令嬢鑑定士と画廊の悪魔2 永遠の恋を描く者たち/糸森環


令嬢鑑定士と画廊の悪魔 永遠の恋を描く者たち (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年4月刊。
病弱無表情令嬢と世話焼き悪魔のコンビが、「歪画」に潜む悪魔と戦うラブファンタジー第2弾。
前巻よりもストーリーが面白かったし、リズとジョンの掛け合いも更に光っていたと思います。終盤のリズの悪魔を恐れぬ所業は本当に笑ったw
恋の自覚があるのかないのか微妙だけど甘い距離感も堪能できたのだけど、ラストで一気に関係が進んじゃってびっくり。これはもしや完結?

☆あらすじ☆
あなたを誰にも渡さない――悪魔のために、リズが選ぶ道は!?
養父ペテロン殺しの容疑で、悪魔のジョンが教会に拘束された。無実を証明しないと、一緒にいられない――リズはジョンを取り戻すため、真犯人の悪魔が棲む歪画を追うが、待っていたのは“神が宿る”という絵で!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

前契約者ペテロンの殺害容疑が再燃したジョンを救うため、餐司グレコとの取引によって、ペテロン殺しの悪魔を捜索することになったリズ。

あれ、ペテロン殺しの悪魔探しってジョンの目的でもあるのに、2巻でもう戦うの?
・・・・・・と思った段階でちょっと嫌な予感はしてたんですよねー。

 

まぁそれはさておき。

 

ペテロン殺しの悪魔が潜んでいそうな歪画があると思われる教会を訪れたリズとジョンは、そこで画家たちの醜い争いを知ると同時に悪魔からの襲撃を受け――という感じで2巻の物語が進んでいきます。

 

夫婦のフリをするジョンに戸惑うリズといい、前回よりもリズがジョンの存在に意識して動揺している描写が多くてニヨニヨしてしまいました。
リズ、こんなに可愛い女の子になっちゃって。表情はきっと微動だにしていないのだろうけれど。

 

ジョンはジョンで安定の慇懃無礼な過保護モード。
世話焼き悪魔の本領発揮でせっせとリズにお説教しているのが律儀な悪魔です。

 

真面目にトボけているリズとジョンの掛け合いは今回もすごく楽しかったのだけど、なかでも秀逸だったのは悪魔バレしたジョンをかばうためにリズがとった奇策
本当になんなのあれ、めっちゃ笑ったんだけどww
「私の手であなたを穢したいの」ってwww
ガチで焦るジョンがめちゃくちゃ面白かったです。合掌。
あとがきSSのシーンにここを選ぶあたり、さすが糸森さん、わかってらっしゃる。

 

本題のペテロン殺しの悪魔探しも面白かった。
ドロドロした芸術家たちの嫉妬の裏に隠れていたグロい真相にはドン引きでしたけどね。
なんでジョンが悪魔の気配に気づかないんだろうって思ってたらそういうことか。うえぇ・・・・・・グロいぃ・・・・・・。

 

ジョンの問題も解決し目標も達成し、あとはリズとの関係がどうなるかだけだなーと思っていたのだけど、エピローグでそこもさくっとクリアされて拍子抜けしてしまいました。
リズの病弱問題までクリアしちゃった。でもお母様、それでいいの????
この世界、なんだかんだいって悪魔を良いように利用しまくってますよね。人間って図太いな。

 

さて、こんなに駆け足で話を進めたってことは本作はこれで完結なのでしょうか。
あとがき読む感じだと微妙だし、BOOK☆WALKERでも完結マークはついていないけれど、うーん。

せっかく面白くなってきたのに打ち切りなんて残念すぎます。3巻でるといいなぁ。

 

余談。初登場のリズのお兄ちゃん、巨漢設定はともかく挿絵がシュールすぎて吹くしかない。

 

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