俺を好きなのはお前だけかよ5/駱駝


俺を好きなのはお前だけかよ(5) (電撃文庫)
俺を好きなのはお前だけかよ(5) (電撃文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年4月刊。
前巻から続く上下巻構成の下巻にして、一学期編完結巻。
ずっとサンちゃんのターン!

☆あらすじ☆
「俺は、すべてのラブコメを過去にする」
最強の敵・ホースは、俺を圧倒する完全上位互換キャラ。
「勝負に負けた方は、二度と三色院菫子に近づかない」
舞台は因縁のあの場所・高校野球地区大会決勝戦へと移り、俺達は『決選投票』という名のパンジー争奪戦に挑む。──どちらが、パンジーの傍にいるのに相応しいか。普通なら勝てるわけねぇ。なぜなら奴は全てが万能で、その完璧さゆえにパンジーを『呪い』で蝕むチート主人公。だから今回も、俺は『作戦』を考えた。当然、とびっきり卑怯なヤツだ。作戦はこう。ひまわり、コスモス、あすなろの手から逃れ、ホース取り巻きの女を説得して『清き一票』を奪う。誰も味方がいねぇ最難関ミッションだが、やるしかね──んだが、最悪にも俺は最も頼れる親友と決別しちまった。サンちゃん、元気が出ねぇよ。俺、この勝負勝てるかな……。

以下、ネタバレありの感想です。

 

ジョーロとホースがパンジーを賭けて勝負に挑んだ高校野球地区大会決勝戦。
ジョーロが絶対的に不利なヒロインズの決選投票ルールをどうやってクリアするのか、がメインテーマだったはずなのに、この1冊でガンガン掘り下げられていくのは「サンちゃん」大賀太陽の話。

 

前巻でこれ以下はないってくらい好感度が地をはってしまったサンちゃんだけど、「サンちゃん」が生まれた経緯やジョーロとの出会いなど、振り返っていく彼の半生を知るとその人間味あるキャラクターを憎めなくなってしまいます。
むしろ私はこういう人間くさいキャラ大好物だわと全力で手のひら返すまである。

 

それにしても、ラブコメなのにシリーズを通して主人公以外で一番掘り下げられているのがヒロインキャラではなく親友キャラってどういうことでしょうかw
ヒロインたちよりもよっぽど丁寧に心理描写されているし、感情移入しやすくキャラ立てされているし、なんかもうヒロインたちよりもサンちゃんの方が魅力的なのでは?とか思っちゃうんですけど。
ヒロインズは増えすぎて一人ひとりの扱いめっちゃ粗いからなぁ・・・・・・せめてパンジーくらいはもう少し出番(ジョーロとの絡み)を増やしてもよかったのでは。

 

結局、それぞれの扱いに相応しい結末で一学期編が完結。
頭おかしいハーレム宣言からの友情極振りエンドとか一体誰が想像したでしょうかw めっちゃ笑ったww

まぁここまでサンちゃんをメインヒロインばりに掘り下げたら、行き着く先はそこしかないよねって思う。青春恋愛小説ではなく青春友情小説でした。
ラストの二人で串カツ食べてるシーンのサンちゃんにもらい泣きしそうでしたし。そこでタイトル回収かー!

 

そういえば、サンちゃんとジョーロの友情の踏み台となったホースとの対決に関しては「卑怯VS卑怯」って感じで苦笑い。
ホースのパンジーに対する執着が狂気的で深刻に気持ち悪かったです。
こういうキャラって女性向け作品だと萌えられるようなワンポイントが入るんだけど、男性向け作品だとダイレクトにキモさしか感じないものだなぁと、なんだかちょっと新鮮な気持ちになりました。
チェリーたち、最後のあの醜態を見てもまだ好きだって思えてるんだろうか。百年の恋も冷めるレベルでは。

 

「すべてのラブコメを過去にする」というより「ラブコメだったの?」って感じで一学期編が完結。
これはこれで面白かったけれど、二学期編からはちゃんとラブコメしてくれるといいな。
現代日本の高校生がハーレムエンドとか萎えるにもほどがあるので、ちゃんとヒロイン一人ひとりに向き合って(掘り下げて)、誰か一人を選んでくれることを期待しています。

 

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