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小和田くんに隙はない? 飯田さんの学園事件簿/萩原麻里

小和田くんに隙はない? 飯田さんの学園事件簿 (一迅社文庫)
小和田くんに隙はない? 飯田さんの学園事件簿 (一迅社文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年6月刊。
トラブルに首を突っ込みたがる飯田さんと、それに振り回される幼なじみの小和田くんの学園ミステリ。
ミステリ的には大味でしたが、可愛い幼なじみには満足。二人のズレたやり取りにほんわか癒やされました。
最近、こういう学園ミステリ系はライト文芸の独壇場になりつつある気がしたのですが、ラノベでもどんどん出してくれていいのよ? と思ったり。

☆あらすじ☆
一緒に謎を解きあかそうよ!  幼なじみの二人が書き留めた小さな事件簿――気になることにはとにかく首を突っ込みたがる飯田さんは、今日も小和田くんに無理難題をふっかけていた。「学校の七不思議のひとつを、同じクラスの子が『目撃した』んだよ? 気にならない?」「うん、気にならない」「犠牲者が出たらどうするの?」「出るわけないじゃん」クールだけど飯田さんを放っておけないことには定評のある小和田くん。ふたりは今日も学園に起きた謎の事件に巻き込まれていくのだが……。

以下、ネタバレありの感想です。

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折れた聖剣と帝冠の剣姫1

『折れた聖剣と帝冠の剣姫1』(川口士著/一迅社文庫)★★★☆☆

折れた聖剣と帝冠の剣姫(1) (一迅社文庫)
折れた聖剣と帝冠の剣姫(1) (一迅社文庫)

2015年12月刊。
敵対していた国の王子と王女が、祖国での居場所を失ったことにより共に旅をし、ゼロから建国を目指すというファンタジー。
この1巻はまだ序章という感じの内容ですが、これから面白いシリーズになりそうな予感があります。
次巻以降の展開がとても楽しみです!

☆あらすじ☆
知略の英雄、カーヴェル王国のルシード王子。勇猛な聖剣の姫、パルミア王国のファルシェーラ王女。大陸に名を知られる二人が率いた軍は、リスティオンの野で激突し、かつての幼なじみである二人は死闘を繰り広げていた。ファルシェーラの軍勢は着々とカーヴェル軍の陣容を切り崩し、ルシードが首級を上げるべく剣姫ファルシェーラが突入、ついに互いを強敵と認めていた二人は戦場であいまみえる。時を同じくして二人の英雄不在のときを狙ったかのように両国で政変が発生。二人は帰るべき祖国を失う。かくして同じ立場となった王子と王女の二人は居場所を求め世界を旅することになるのだが、その最初の行く手にはかつての勇者が封印した巨大な竜が待ち受けていた。ルシードとファルシェーラ、二人の前に最初の試練が訪れる。

以下、ネタバレありの感想です。

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全滅なう

『全滅なう』(十文字青著/一迅社文庫)★★★☆☆

全滅なう (一迅社文庫)
全滅なう (一迅社文庫)

前巻の感想はこちらから


2011年9月刊。
第九高校も小野塚那智も出てこないから、第九シリーズじゃないのかな?
青春恋愛小説という点は共通していますが。
今回は自分は連れ出した引きこもりのクラスメイトに恋をしてしまった少年の物語。
かなり不思議要素が強いのですが、青くさい片恋とその結末にニヤニヤとしてしまう作品でした。

☆あらすじ☆
優等生で学校でも評判の天川立己は、不登校の大日向夕鶴子を登校させようと画策する。次第にクラスメイトと打ち解けていく夕鶴子。そんな夕鶴子の変化に戸惑う立己。思いがけず知ってしまった夕鶴子の秘密―。どこか不思議で、もどかしいのがくせになりそうな青春ラブストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

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萌神

『萌神(モエジン)』(十文字青著/一迅社文庫)★★★☆☆

萌神 (一迅社文庫)
萌神 (一迅社文庫)

前巻の感想はこちらから


2010年8月刊。
第九シリーズ第4弾。
感想が!書きづらい!!
無気力な高校生のもとに舞い降りた萌えの精霊。彼女によって主人公はハーレムラブコメ顔負けの日常を送ることになるのですが・・・・・・。
終盤の超展開に衝撃を受ける作品でした。

☆あらすじ☆
人生はつまらない。それがあたりまえだと思って生きてきた吉次。だが、友人の“中佐”にそれではいけないと諭され、未だ知らぬ“萌え”を探求することに。しかし、中佐に渡されたマンガ本や小説、アニメなどを見ても、なにも感じない吉次。吉次には萌えがまったく理解できない。ついに中佐はアドバイザーとして、萌えの精、もえるを召喚する。果たして吉次は萌えを知ることができるのか…!?第九高校で、君は萌えの神を見る。

