神様は少々私に手厳しい2/守野伊音


神様は少々私に手厳しい 2 (プライムノベルス)
神様は少々私に手厳しい 2 (プライムノベルス)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年3月刊。
異世界転移してうまく言語習得できなかった平凡少女が色々頑張るセカンドトリップファンタジー第2弾。
今回もひたすら笑ってました。シリアスなシーンなのに笑いすぎてもう何がなんだか・・・・・・あー楽しかった! ほんと外では読めない!
今回は前回よりもカズキが酷い目にあっているけれど、表紙のボロボロな姿の理由がもっと酷すぎて、そんなカズキが私は大好きだと思いました。

☆あらすじ☆
十年ぶりに降り立った異世界で無事にルーナと再会できたカズキ。だが、黒曜という肩書の為に命を狙われてしまう。身の安全を守る為、アリスローク・アードルゲの家にかくまわれ、彼の女家族達と楽しい時間を過ごすことに。だが、娼館を襲ったものと同じ集団がアードルゲを襲う。戦争によって大切な人を失い続けてきたアードルゲにある、故人を偲ぶ唯一の絵を燃やさせるわけにはいかないと、カズキは自ら囮となって屋敷を飛び出した。捕らわれた先で地下室に閉じ込められたカズキは、謎の青年ゼフェカに出会う。彼はカズキの「いつまでここにいればいいのか?」という質問に「時代が終わるまで」と答えるのだった―。

以下、ネタバレありの感想です。

 

アリスちゃん家で楽しく居候していたところ、突然の襲撃によって拉致され、謎の青年ゼフェカに監禁されてしまったカズキ。
ゼフェカたちの目的がわからない一方、ルーナたちの国では国王たちと軍部の軋轢がますます深刻になり――という第2巻。

 

保護してくれた優しい人達やルーナから引き離され、敵地で孤軍奮闘するというシリアスな内容のはずなのに、カズキの残念な言語能力をはじめとする残念なキャラクターのせいでシリアスが仕事していないのだけどw
今回は状況が状況だけに余計にカズキの残念さが際立つなぁ。好き。ほんと好き。

 

まずはなんといっても表紙のボロボロな姿ですよね。
手錠をかけられて指と首と頭に包帯を巻いている痛々しいカズキ。
そのケガのうちゼフェカがやったのは首だけっていう時点で推して知るべしです。
確かに当たって砕けろって言うけどさ。ほんとに砕ける人がいたんですね。
みるみるうちに包帯まみれになるカズキに笑いが止まりませんでした。いや可哀想なんだけどね。

 

そんな名誉の負傷()をしながらも自力で何とかしようと頑張る姿はとても好ましい。
何かの特技があるわけでもなく、喋ることすらおぼつかないのに、根性だけで困難を乗り切ろうとする不屈の精神は見習いたいものです。
あまり頭がキレる子ではないので残念な結果に終わることが大半なのだけど、それでも諦めないカズキは本当に素敵な主人公だと思います。

 

カズキって実はそこまで楽天家じゃないと思うんだけど、彼女を見ているとポジティブでいることの大切さがすごく伝わってくるんですよね。
カズキのそういうところにルーナは惚れ込んでるんだろうなぁ。リリィも。
いまいち他のみんなには魅力が理解されていないようだけど(女の趣味を疑われまくってもブレないルーナは素敵デスネ)、そういういじられキャラなところも含めて愛されてるってことで。

 

ルーナといえば、「謁見の間」(漢字変換機能便利だわー)でのシーンは別れ際に愛を伝え合うロマンチックな場面でしたね。
カズキのせいで吹き出すの我慢して変な音が出ちゃったけれど。
なんでこうシリアスにもロマンスにも徹しきれないの!? 
でも楽しいから良し!

 

その直後のふたりきりの時間はちゃんとロマンチックだったし、それも含めて良しとしよう。
やればできるじゃんか。カズキ、ちょっとぐしゃぐしゃすぎる気もするけれど(綺麗に泣くって難しいからね・・・)

 

さて、なんのかんの色々あったけれど問題は解決せず、それどころか緊迫の事態が勃発して次巻に続く。
王様たち本当に馬鹿だなぁと思うけれど、平和ボケってこんなものなのかもしれない。客観的に自分の悲惨な状況を受け入れるのは難しいものです。
王子さまたち、仲良く喧嘩する前に父親の説得もっと頑張り給えよ。

 

偽黒曜やゼフェカの狙いも気になります。
3巻も楽しみ!

 

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