【漫画】『菜の花の彼ーナノカノカレー』77話の感想


『菜の花の彼―ナノカノカレ―』マーガレット17年11号掲載第77話(コミックス13巻収録分)のネタバレあり感想です。
今回も長文注意。

 

【77話】

前号の予告によれば、いよいよ今回から最終章突入。

前回落とされた爆弾(菜乃花の告白)が威力ありすぎて心ざわめきっぱなしだったのだけど、今回もまた爆弾を落としてくれて・・・!

 

とりあえず、まず訴えたい。

菜乃花の鷹人に対する「好き」の掘り下げがないのはなんでー!?

無理心中未遂を許して(庇って)でも鷹人が好きだと思う気持ち自体はかなり重いはずなのに、飛ばした二年間だけを理由にされても物足りないのだけど。
結局、12巻以降の流れと前回の雰囲気で感じ取れってこと?
菜乃花→隼太、隼太→菜乃花、鷹人→菜乃花のそれぞれの「好き」を何度も言葉で表現してきた今までのように、菜乃花の鷹人に対する「好き」がどんな気持ちなのか具体的に教えてほしかった。
今の菜乃花が鷹人のどこをどう好きなのか、菜乃花視点からの熱を帯びた語りを期待したのに。
こんな扱いじゃ鷹人エンドはやっぱりなさそうだ(ぬか喜び!)

 

とか何とか思うところはあるけれど、鷹人史上最大のスーパーハッピードリームタイムが楽しすぎて不満が吹っ飛んだ。控えめに言ってそれどころじゃなかった。

 

冒頭の花畑とかお見舞いシーンのやり取りとか最高に両想い感を醸してて泣きたくなる。
今後のことを考えると心がざわめくけれど、今この時だけは幸せに浸っていたい。

上着を直す鷹人の手に菜乃花が手を重ねるコマとかキュンキュンが止まらないし。
あれだけ雨を嫌がっていた鷹人の「幸せな 雨」というモノローグと、雨できらめいて綺麗な花畑は本当に幻想的で・・・・・・。

鷹人の中に根強く残っていた花畑と雨のトラウマはこれで完全に払拭されたってことだよね。本当に良かった。これでまたひとつ未練が解消されたわけだ。残る未練はキスくらい?

 

しかしこんなに幸せなのに相変わらず当て馬根性が染みついてる鷹人には笑うしかない。
一瞬私まで夢オチかと思ったじゃない。うなされてるうなされてるw
本当に幸せ慣れしてない男なんだよなぁ。幻覚慣れはしてるけど。
まぁ「おはよう」で顔面崩壊するくらい喜んでた人だし・・・・・・本命チョコをぷるぷるしながら受け取ってた人だし・・・・・・。
全力で押しまくるくせに菜乃花から返ってくると動揺する鷹人が面白可愛すぎて死にそう。

 

本当に幸せな良い夢。
この夢のあいだにキスしちゃえばよかったのに。
どうして君の優しさはいつも空回るのか・・・・・・脱兎の如く逃げた赤面菜乃花かわいいな・・・!
鷹人は振られても死ぬけど幸せすぎても死ぬとか、あまりにも難儀で可愛すぎてしんどい。

 

でもバカだなぁ。このまま永遠にキスできないかもしれないのに・・・・・・
ああ、夢から覚めたくない(´;ω;`)

 

しかし夢は覚めるもの。

 

鷹人の幸せな夢を壊しにきたトップバッターは前回ラストで目覚めた烏丸。
また何か企んでるのかと身構えたんだけど、えっ、おまえ死ぬの!?
そしてなぜ烏丸は菜乃花の記憶喪失とその鍵を知ってるの?妖怪なの?
鷹人の思考回路も当ててるし怖い。いやこれは鷹人が読みやすいだけか。
サイコパスってだけでも相当なのに烏丸の存在がさらにファンタジーの領域に至ってるw

 

そんな感じで相変わらずの不気味さだけど「さよなら」って言葉的に出番はこれで終了かな?
ボロボロの姿からはもう動けそうに見えないし、烏丸が動くと話がファンタジーに寄るからこのままフェードアウトしてくれて構わない。
でも、なんだかんだ言って哀れな存在だったなぁ、烏丸。

 

さて、隼太の声が記憶復活の鍵なのは予想通りとして、烏丸を通してあらかじめ鷹人にヒントを与えてくれたってことは、ここから鷹人の対隼太ディフェンス計画が始まるんでしょう?

