女と魔城のサバトマリナ/雨木シュウスケ

魔女と魔城のサバトマリナ (講談社ラノベ文庫)
魔女と魔城のサバトマリナ (講談社ラノベ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年4月刊。
好きな人に告白したことで文字通り「世界が変わった」少年が、魔女たちが争うサバトマリナに巻き込まれてしまう物語。
不思議な悪夢めいた雰囲気が独特の読み心地を作り出している作品でした。
設定や内容は悪くないのだけど、個人的にはもう少し色んな方面に熱量を感じたかったかな、という感じ。
でも、好きな人のために頑張る主人公には好感が持てました。

☆あらすじ☆
遼平がある日、友人の姉・綾音に告白したとき、世界は変わった――。遼平の胸を貫く、綾音の手から伸びた刃。加えて次に彼が目にしたのは、制服姿の綾音と、眼前に立つ巨大な化け物だった。実は、綾音は魔女であり、遼平は彼女を守るシュヴァリエとして、近代魔女同士の決闘――サバトマリナを戦い抜くことになったのだ。だが、まるで覚めない夢のようなこの世界に遼平を閉じこめているのは、綾音以外に考えられず……!?

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白翼のポラリス/阿部藍樹

白翼のポラリス (講談社ラノベ文庫)
白翼のポラリス (講談社ラノベ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2017年4月刊。
第6回講談社ラノベ文庫新人賞「佳作」受賞作。
こういうの好きだなぁ。
陸地のほとんどが海に沈んだ世界で、人々を繋ぐ飛行機乗りの少年とワケあり少女のボーイ・ミーツ・ガール。
二人の出会いは、やがて彼らの「小さな世界」を救う冒険へとつながっていくのです。
ヒロインとの甘酸っぱい距離感も良かったけれど、主人公自身の成長譚としても素敵な作品でした。
戦闘機との戦いもなかなか激しくて良し。やっぱり後座の女の子には銃把を握ってほしいですよね・・・・・・ロマン・・・・・・。
物語は綺麗に終わっているけれど、もしシリーズ化するならぜひ読みたいです。

☆あらすじ☆
はるか昔に陸地のほとんどを失った蒼き世界、ノア。人々は巨大な船に都市国家を作り、わずかな資源を争って暮らしていた。飛行機乗りの少年・シエルは、そんな“船国”を行き来し、荷物を運ぶ“スワロー”。愛機は父の遺した白い水上機“ポラリス”。彼は無人島に流れ着いた少女・ステラを助ける。素性も何も語らない彼女の依頼で、シエルはステラを乗せて飛び立つことに。その先には、世界の危機と巨大な陰謀が待ち受けていた。

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終わりのセラフ7 一瀬グレン、16歳の破滅/鏡貴也

終わりのセラフ7 一瀬グレン、16歳の破滅 (講談社ラノベ文庫)
終わりのセラフ7 一瀬グレン、16歳の破滅 (講談社ラノベ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年12月刊。
漫画版12巻で語られた衝撃の真相。ようやく前日譚がそこに追いつきました。
これはきついな・・・・・・。

☆あらすじ☆
『もしも明日、世界が終わるなら、あなたはなにをしますか?』世界が滅亡する、その直前。一瀬グレンとその仲間たちは、みなで決めた。世界が終わってしまわないように、できるかぎり抗ってみようと――。その決意のもと、真昼の誘いに乗り『帝の鬼』を裏切ることを決める。しかしその瞬間から『帝の鬼』の軍勢が襲いかかってくる。グレンたちは抗う。世界を破滅へと導く流れに――! 大人気学園呪術ファンタジー第7巻!

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友達いらない同盟/園生凪

友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)
友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2016年12月刊。
第5回講談社ラノベチャレンジカップ「佳作」受賞作。
クラスから浮いてる者どうしで「同盟」を組もう!という物語。途中までは正直あまり楽しめなかったのだけど、これは最後まで読んで良かった。
読み終わって覚えるのは「なんかすごいものを読んだ」と圧倒される感覚。
最初は苦手意識のあった主人公も、何を考えてるのか良く分からなかったヒロインも、最後にはその不器用さから目が離せなくなってしまいました。生きるってなんて難しいんだろう。
もう少し途中にも起伏がほしかったけれど、それはそれとして今後に期待したい新人作品でした。
たぶんこれは単巻ものかな。次回作が楽しみです。

☆あらすじ☆
俺――新藤大輔は、中学生の時に友達の定義について考えてみた。俺にとっての友達とは何か? するとすぐに答えは出た。こいつになら、まあ、殺されても仕方ない。そう思える相手。俺にとっての友達の基準はそうなり――結果高校のクラスで友達を作ることはできず、中学からの友達が別のクラスに一人だけ。そんな俺に、クラスメイトの少女・澄田が声をかけてきた。「新藤君、わたしと同盟を組んで下さい」同盟とはいったい何を!?

