身代わり伯爵と終幕の続き/清家未森


身代わり伯爵と終幕の続き (角川ビーンズ文庫)
身代わり伯爵と終幕の続き (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年5月刊。
本編が完結した身代わり伯爵シリーズ待望の後日談外伝集。
本編完結巻は2015年11月発売だったんですよね。えらく時間かかったなぁと思っていたら清家さんが体調不良だったとのこと。どうぞご自愛くださいませ・・・。
肝心の内容は相変わらずの楽しい身代わり伯爵ワールドでした。
リヒャルトとフレッドの馴れ初め話もよかったけれど、団長のクズ野郎っぷりに憤慨するエピソードが割と衝撃だったかもw

☆あらすじ☆
お待たせしました! 大人気シリーズの「その後」の物語が登場!!
大公夫婦に第三子誕生!……そのとき何が起きたのか?(「身代わり伯爵と終幕の続き」)、変人揃いの女官見習い一同が、若手騎士との集団お見合いを実施!?(「令嬢たちのお見合い大作戦」)、華麗なる恋愛遍歴を持つ第五師団長・ジャック。ついに彼に恋の女神が振り向く――か?(「身代わり伯爵と忘れじの恋の約束」)他、リヒャルトとフレッドの出会いを描いた非売品小冊子掲載の中編も収録! あの人もこの人も登場する幸せいっぱいの短編集!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

亡命直後のリヒャルトとフレッドの出会いを描いたエピソード。
そういえばなにげにこの二人の馴れ初め話って今までなかったんでしたっけ??
ツンツンしているリヒャルトが新鮮だし、フレッドはいくつの時でもフレッドだったんだなぁっていうのも楽しかったですw

追い詰められ、逆境の中で気を張り詰めて生きていたリヒャルト。
そんな彼がフレッドに癒やされる様をみていると、親友としての二人の今に繋がるのがよくわかります。
ていうかこれ普通に考えたらフレッドってヒロインポジですよね。
はっ、思考がアンジェリカになってる・・・!

 

扉絵のロジオンがまず面白すぎるw
生まれてもいない公子の世話役を巡って紛争勃発なルドヴィックたちの兄妹喧嘩エピソード。
口やかましく舌戦を繰り広げるルドヴィックとアンジェリカの横で、眼光鋭く武器を用意するロジオンの図にひたすら笑ってた気がします。

 

ロジオンの手記をリヒャルトが読んじゃったよ、というエピソード。
懐妊に心当たりがないって言ってるから、本編完結より前の時間軸かな?
靴下せっせと編むロジオンがちょっと可愛すぎてしんどい。

 

ミレーユの女官となるために既婚者とならねばいけないのに、いつまでたっても結婚しそうにない「友人」たちが合コンするぞー!っていうエピソード。
まぁあの個性強烈なお嬢様方の相手を普通の男が務めるのは無理ですよね。知ってた。
個性には個性をぶつけるしかないので、第五師団のメンツをぶつけるのが妥当かと。未来に期待!

それはさておき衝撃だったのは、レルシンスカ嬢とルドヴィックの攻防戦のオチ。
強気な男を屈服させたいというこじらせたドS嬢の恋心(!?)の行方は気になっていたけれど、なんというか、このカップルらしい結末を迎えたなぁという感じ。
ルドヴィックさん、いかにも「利を見つけたから条件を飲んでやる」風な雰囲気醸していたけれど、どうみても口車に乗せられている。
精神的には屈服させられてるじゃないですか・・・!

 

第五師団長ジャックの身元引受人は誰になるのか!?というエピソード(だいたい合ってる)。
女にモテないのかモテるのかよくわかんなかったジャックだけど、このエピソードを読んで、とりあえずクソ野郎だわ!ということが判明しました。これはひどいw
ルナリアが自分の名前を嫌いになるくらい精神的に叩きのめしたあげくに約束を忘れていた、だと???
一生涯かけて償わなければならないほどにギルティですね・・・・・・。

でもコウモリのような立場だったジャックの名誉が回復されたことには安心しました。本当に、ここにくるまで色々あったんだよなぁ・・・・・・

 

本編のその後のお話。
双子は双子を生むってどこかで聞いたことがありますね。
久しぶりにミレーユへの愛情を全開にしているリヒャルトを見てニヨニヨしてしまいました。ちびっこたちもめちゃくちゃ可愛い〜〜!

最後は幸せな家族の姿で幕引き。
とても心地よい読後感でした。あー、これで本当に終わりなのかぁ。寂しい・・・!

でも次は「桜乙女と黒侯爵」の続刊とのことなので(続いてた!よかった!)、楽しみに待ちたいと思います。

 

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