 

と思った直後に隼太くんーーーーーーーーーー!!!??

 

運命が鷹人を弄びすぎて笑えてくるw
心の準備をする余裕くらい与えてあげても良かったじゃない・・・・・・
これぞ鷹人ジェットコースター・・・

 

それはそれとして、待望の隼太再登場。
私は鷹人派だけどキミをずっと待ってたw

「菜の花の彼」は3人揃ってこその物語だと思っているから、隼太なしでは物足りないものがあった。
彼がいないと本当の意味で物語が進んだことにならないしね。
だからようやく帰ってきてくれて嬉しい。

 

ん?帰ってきたんだよね?
まだ2年しか経ってないんだけど早くない?一時帰国?

 

隼太がなぜ日本にいるのかは次号を待つとして、隼太の再登場=鷹人の夢の終わりなのだとしたらラストシーンの流れでサクッと声を聞かせて記憶が戻るのかなぁ。
普通に考えたら声をかけるシチュだけど、記憶復活をドラマチックに盛り上げるならタイミング的に微妙かもしれない。
いや鷹人のために時間がほしいとかじゃないけれど(焦)

 

いずれにせよ隼太が戻ってきたことで束の間のラブコメモードは終了なのかもね。
鷹人に可愛くデレる菜乃花も今回限りの特別仕様なんだろうか。
もう少しふたりの恋人的イチャイチャを見せてくれてもいいのだけど。
両思いになったらキスする約束もまだ果たしてないのだけど(だからさっさとやっとけと)
ぬか喜び鷹人氏、生きて・・・・・・
私は推しの死刑が執行される時の覚悟を決めねば。

 

それにしても、記憶が戻らないことには菜乃花が視点主人公に復帰しないんじゃないかと思えてきた。
それなら早く記憶が戻ってほしい。
鷹人のドリームとして読むぶんには楽しいけれど、今の状態は宙ぶらりんすぎて落ち着かない。あまり持ち上げられると落ちたときの衝撃が半端ないしね・・・?

頑なに菜乃花のモノローグが入らないので、前回の「隼太くんを好きだった気持ちを思い出したい」という言葉が今の菜乃花の中でどうなっているのかも分からないんだよなぁ。
今回の様子だけを見ていると、とりあえず戻らない記憶のことは棚上げして鷹人のことだけを考えている感じ?
ううむ、菜乃花の心の中が詳しく知りたい。

それに、前回の感想でも書いたけれど、全ての記憶を取り戻した菜乃花が自分の現状をどう思うのかもすごく気になる。

隼太との恋をエゴで踏みにじった男に対して、自分が抱いてしまった恋心をどうするのか。
「隼太くんが好き」という感情が戻ってきたとき、彼女の中ですでに生まれてしまった「鷹人くんが好き」という感情と、どう折り合いをつけるのか。

すでに状況は「記憶が戻ったから隼太くんのもとへ帰ります!さよなら!」なんて簡単な話じゃなくなっていると思うんだよね。
そんな話にするならわざわざ菜乃花に「好き」と言わせた意味がないはず。
菜乃花は「好き」という感情が軽い女の子じゃないから、すぐさま鷹人への恋を捨ててしまえるとは思えない。思いたくない。
鷹人への恋心を残したまま隼太のもとに走れるとも思えないし、きっと果てしなく悩み苦しむんじゃないだろうか。
・・・・・・でもそれカタルシス大丈夫ですか・・・・・・フラフラ揺れると菜乃花のキャラがブレるから色々難しそうな展開だよね。

 

フラフラされるのは嫌だけど、菜乃花が視点主人公に復帰したら鷹人への想いを少しでも語ってくれると嬉しい。
最終的には隼太を選ぶにしても、鷹人に恋したことが菜乃花の中にたしかに刻まれたと思える瞬間があれば救われる。

思い出の場所も いつか俺がつけた心の傷さえも
違う記憶や違う想いに覆われて 菜乃花の中から塗り替えられるように消えていく
ーーー俺はどこかで 菜乃花が俺を忘れるとしても 消された記憶が収まっていた場所くらい残ると思っていたんだろうか
窪みさえ残らないのに
(10巻第55話)

菜乃花の中に消えずに残るものがあれば、鷹人も妄執から解放されやすくなるんじゃないかな。

 

とはいえ、隼太エンドに舵を切った場合に鷹人がどう出るのかは・・・・・・。
前回の懺悔でスッキリしちゃったみたいなんだよなぁ。
もう少し罪悪感が尾をひく様子だったら鷹人の方から手を離す展開も予想できたんだけど、これは、うん、なさそう!