以下、ネタバレありの感想です。

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絶望同盟

『絶望同盟』(十文字青著/一迅社文庫)★★★★★

絶望同盟 (一迅社文庫)
絶望同盟 (一迅社文庫)

前巻の感想はこちらから


2010年2月刊。
第九シリーズ第3弾。
昼休み、何気なく一つの場所に集まってご飯を食べる4人の高校生。
他者からちょっとだけはみ出した彼らの小さな青春を描く物語です。
外野からみれば本当に小さなお話でかなり淡々と進む物語ですが、最終話のあまりの爽やかさに泣きたくなる小説でした。

☆あらすじ☆
ロリコンである自分に絶望している。―当真ネンジ。女としての自分に絶望している。―蓮井カオル。世界すべてに絶望している。―木羽ミキオ。なんとなく絶望している。―雫石サナ。第九高校で絶望する、はみ出し者4人の青春ストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

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ヴァンパイアノイズム

『ヴァンパイアノイズム』(十文字青著/一迅社文庫)★★★★☆

ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)
ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

前巻の感想はこちらから


2009年9月刊。
第九シリーズ第2弾。
といっても、全く別個の物語なんですね。
舞台が第九高校であることと小野塚那智が登場することだけが共通で、後は本当に無関係。
今回は吸血鬼になりたい少女と、彼女の「実験」を手伝うことになった少年の物語。
高校時代というか、もう少し子どもの頃に苛まれた悪夢を思い出す青春小説でした。
「ぷりるん。」は色々強烈でしたが、こちらはややおとなしめかな。でもとても好きです。

☆あらすじ☆
よんじょうしいか【四條詩歌】
家が隣同士の幼馴染み。初恋の相手から、歴代の好きな人、初体験の相手まで知っている。僕の部屋の気の置けない住人。
おのづかなち【小野塚那智】
第九高校電研部部長。かなりの美人だけど、そうとうの変わり者らしい。クラスでの小野塚那智観賞は僕の趣味。
はぎおきほ【萩生季穂】
ろくに話したこともないクラスメイト……あと伊達眼鏡。なぜか突然「わたしを手伝ってくれない」と言われた。
ヴァンパイアノイズム[vampire:no:ism]
第九高校を舞台にした、せつなくて、ほんの小さな青春ラブストーリー

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ぷりるん。 特殊相対性幸福論序説

『ぷりるん。 〜特殊相対性幸福論序説〜』(十文字青著/一迅社文庫)★★★★★

ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)
ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)

2009年7月刊。
ずっと読みたいと思っていた第九シリーズの第1作。
ライトノベルの枠内でここまで描くとは、と戦慄しました(;`・ω・)
本作は全般的に病的だしアブノーマルな性描写や鬱要素が盛りだくさんで、ぶっちゃけ地雷要素ばかりです。人によっては嫌悪が勝って途中で投げ出したくなるかもしれません。

でも私は好きだ。とっても好きだ。

「薔薇のマリア」や「灰と幻想のグリムガル」で十文字青の描く青春に心を奪われてきた私ですが、そんな私が読むべき青春小説はこれだったのですね。
高校生の憂鬱な恋と性を描ききった傑作であり、「ぷりるん。」というタイトルにたどり着くまでに、たくさん間違って悩み苦しんで傷つけて傷つけられる物語。
陰気で重い展開に心を削られながらも読み進め、ようやくたどり着いた結末には胸がいっぱいになりました。なんて爽やかな読後感・・・・・・最高でした。

☆あらすじ☆
ラブラブ光線絶賛放射中な妹―うずみ(♀)。元・天才美少女、自由奔放な姉―綾(♀)。みんなのアイドル、気になるクラスメイト―桃川みう(♀)。脚がステキな憧れの先輩―小野塚那智(♀)。彼女たちに振り回される人―ユラキ(♂)。ユラキの悩みは今日もつきることなく、“ぷりるん”はまた現れる。新感覚系ラブストーリー誕生。

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銀炎の七ツ姫と七禍の王子

『銀炎の七ツ姫と七禍の王子』(手島史詞著/一迅社文庫)★★★☆☆

銀炎の七ツ姫と七禍の王子 (一迅社文庫)
銀炎の七ツ姫と七禍の王子 (一迅社文庫)

