幻獣王の心臓/氷川一歩


幻獣王の心臓 (講談社X文庫)
幻獣王の心臓 (講談社X文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年10月刊。
ちょっと懐かしい方向に中二テイストな現代ファンタジー。
特殊な力を持つオッドアイの男子高校生が、心臓を取り戻そうと狙ってくる白虎となし崩しでコンビを組み、恐ろしい怪異に立ち向かっていく物語です。
設定にあまり目新しさはなかったけれど、威勢の良いにゃんことトラブルを放置できないお人好しな高校生のコンビはなかなか良かった。
続きも読みたいと思います。

☆あらすじ☆
十七歳の西園寺颯介は、右目が青で左目が緑というオッドアイの持ち主。「この世のあらゆる正邪を見破る」とされる特別な眼に惹かれ、人外の者が颯介に襲いかかる。そのときバケモノを蹴散らして現れたのは、一頭の美しい白虎。「彼」は十年前、颯介に奪われた自分の心臓を「今こそ返せ」と詰め寄るのだが……。変幻自在の幻獣王と、不可抗力でその相棒に据えられた男子高校生。相性最悪の退魔コンビ、ここに誕生!

以下、ネタバレありの感想です。

 

青と緑のオッドアイを持つ男子高校生・西園寺颯介
彼の瞳は怪異が欲しがる「シンガン」の瞳であり、青い眼(神眼)で狭間の世界を覗き、緑の眼(真眼)で真実を見破ることができる力を持つ。
そのことを颯介に教えたのは、突如現れた白虎の琥珀
10年前に颯介が食べてしまった心臓を取り戻そうとする琥珀に対し、颯介は彼が失った他のパーツを一緒に探すことを条件に、時間稼ぎのための契約を持ちかけることにしてーーというのが本作のストーリーです。

 

颯介が自分の眼で日常の異変を察知し、琥珀とケンカしながら一緒に怪異絡みのトラブルを解決していく物語って感じでしょうか。
で、その過程で琥珀の体を順次取り戻していくと。どろろ的な話といえるかも。
取り戻していくパーツが、心臓、喉、肺、とかなので、一体全部でいくつのパーツが散らばっているのか全くわからないけれど。
颯介は勢いで琥珀とパーツ探しの契約を結んだけど、本当に寿命で死ぬまでパーツ探しすることになるのかもしれませんね。まぁそれはそれで望むところなのか。

 

お互いに不本意なコンビなので全く仲良くはなく、むしろ颯介が死ねば心臓を取り戻せる琥珀は基本的には我関せずの態度。
とはいえ、本当の窮地にはちゃんと手助けするあたり、意外と面倒見の良いにゃんこなのかもしれません。
颯介もそんな琥珀の性格にすぐに慣れて彼を焚き付けて手伝わせるあたり、なかなか良いコンビといえそうです。

 

そういえばこの琥珀、変幻自在ということで小さいにゃんこから大きな白虎にまで変身できるのだけど人型も可とは。
でもイケメンな顔でじじくさい喋りをするから違和感はんぱなくて笑ってしまいましたw これは外に出したらいけないやつではw

 

さて、そんな颯介と琥珀の物語は登場人物があまり多くなく、メイン2人、妹の、親友の介清、クラスメイトの鬼怒端吉鳥の4人だけ。あとは亡母くらい?少なめですね。
この少なさでもちゃんと物語は回っているんだけど、最後の「玄武」は正体がバレバレのような?
隠すつもりがないのか、それともフェイントなのか。

 

まぁ彼がどういうつもりで颯介のそばにいるのかは次巻以降で明らかになるのでしょう。
白虎と玄武が求める「中央の座」とは何かも気になりますしね。

 

手堅くまとまりすぎて新しさに欠ける気もするけれど、キャラは悪くないし色々と伏線があるので続きに期待します。
吉鳥ちゃんとラブコメはないのかなー。中性的なファンタジーだからラブはなさそうな予感・・・・・・。

 

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