記憶を取り戻した菜乃花に責められないかぎりは、記憶喪失を踏み台にしたことへの罪悪感は封印されるに違いない。今が幸せだから。
とった手段が卑怯でも最低でも、ようやく得られた菜乃花からの「好き」を鷹人が簡単に諦められるわけがなかった。

ただ、そろそろ卑怯者の汚名を返上できるくらい格好いいところがみたいなぁとも思う。
がむしゃらに菜乃花を求めた今までとは違って、菜乃花の気持ちを手に入れた今こそ鷹人が変わるべき時なのかもしれない。

 

それにしても、菜乃花の葛藤と鷹人の悪あがきが同時進行したら地獄のような泥沼になるんじゃないだろうか。
菜乃花の想い自体は固まっていた5巻6巻の比じゃないのでは。
そんな地獄にこれから隼太くんは突っ込んでいくのか。うわぁ御愁傷様です。

 

個人的には、隼太がどんな風に動くのかが一番予想できない。
鷹人と違って隼太は視野が広いぶん行動が読めないから。菜乃花の記憶が戻るタイミングによっても選ぶ行動が変わりそうだし。

記憶の有無によるだろうけれど、(居場所を乗っ取られた結果にせよ)一応は恋人がいる状態の菜乃花を自分に引き戻そうとするかな?
そういうエゴい行動は鷹人の役回りだから、正反対の存在である隼太らしくない気もする。

ただ、菜乃花だけは違うって執着心をみせていたし、1部のときみたいな待ってるだけの男からは卒業してるはずだから、菜乃花にもう一度選んでもらおうと努力しそうでもある。
菜乃花本人から「私にはもっとワガママでいいよ」(9巻51話)と言われてるしね。2年前の話だけど・・・・・・。

 

もし隼太が菜乃花を取り戻そうと動き出すなら、それは今までの鷹人とポジションが完全に逆転するということ。
無理キスで秘密を作ったり心中しようとしたり記憶喪失を踏み台にした卑怯上等の鷹人と違って(そこ以外はまともに頑張ってたんだけどなぁ。如何せんそこが強烈すぎるよなぁ)、隼太は正々堂々真正面から切り込んできそうでワクワクする。
優しい隼太は菜乃花に無理強いしたりしないだろうし、鷹人とは全く異なる形で菜乃花を振り向かせようと頑張るんじゃないかな。

 

でも自分以外の男に恋をしている今の菜乃花を見たら、隼太はどう思うんだろうか。
しかも相手は隼太自身が劣等感を抱いてきた鷹人。
こう書くとNTR感はんぱなくて隼太がめっちゃ不憫だ・・・・・・「俺の知らない時間」(5巻28話)もずいぶん長くなってしまったし。
読者的には巻かれた2年間だからあまりハンデに思えないけれど、隼太的には大きいんじゃないかなぁ。
渦巻く感情を押し殺した切ない笑顔をまた見せてくれるのかも。それはそれで楽しみ。

隼太エンドになるなら、菜乃花を取り戻そうとする修羅場の中で鷹人に対する劣等感からも脱却してほしい。
その果てに7巻40話の「俺を選んで下さい」ってセリフがもう一度きたら熱い!

 

しばらく出番がなかったぶん、ここから怒涛の隼太ターンが始まるのかな。
心が揺れ動く菜乃花を見て鷹人が病まないといいけれど。ヤンデレスキー的にはアップ始めた方がいい?

