ドイツェン宮廷楽団譜2 嘘つき恋人セレナーデ/永瀬さらさ


ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき恋人セレナーデ (角川ビーンズ文庫)
ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき恋人セレナーデ (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2017年7月刊。
前巻は褒め言葉が止まらないレベルでドハマりしたオーケストララブコメ第2弾。
膨れ上がった期待に見事応えてもらえた続編でした。満足すぎて死にそう・・・!
周囲にはバレバレ、本人たちの間でもバレバレ、だけどなぜか両片思いみたいな状態の主役カップル。
焦れったいんだがダダ甘いんだか・・・・・・とりあえずひたすら萌えるしかないのは間違いありません。これはもう末永く爆発していただくしかない。
音楽モノとしても安定した満足度。
今回はアルベルトにライバル登場でラブ的にもオケ的にも燃える展開でした。楽しかった〜!

☆あらすじ☆
天才指揮者が現れて、“おつきあい”前に三角関係に発展……!?
正式な“おつきあい”も始まらず、第三楽団員選抜でも、ミレアをコンマスに選ばないアルベルト。そんな時、天才指揮者リアムがミレアを自分の選抜団員に指名する。受けた彼女はアルベルトに、ある勝負を持ちかけ!?
【電子限定特典】
本編終了直後のミレアとアルベルトの車中の様子を描いた、永瀬さらさ書き下ろしショートショート!

以下、ネタバレありの感想です。

 

アルベルトが聖夜の天使であることを知ったものの、未だにその正体に気づかないフリをし続けるミレア。
一流のバイオリニストになることでアルベルトに名乗り出てもらおう!という決意をしたところで終わっていた前巻。

 

続く2巻では、アルベルトへの恋心が周囲にも本人にもバレバレ状態のミレアと、そんなミレアへ相変わらず過保護にダメ出ししながら彼女からの好意は完全にスルーしているアルベルトという、なんともジレジレ状態の二人からスタート。

 

ミレアはアルベルトが自分を好きだと思っている(でも確信まではいかなくて、すぐに自信喪失するところが可愛いw)
アルベルトもミレアが自分を好きだということを理解している(そこから変にこじらせる音楽バカなところが好きw)

 

そんな感じで誰がどうみても両思いなのに、これを両片思いと言っていいのでしょうか。
両片思いで切なく苦しんでいる他作品のカップルに怒られそうである。これはもう両思いでいいのでは。うん。
あとがきに「なんでつきあってないんだお前ら」というセルフツッコミが入っていたけれど本当にその通りすぎて!
しかし美味しい。バレバレ両(片)思い美味しい。とても美味しい・・・!

 

さて、アルベルトは彼なりに考えがあってスルーしているわけだけど、ミレアはそんなことお構いなしに猛攻撃!
そんな二人の関係性にすごく萌えました。猪突猛進だけどまっすぐなミレアが可愛すぎる。
対するアルベルトは大人ぶってるけど不意打ちに弱いとかミレアにバレてるの普通に笑うんだけどw 本当に不意打ちに弱すぎて動揺が隠せてないしww

 

そもそも聖夜の天使がバレてないと思いこんでる時点で、恋の駆け引きはアルベルトにやや不利だと思うんですよね。
だって天使名義でミレアに貢ぎすぎでしょ、このひと。好意筒抜けじゃん。大量のプレゼントを数え上げるミレアにもはや乾いた笑いすらこみ上げるレベル。
しれっとした顔で溺愛してるし相変わらず過保護だし、もうお前いい加減素直になれよ!と読みながら何度思ったことか。

 

そんな往生際が悪いアルベルトに試練が訪れると同時に、アルベルトを振り向かせたいミレアに好機が訪れるというのが今回のストーリー。
第三楽団の指揮者の座をかけて、新キャラ・リアムが勝負をすることになったアルベルト。
一方のミレアは自分が勝ったらつきあってほしいという要求を叩きつけて、リアムの楽団のコンマスとなることを決意するのです。

 

というわけでアルベルトとリアム&ミレアが対立し、そこに三角関係ラブやらミレアの異常事態やらアルベルトの開き直りやらと今回も怒涛の如く二転三転していくストーリーがとても面白かったです。

とりわけ恋愛と音楽を巧みに交錯させていく構成は相変わらず秀逸。

リアムに強引に心を鳴らされ、自分を見失い天才として研ぎ澄まされていくミレア。
そんな彼女を見てショックを受けたことで、覚悟を決めるアルベルト。

二人の関係に割り込んだ異物の存在をどう処理するのかと思いきや、全部呑み込んで次なる飛躍へつなげるという展開がすごくすごく好みでした。
リアムを単純な悪役や当て馬としなかったのが個人的にGOOD。
いまいち何考えてるかよく分からないミステリアスな人だったけれど(どこまで本気でミレアが好きだったのかな?とか)、アルベルトのライバルとして魅力的なキャラ立ちをしていて嫌いになれなかったので。むしろ好き。

 

オケの演奏シーンでの詩的で幻想的な雰囲気も前巻同様にすごく楽しめました。
音の代わりにイメージ(曲想)を叩きつけてくるシーンの数々が素晴らしく良いんだよなぁ。
特にラストの「妖精と天使と王子様」とか・・・・・・それめっちゃ自分たちのことじゃん・・・・・・公衆の面前で堂々といちゃついてるようなものですよねこれww
ただ、その結果は予想外に苦いものだったけれど。アルベルトの後悔と反省が印象的でした。

 

ミレアとアルベルトの音楽と恋の物語としてすごく楽しめた一方、脇役たちも相変わらず良キャラ揃い。
特にパパたち!仲良しになってる!(違)
親バカを炸裂し合うパパたちの可愛さにニヨニヨしまくりです。彼らのこれからを思うと笑いが止まりませんw

 

それとレベッカとフェリクスの恋もハッピーエンドに着地してくれて安心しました。
レベッカもフェリクスも、それぞれミレアとアルベルトの良い親友な雰囲気が前巻より更に強まっていて好感度が限界突破してるんですよね〜。
特にフェリクスとアルベルトの「親友」の気安さが面白すぎてw
ミレアのために売っちゃうのかとww 親友とはww

 

前巻の積み残しも解消しつつ糖度は倍増って感じの楽しい2巻でした。
ラストの雰囲気的に完結なのかな? どうなんだろう。
・・・・・・と思ったらカクヨムで連載が始まるそうなので、もしかして3巻ワンチャンある?
続けようと思えばどこまでも続けられるシリーズだと思うので(ミレアとアルベルトの恋をまだまだ読んでいたい〜!)、もしも3巻が出るならぜひ読みたいです。

 

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