ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家/望公太


ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家 (ファンタジア文庫)
ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家 (ファンタジア文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2016年12月刊。
最近流行りの(?)ラノベ作家モノ。個人的には恋愛小説として面白かったです。幼なじみ+純愛とか好きなやつ!
ラノベ作家モノとしてはプロとしてのスタンスの話がなかなか面白かったです。シビアなお金や売上の話と譲れないプライドの天秤に揺れるところが特に。この人間くさい主人公好きだなぁ。
ラストはキターーー!!って盛り上げておきながらすごいところで終わったので2巻が楽しみです。

☆あらすじ☆
「俺より売れてる作家の初動に貢献してるんじゃねえぇぇ!!」
アニメがコケた超絶売り豚思考のラノベ作家・神陽太の年収は2500万円。そんな彼は税金対策として雇った幼馴染みの希月結麻と共に、『ある野望』実現のため業界のシビアな金銭事情に真っ向勝負を挑む! 執筆で!

以下、ネタバレありの感想です。

 

この作品、発売当初は「うーん、今はラノベ作家モノはちょっと気分が乗らないなー」とか思ってスルーしちゃったんですよね。初動に貢献できなくて申し訳ありませんでした。

 

まぁでもラノベ作家モノも含めて作家モノの類ってどうしても重なってる部分が目についてしまって、あまり複数を読みたい気持ちになれないんだよなぁ。面白いものは面白いんだけど・・・・・・。

 

とか何とか思いつつ読み始めたら「ラノベ作家ラノベ」のメタなツッコミから入ってびっくり。

 

ラノベ作家ラノベを書きたがるラノベ作家は自前の創作論を語りたいんであって、読者がターゲットになっていない、っていうのなんかわかるかも。
よく知らない人の創作論に多くの読者が興味をもつなんてイメージしづらいし、このジャンルは本当に「大ヒット作家にのみ許された特権」なのかもしれませんね。

 

そんな「大ヒット作家にのみ許された特権」を使った本作。

 

主人公・神陽太は爆死アニメ化を経験したばかりのラノベ作家。
物語は、税金対策で雇った幼なじみの希月結麻に日々のお世話をされながら、なんとか新作のプロットを通そうと悪戦苦闘中の陽太の日常を描いていくのです。

 

ラノベ作家モノにおいて大きなイベントであるはずのアニメ化がすでに終わった状態で物語が始まるのって、なにげに勇気ある切り出し方なのでは。
しかも爆死。
お金は入ったけれど心に傷を負った状態でのスタート。
最初からシビアすぎて私が泣きそうです。

 

そんなアニメ化作家である陽太の日常は、結麻とのやたら甘酸っぱい距離感にドキドキしたり、後輩ラノベ作家の女の子たちと創作論を語り合ったり、イケメンラノベ作家に嫉妬したり、自分より売れてる作家に嫉妬したり、自分より人間できてる作家に嫉妬したり・・・・・・嫉妬してばっかりだこいつ!

 

器ちっちゃいなー、と思うシーンがすごく多いのだけど、こういう人間くさい主人公はむしろ好きなので楽しかったですw
小さいことをたくさん言いつつも、陽太のプロ意識が好感をもてるものだったところも良い。
お金の話や計算高いことから目をそらさないけれど、それだけじゃダメだっていう信念が確固として存在するというか。
ストイックなところも含めて「意識高い」ことが格好いい主人公だったと思います。

 

あと、「なんで売れる作品が書ける前提みたいに語ってんだよ・・・・・・!」って叫びに目が覚める思いでした。ほんとそれ。

 

さて、そんな陽太のラノベ作家な日常を描きつつ、一方でこの物語は幼なじみな2人の恋の話でもあって。

陽太と結麻それぞれの言動から互いに大好きなのはすごく伝わってくる。
けれど、興味の方向性の違いとか(結麻の「どうでもいい」っていう本音が本当にオタク趣味を理解できない人そのままって感じで心が痛かった)幼なじみ特有の安定感が壁になっていて、仲良しの割にじれったい陽太と結麻の関係。
安定しすぎて結婚ウン年目の夫婦みたいな雰囲気がある一方で、恋人にすらなっていない初々しい微妙な距離感があるというギャップが、なんというか、

あーもうお前ら早く付き合っちゃえよーーーー!!

ってゴロゴロしたくなる感じなんですよね・・・・・・。
それだけにクライマックスからラストシーンにかけては夢中に読みふけってしまいました。

 

でもここで切るのか!!

 

結麻の返事なんて分かりきってる気もするけれど、まだ学生だとか恋人ですらないことを考えると意外と「待て」がくるかもしれない?? うわぁ続きが気になる!

 

しかし我ながらこういう純愛モノ、ほんと大好物なんですよね。幼なじみモノというのが更に良し。大変美味しい作品でした。
「一途過ぎる主人公」っいうのも良い・・・・・・男女問わず恋に必死で頑張る主人公ってホント好き。あーいされるよーりーもーあーいしたいまぁっじっでー!
・・・・・・「愛されるより愛したい」の歌詞ってなんか陽太っぽい気がする。

 

次巻も楽しみです!

 

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