 

次号の出だしからして予想できないのだけど、本当にこれからどんな展開が待っているんだろう。

上にも書いた通り、1部とは違い、ただ好きな人のところに向かって全力で走ればいい物語ではなくなってしまったはず。
かなり泥沼な状況になりそうで怖いけれど、その中でしか見えてこない「好き」がきっとあるのだと思う。
様々な立場から色々な「好きってどんな気持ち」を描き出してきた作品の集大成を見せてほしい。
期待のハードルは高いけれど、菜乃花が複雑化した三角関係の先にどんな「好き」を見つけ出すのか楽しみにしている。

まぁ、でも、とりあえず鷹人残酷物語はほどほどでお願いします・・・w

 

余談1

鷹人は病んでるときが綺麗だから別に幸せにならんでもいいとか思ったりもしたけれど、いざ本当に隼太くんが帰ってきたら迷いがでてきた。

へたに一度天国を見ただけに心の防御力がガン下がりしてる気がする。
1部2部のハートフルボッコで鍛えられ訓練された鷹人派のつもりだったけれど、最近の展開のせいでガードが緩んでる。

あれっ、こんな幸せな状態から改めて菜乃花に振られたら、鷹人だけじゃなく鷹人に感情移入しまくってる私も死ぬんじゃないの・・・?

常々「私は鷹人派だけど菜乃花には隼太だよね〜」と強がってきたけど、本当に完全なる隼太エンドを迎えたらめちゃくちゃ落ち込みそう。私が。

 

余談2

「好きだよ お前が想像できるより ずっと」

ってセリフは心臓を撃ち抜かれた。・・・後に笑ったw
確かに菜乃花の想像の遥か斜め上に鷹人の恋心ってあるのかもと思って。

鷹人の恋は若干宗教っぽいところがあったからね。
鷹人フィルターを通した菜乃花ってクールで残酷な女神か可愛すぎる大天使か幻のような妖精さんだから、もはや現実の生きものじゃない気がしてくるし。
恋心こじらせすぎて偶像崇拝に近いというか(そこが盲目的で偏執的で狂信的でゾクゾクするから好きw)

そう思ってきたのだけど、クリスマスデートで鷹人を引き止めたとき、涙でぐしゃぐしゃになりながら「鷹人くんが好き」だと言ったとき、そして今回の失言で赤面して動揺しているときの菜乃花はちゃんと生きている女の子だった。
二年間足踏みさせた幻覚が消えて、二人が触れ合いをためらう様子がなくなったことも大きい。

ふわふわと地に足ついていなかった鷹人の恋が、ようやく現実のものとして動き出しているのかもしれないと思うと、嬉しくて胸がいっぱいになる。

とはいえ、この恋がいつまで続くのかは・・・・・・・・・考えるのが怖い((((;゚Д゚))))

 

余談3

鷹人への合格祝いを考えつつ手キスを思い出して赤面する菜乃花が可愛すぎて可愛すぎて・・・・・・
キスまで思い至ったのに「ごちそう作るとか」ってなんで!
1コ前の考えが一番喜ぶって!

今回の菜乃花、鷹人相手なのに最初から最後までめちゃくちゃ可愛くて動揺する。
ちゃんと恋する女の子になってる。
おおお・・・・・・(膝から崩れ落ちる)

 

余談4

隼太くん、2年で老けすぎじゃない?
菜乃花たちの1つ下じゃなくて10くらい上になってない??
連れてるロリのパパと言われても不思議じゃないビジュアルになってない???
えっ、娘?????????(錯乱)

一瞬面食らったけれど、これはこれで幼さが抜けきった感じで良さげ。

というか、この大人びた顔で身長182センチ(もっと伸びてる?)とか、ビジュアル的には鷹人よりインパクトあるのでは。どことなくハリウッド俳優っぽい。

鷹人はイケメンで隼太はハンサムって感じなので方向性は違うけれど、ううむ、可愛い雰囲気の年下に萌えなかった私的に、なんとも甲乙つけがたい顔面勝負になってきたのかも。
ちょっと2年後ビジュアルの隼鷹を並べて見せてください・・・!

まぁでも鷹人も2年飛んだときに「老けすぎー!」って絶望してたら次の回以降マトモになっていたし、今回の2コマだけで隼太のビジュアルがどう変わってるかを判断するのは早いかな。

ところでそのロリっこはどちら様ですか?

 

菜の花の彼─ナノカノカレ─ 7 (マーガレットコミックス)
菜の花の彼─ナノカノカレ─ 7 (マーガレットコミックス)

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