境域のアルスマグナ2 盾の死神と博士の絡新婦/絵戸太郎


境域のアルスマグナ2 盾の死神と博士の絡新婦 (MF文庫J)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年3月刊。
ラミア嫁の愛で絞殺されそうな新米龍王の物語第2弾。
このシリーズ、夫婦がたくさん出てきてあっちこっちで夫婦漫才してるところがかなり好きですw
今回の敵であるフランケンシュタイン博士との戦いも面白かったけれど、やっぱりまだ色々と荒削りかな。引きは良かったので3巻が楽しみです。

☆あらすじ☆
それは一つの可能性。道を踏み外したもう一人の「レオ」。
鳴海との激戦を経て<王>としての一歩を踏み出した怜生。怜生の強大な力を巡ってあらゆる勢力が権謀術数を巡らす中、彼が出会ったのは災厄の怪物――医療魔術師『レオ・フランケンシュタイン』

以下、ネタバレありの感想です。

 

「緋の龍王」という名の〈王〉となったことで生活が一変した怜央。
まずは養家である桐生家の傭兵結社「鬼神会」の次期当主となるために戦い、次いで神霊学部に転校。
足場を固めつつ、〈王〉であることを隠しながら勉学に励む・・・・・・のがメインかと思っていたのですが、今回の敵であるフランケンシュタイン博士たちの襲撃によって一気に緊迫の展開へ――という第2巻でした。

 

フランケンシュタイン博士との戦いは、名前や医療魔術師であることなど怜央との類似性を指摘していくところが面白かったです。
光と影みたいな対になる存在が敵に立つのはバトルものの王道ですね。
もうちょっと対比がくっきりしているほうが好みだったけれど、これって結局は類友っていうオチだったのかもしれない。

 

そこはさておき、フランケンシュタイン自身の物語はかなり切ないものでした。
悲恋・・・・・・フロレンスの想いとか、博士の隠し持つ苦悩とか、うん、こういう話はなんか好きだw
フロレンスが博士への恋心を自覚したシーンとか切なすぎてギュッと胸をしめつけられてしまいました。むしろ長編で読んでみたかった・・・・・・いや、そうすると心が死ぬかもしれないからこの程度で良かったのか。

 

また、今回は新キャラも大量投入。
表紙ヒロインの切花先輩、可愛いですねー!
最初はちょっとアンドロイドっぽい無機質な感じだったのに、怜央に忠誠を誓ってからのポンコツっぷりにきゅんときたw
正妻の花蓮が強すぎるので難しいとは思うけれど、こっそり下心ありますとか言っちゃう感じが可愛かったので彼女にもがんばってほしい。まぁ嫁は花蓮一択ですが!

 

他にも怜央の眷属となる級友たちが登場したけれど、うーん、こちらはちょっと急ぎ足で違和感があったり。
絆の基礎となるべき学園パートでの交流が少なかったからかな?
怜央に命を救われた恩があるからといって一足飛びに命がけの誓いをたてちゃうのかー・・・と。まぁこのへんは好みの問題でしょうけれど。

 

新キャラたちに出番を奪われがちだったけれど、それでもピンポイントで存在感を発揮させる双子は安定の良キャラでした。
私は彼女たちがこのシリーズで一番好きかもしれない。毒舌で鬼畜なんだけどおじさん大好き双子が可愛すぎて可愛すぎて・・・!

 

怜央と花蓮の夫婦漫才も安定。
初ちゅーおめでとうございます。怜央は花蓮にリードを許しすぎて笑うww
もう少しこの二人の夫婦漫才パートが増えるともっと嬉しいかな!他の王夫妻たちの夫婦漫才でもいい!

 

怜央といえば、前巻の感想で「能力がチートすぎてバトルの緊張感が失われないか心配」的なことを書いていたのですが、今回そのへんをうまくクリアしていて安心しました。
不死身の身体を殺す方法とか、怜央を弱体化させる方法とか、こういうハンデをちゃんと作ってあるのは好印象。バランス感覚が絶妙だなぁと感じました。

 

んー、あとはもう少し文章がこなれてくると嬉しいかな。
セリフの内容を地の文でもう一度説明するクセがあるようで、そこがちょっと好きじゃないんですよね。

 

まぁでも楽しめてるので次巻にも期待しています。
さて、怜央は人類の敵になっちゃうのかなー

 

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