君と四度目の学園祭/天音マサキ


君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)
君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年6月刊。
学園祭が迫るなか何度も死の危険に遭遇していく主人公と、彼を助けようとする幼なじみのヒロイン。
仲良しで両片思いのふたりがすれ違いに苦しみながら想いを伝えようとするタイムループ青春小説でした。
構成が好みじゃなかったり終盤のご都合主義が気になったものの、幼なじみ特有の至近距離恋愛が堪能できたところは良し。
綺麗に終わっているから単巻ものかな。次回作に期待します。

☆あらすじ☆
このままの関係が続けばいい。そう思ってた――。
高2の秋。5日後に迫った学園祭の練習の帰り道、刻谷結羽太はトラック事故に遭いかける。傍らにいた幼馴染の少女・新都久遠がわがままを言って引き留めなければ、大事故になっていたかもしれない。九死に一生を得た結羽太だったが、その後も何かとトラブルに見舞われるように。そんな折り、久遠が学園祭で誰かに「告白」するという噂を聞く。はっきりと彼女への想いを認識した結羽太は久遠に想いを伝える決意をするが……。今日の「告白」を忘れてしまっても、明日君が「思い出」から消えても、必ず伝えにいくから。だから、どうか学園祭で待っていて――。恋と焦燥と疾走が胸を焦がす、青春エンターテイメント!

以下、ネタバレありの感想です。

 

物語は主人公・刻谷結羽太の幼なじみ・新都久遠の日記からスタート。
この日記によって、久遠が「やり直し」をしたことと、結羽太の死を回避するための物語であることが最初に提示されるのです。

 

この久遠の日記が事あるごとに登場し、久遠が何度も時間をやり直して結羽太の死を防ごうと努力していることがわかるような構成。
これ、好みの問題かもしれませんが、私も終盤で結羽太にネタばらしされるときに一緒にびっくりしたかったなぁと思いました。
(読者的な)バレバレな話を改めてカミングアウトされても・・・・・・。
あまりにも最初からストレートにネタバレされてるので、もしや日記の「私」は久遠ではないのでは!?とか疑って読んでしまったんですけど。そのまま久遠だったかー。

 

うーん。個人的にはタイムループものってある程度の謎解き要素がほしい。
どうしてループしなければならないのか?とか、ループごとにズレが起こるのはなぜか?みたいな。
そういう美味しい部分が最初からバレバレな上にふわっとしてるのがとても勿体なく感じました。

 

結羽太が絶対に死にそうになる理由も運命とか強制力なのかなー?くらいの不明確な理由だし、その運命から突破するのも最後に突然登場した謎の薬だし、うーん、うーん、なんだろう、この消化不良感。
あれだけ久遠が頑張った割には何かよくわからん理屈の力技で解決しちゃったのが個人的に好きじゃなかったかも。

 

そんな感じでループものとしては正直印象が良くないのだけど、幼なじみモノとしては好みの部類。
両家族公認の仲良しっぷりも良いし、近いからこそ相手の気持ちが見えにくいという至近距離ゆえのすれ違いも大変美味しい。
幼なじみスキーとしては可愛い幼なじみが見れただけで満足です。シリアス展開だけど糖度は高めなのもGOOD.
ただまぁ周囲も本人も思いっきり隠す気ゼロな反応してるのに気づかない結羽太の鈍感力はひどいなと思ったけれどw
良いんです。そのご都合主義は許す。

 

結羽太と久遠の幼なじみラブとしては面白かったです。むしろそれだけを楽しく読んでた感じ。
タイムループ要素はいちゃいちゃのスパイス・・・・・・。
全体的に散らかっている印象だったのでもう少し構成をがんばってほしいところ。次回作に期待します。

 

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