侍女ですが恋されなければ窮地です2/倉下青


侍女ですが恋されなければ窮地です2 (一迅社文庫アイリス)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年3月刊。
忠義者な侍女の一人二役ラブコメ第2弾。
今回は色々詰んでる王国の王太子からの求婚を断るために、マリアダが再び公姫のフリをするというストーリー。
板についた悪役っぷりを披露してくれるジルヴィーノは前巻よりもキャラが立っていたと思います。もうちょっと掘り下げてくれたらもっと良かった。
ちなみに出てくると主役二人を食ってしまう勢いでキャラが濃い公妃さまは今回出番控えめでした。妥当かもしれないけど寂しい。

☆あらすじ☆
大切な姫様の幸せを邪魔する者は許さない! 公姫の身代わりを務め、傭兵隊長ジルヴィーノとの政略結婚阻止に成功した侍女マリアダ。ところがマリアダ自身が気に入られ、彼の婚約者として傭兵の住む館に迎えられることに。傭兵隊長の妻なんて無理!――と求婚に抵抗していたある日、姫に新たな婚姻話が。姫のためにマリアダは再び身代わり&今度はジルヴィーノと恋人の演技まですることになって!? 侍女と傭兵隊長の身代わりラブ第2弾★

以下、ネタバレありの感想です。

 

傭兵隊を雇わないと国を武力的に維持できないという世界で、格式と伝統にしがみついた結果、傭兵隊からそっぽ向かれてしまったバジーリス王国
そんな窮地にある祖国を救うために王太子アージェルトがカファル公姫との結婚を目論んだことから、今回のマリアダの受難は始まるーーというのが2巻のストーリー。

 

権威だけはある古王国のメンツを潰さず、かつ、色々詰んでる弱小国と縁続きになるのも避けたい。
そんなだから良い感じに縁談を潰してね☆ という公妃テレーザの無茶振りによってまたも公姫と侍女の一人二役をすることになったマリアダ。
破断の理由は傭兵隊長ジルヴィーノと恋仲だってことにしときましょう、というわけでジルヴィーノも巻き込んでマリアダの縁談潰し大作戦がスタートするのです。

 

なかなかクセがありそうなバジーリス王国の主従を相手にお断りがうまくいかなくてマリアダが落ち込んだり、なんだか楽しそうなジルヴィーノがニヤニヤしてたりと、割とテンポよくストーリーは進んでいた印象。
特に途中で「お前、公姫と侍女に二股かけてるんかい!」という衝撃の事実(笑)がバレて、ジルヴィーノが二股クソ野郎な悪役ポジションに立ったのは笑いましたw
あー、たしかにそういう風にしか見えないよなぁって。こういう一人二役設定の活かし方は美味しいですね。

 

さて、色々なトラブルと緊迫の展開をはさみつつも、物語は予想よりも綺麗に着地。
ジルヴィーノの部下の件とか、どうしようもなく詰んでた古王国の打開案とか、うまいことまとめてくれたと思います。
なんだかんだ言ってジルヴィーノって親切ですよね。

 

うん、いい人なんだよなぁ、ジルヴィーノ。
いい人だし、腹黒設定も悪くないのに、なんか地味。なんでだろう。
マリアダが何しても割と全肯定してる感があるからでしょうか。
包容力はカンストしてるけど、ぶっちゃけそれだけなので物足りなく感じちゃうんですよね。
彼自身の背景が見えてこないのもキャラに愛着を持てない理由のひとつかもしれません。
今回なんだか過去話を出し惜しみされたような印象を受けたのだけど、部下の前にジルヴィーノをまず掘り下げてほしかった・・・・・・。

 

そのへん、もう1冊出ると掘り下げることができるでしょうか。
期待しています。

 

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