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クロックワーク・プラネット4

『クロックワーク・プラネット4』(榎宮裕・暇奈椿著/講談社ラノベ文庫)★★★★☆

クロックワーク・プラネット4 (講談社ラノベ文庫)
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2016年1月刊。
つい先日アニメ化が発表されたオーバーホール・ファンタジーの第4弾。
当初の予定では3巻で終わるところを、アニメ化するということで4巻以降も続くことになったそうです。
アニメ化ありがとう!!

☆あらすじ☆
ヴァイネイ・ハルターが裏切った……?「……どういう、ことなの。ハルター、何の真似よこれ!!」死んだ地球のすべてが、時計仕掛けで再現・再構築された世界――ナオトたちが訪れたのは世界最悪の犯罪都市、区画・シャングリラ。だがそこで待っていたのは裏切りと陰謀と、そして新たなInitial-Yで――。榎宮祐×暇奈椿×茨乃が紡ぐオーバーホール・ファンタジー第四弾!

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終わりのセラフ6 一瀬グレン、16歳の破滅

『終わりのセラフ6 一瀬グレン、16歳の破滅』(鏡貴也著/講談社ラノベ文庫)★★★☆☆

終わりのセラフ6 一瀬グレン、16歳の破滅 (講談社ラノベ文庫)
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2015年11月刊。
すでに決まった結末に向けて抗う物語も、いよいよ佳境へ。
といっても今回はクライマックスに向けて様々な覚悟を再確認する溜めの回という感じでしょうか。この続きがとても気になります。

☆あらすじ☆
世界が滅亡する直前まで、抗い続けた、物語――。「真昼を殺せなければ、お前の父親を殺す」柊家に父・一瀬栄を人質に取られ、真昼を探していたグレンだがあと一歩のところで吸血鬼たちに真昼をさらわれ取り逃してしまう。そして時間は無情にも過ぎていき、一瀬栄は……! 自らの力不足を改めて痛烈に感じながらも、前に進みはじめたグレン。一方吸血鬼にとらわれた真昼は、吸血鬼の女王クルル・ツェペシに交渉を持ちかけ――。

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暁の女王と塵の勇者

『暁の女王と塵の勇者』(安藤白悧著/講談社ラノベ文庫)★★★☆☆

暁の女王と塵の勇者 (講談社ラノベ文庫)
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2015年10月刊。
体質的に弱すぎる少年が魔物討伐の旅に出る物語なのですが、なんだか奇妙なファンタジーでした。
「打倒魔王を目指す勇者の冒険物語」という(古くさいほど)王道な設定と、それを揶揄するような捻った展開の数々。
堅物ハイファンタジーだと思って読んでいたのですが、この作品の楽しみ方はもっと別のところにあるのかな?
何はともあれ古典的な雰囲気のある世界観を絶妙なテンポと設定で崩す面白い作品でした。続きが楽しみです。特に三角関係の行方が気になります。

☆あらすじ☆
少年サーレは、勇者の血を引きながら、町外れのボロ家でひとり暮らしていた。その理由は、勇者でありながら魔物の瘴気だけでダメージを受けるその体質にあった。魔除けした布をまとい、魔物を倒しわずかな報酬を得る日々の中で、サーレはある決意をする。幼なじみでやはり勇者の血筋である少女・シムルが魔物退治の旅に出る晴れやかな姿を見送った後、サーレもまた旅立つ。魔物と対峙することを運命づけられた立場を変えるために。

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紙透トオルの汚れなき世界

『紙透トオルの汚れなき世界』(石川ノボロヲ著/講談社ラノベ文庫)★★★☆☆

紙透トオルの汚れなき世界 (講談社ラノベ文庫)
紙透トオルの汚れなき世界 (講談社ラノベ文庫)

2015年10月刊。
第4回講談社ラノベ文庫新人賞「大賞」受賞作。
これもまたセカイ系といえるのでしょうか?
世界を変えようとする超能力少女を止めるために、なんとか彼女を懐柔しようとする少年のお話。
といっても基本的には明るいラブコメです。主人公がコミュ力モンスターすぎてちょっと引くレベルだったのですが、彼の軽快な語り口は読んでいて楽しかったですw
終盤で残された伏線を回収するのは次巻以降になるとのことなので、2巻に期待したいと思います。

☆あらすじ☆
「ちょっと世界を滅ぼしに行ってくる」そういってヒートテッ……いや魔装服に身を包んだ兄を送り出して数時間後。俺、里谷リトは奇妙な少女と出会う。少女の名は紙透トオル。差別と偏見に満ちたこの世界を作り替えようとしている少女だ。そんなバカなと笑う俺に、彼女はその『奇源』と呼ばれる超能力を見せてくれた。俺は彼女の願いを叶えてあげたいのか、それともいったいどうしたら……!?

以下、ネタバレありの感想です。

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