花冠の王国の花嫌い姫4 縁を結ぶゼラニウム/長月遥


花冠の王国の花嫌い姫 縁を結ぶゼラニウム (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年3月刊。
まさかの婚約解消から始まる第4巻。
今回ちょっと引っかかる部分もあったりしたものの、イスカが面白かったからまぁいっかー!って気分になりました。イスカかわいいよイスカ。

☆あらすじ☆
花粉症姫まさかの――婚約解消!! 打算から始まった結婚生活第四弾!
大砂漠帝国の侵攻を見事に止めたフローレンスとイスカ。二人は思いを伝えあい、ついに結婚のお披露目を……と思ったその矢先。和平の条件として、フローレンスを嫁がせろと皇帝が言ってきた!二人に反論の余地すらなく、フローレンスは覚悟を決め、イスカに「一年で皇帝と離縁する」と約束。だがイスカとしては、ただ待つこともできず、帝国に潜入しようと考え!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

大砂漠帝国から仕掛けられた侵略戦争をなんとか収めたものの、なぜか騎士団領に足止めを食らったフローレンスとイスカ。
そんな二人にセリスが告げたのは「休戦条件の中に含まれるエスカ・トロネアの姫の嫁入りにあたり、皇帝からフローレンスが指名された」というもの。
その流れでイスカとの婚約は解消、フローレンスは大砂漠帝国へと嫁ぐことになるのです。

 

なんという衝撃急展開。え、そんなのアリなんだー!?って思ったら、この展開もセリスの思惑通りという。
まぁ常々「国の事情をふまえて最大限妹を愛している」的なことを言ってはいたし、今回も後からちょっとだけフォローもくれていたけれど、お兄ちゃんちょっと鬼畜すぎない・・・? 「最大限」の上限が低すぎない・・・?
やはりラスボスは兄。

 

それはさておき、当面の問題はどうやって帝国皇帝との縁談を破棄してイスカのところに戻るのか?という点。

時間制限のある約束を果たすため、フローレンスとイスカは帝国内部で燻るクーデターを利用しようと、それぞれ行動を開始するのです。

 

・・・・・・そんな風に書くとちょっと格好いいけれど、イスカは完全無欠のお人好しだしフローレンスもチート級の特技があるわけではないから、本人たちは一生懸命がんばりつつも誰かの手のひらの上って感じではあるんですよね。そこが可愛くももどかしいというか、あと一歩爽快感が足りないというか。

まぁこの二人が魑魅魍魎めいたセリスやカフィエズに対抗できるとも思えないからなぁ。
もうちょっと経験を積めばどうにかなるかな? 今後の二人の成長に期待しています。

 

というわけで始終手のひらの上にはいたものの、なんとか当初の目標は達成。
フローレンスはいつも通り必死で、イスカもイスカなりにすごく頑張っていたけれど、「多分気づいてねえんだろうけど、あいつ告白しかしてねェ・・・・・・!」にめちゃくちゃ笑いましたw
それでこそイスカ! ノープランを情熱だけで何とかしようとするところ、無謀だけど可愛いと思ったww

 

まぁこの無謀がすんなり通ってしまったのにはちょっと違和感があったんですけどね。
フローレンスが帝国に嫁ぐことの利益があれだけ語られていただけに、そんなに簡単に返しちゃっていいの?って思って。
皇帝の心変わりも唐突だったかなぁ。話が分かる人だったってことなんでしょうけれど。
まぁフローレンスじゃなくても「エスカ・トロネアの姫」なら良かったわけだし(フローレンスが選ばれたのは鬼人へのあてつけって言ってたし)、皇帝本人的に割とどうでもいいことだったのかも。

 

でもそうすると当初の予定通りに妹姫が代わりに嫁ぐんだろうか。
めっちゃ泣いてたっていう例の姫でしょ?
それもちょっと後味悪いな・・・・・・。

 

とはいえ、まだ許可が出ただけでしばらくは帝国に滞在するようですし、次巻あたりでそこらへんのモヤモヤを解消してくれるのかもしれません。期待しています!

 

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