2015年9月刊。
個人的には「飛べない蝶と空の鯱」(ガガガ文庫)以来の手島作品でしたが、面白かったです。
婚約者が暗殺を仕掛けてきた!という謎めく展開から始まるバトルファンタジー。
飄々とした第二王子と、彼に振り回される侍女、そして王子の命を狙う婚約者。
基本的にこの3人を中心に暗殺に隠された謎を追っていくのですが、「殺し愛」を軸においたストーリーがとても楽しかったです。殺し合ってるのにいちゃいちゃしてる・・・・・・!
あとがきを読むとシリーズ化を予定しているようなので、次巻も期待したいと思います。

☆あらすじ☆
ソティラス王国は王国を支える魔術師“クエーカー”の中でも特に強大な魔力を持つ「七ツ姫」の一族の力により支えられてきた。王国の第二王子のファルシオン・オリヴェル・ソティラスことシオンは、そんな七ツ姫のうら若き乙女“七歌”と彼女が16歳の誕生日を迎えた日に念願の婚約をはたすのだが、その夜、寝所でこれまでの淑女然としていた七歌の態度が一変し、炎の短剣でシオンを殺そうとする。七歌はある理由からシオンを殺さねばならないのだという。間一髪のところで七歌の深窓の令嬢にはあるまじき激烈な剣さばきをかわしたシオンだが、七歌に呪いをかけられるとともに、城下町に隠れた七歌によりところ構わず命を狙われる羽目に。シオンは執拗に命を狙う七歌を説得することができるのか。そして七歌の真の目的とは?昼行燈を装う第二王子と暗殺姫が織りなす対決ファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

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祓魔科教官〈デモンビーター〉の補習授業2 優等生は振り向かない

『祓魔科教官の補習授業2 優等生は振り向かない』(すえばしけん著/一迅社文庫)★★★☆☆

祓魔科教官の補習授業2 優等生は振り向かない (一迅社文庫)
祓魔科教官の補習授業2 優等生は振り向かない (一迅社文庫)

前巻の感想はこちらから
祓魔科教官〈デモンビーター〉の補習授業1 落第少女に咒術指南 | 晴れたら読書を

狂ってる人だらけだな、このシリーズ((((;゚Д゚))))
前巻でメンバーが決定された落第生たち。今回は合宿回です。
合宿と言えば海!海と言えば水着!
王道的ラブコメ展開になってもいいのに、世界観のせいで全然甘くないです・・・・・・
そんな中で、落第生たちが成長して次第にチームワークがとれるようになっていく姿にほっこりしました。

☆あらすじ☆
異世界との亀裂から現れる異形―魔禍魂を狩る“祓魔技能士”を養成する天原学園。教官を務める“常人”にして最強の祓魔技能士、日垣悠志朗は、稀有な才能や能力を持つドロップアウト組5人の生徒と合宿を行うことに。しかしそこでは、フィオと因縁浅からぬ男と、謎の組織が暗躍していた―学園育成祓魔バトル、第2弾!

以下、ネタバレありの感想です。

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祓魔科教官〈デモンビーター〉の補習授業1 落第少女に咒術指南

『祓魔科教官〈デモンビーター〉の補習授業 落第少女に咒術指南』(すえばしけん著/一迅社文庫)★★★☆☆

祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南 (一迅社文庫)
祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南 (一迅社文庫)

そういえば初一迅社文庫です。アイリスはよく読んでるのですが。
最近よく見る「教官主人公+教え子ヒロインズ」の構図をとっている本作。
舞台となるのは、人に害をなす魔禍魂(デモン)を狩るためのプロ「祓魔技能士」を育てる学園。
素質はあるけど欠陥品な生徒たちに、プロの祓魔技能士である主人公が退学回避のための補習授業を行うことになる、というお話です。
途中までは「まぁよくある普通の教官ものかな?強いて言うなら主人公が何だかぼんやり気味かな?」と思っていたのですが。
この作品、終盤で面白さがグッと上がりました。
本題は2巻からなんでしょうね。読んでいる間はそうは思わなかったのですが、読み終わると1巻まるまるプロローグだったのかな、と感じたので。というか、本当の意味で主人公が登場するのってエピローグ直前からなのでは。

☆あらすじ☆
異世界との亀裂から現れる異形―魔禍魂を狩る“祓魔技能士”を養成する天原学園。学園に転入してきたフリーの祓魔技能士・日垣悠志朗(18)は、咒術も異能も使えない“常人”なのだが、落第寸前少女3人の補習授業を担当することに!祓魔科の優しい新任教官×クセもの少女たちの学園祓魔バトル!

以下、ネタバレありの感想です。

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