聖女が魔を抱く童話 葡萄の聖女の料理帖/長尾彩子


聖女が魔を抱く童話 葡萄の聖女の料理帖 (コバルト文庫)
聖女が魔を抱く童話 葡萄の聖女の料理帖 (コバルト文庫)

前作の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年3月刊。
前作「王女が秘される童話」から70年後を舞台にした童話シリーズ第3弾。
今回は魔物憑きの王子と祓魔師の攻防を描いていくのだけど、相変わらずレーベルの限界に挑むような色香あふれるラブバトルでした。ちょっと病んだ雰囲気が実に良い。

☆あらすじ☆
改邪聖省の紅一点・祓魔師アデリナの特技は料理。葡萄酒を飲ませたり、魔除けの薬草や聖水を使った料理を食べさせることで身の内から魔を祓うのだ。そんなアデリナは国王の命を受け、落命したが息を吹き返したため“異例の忌み子”と呼ばれる王子エルヴィンを祓魔すべく、城の料理番として潜入する。しかし、エルヴィンに目的を見抜かれた挙句、意地悪されたり騙されたりする毎日で…?

以下、ネタバレありの感想です。

 

童話シリーズもなにげに3作め。
1作めから共通しているのは、忌み子とされる王族が追いやられるカレンデュラの森の城を舞台として、猫妖精クラウディアと告げ口妖精の黒うさぎがいることですね。相変わらず妖精たちがめちゃくちゃ可愛い。

 

さて、今回の主人公は改邪聖省の女性祓魔師・アデリナ
魅惑の絶対領域を身にまとうアデリナは、落命後に復活した《異例の忌み子》と呼ばれる第一王子エルヴィンに憑いた魔物を祓うためにカレンデュラの森の城を訪ね、彼との出会いを果たすのです。

 

メインストーリーはさておいてなぜアデリナの太ももが見える全身イラストがないのか・・・と悶々としていたのだけど、最後にようやくお披露目されたので良かったです。
表紙といい途中までの挿絵といい、エルヴィンが最後までお邪魔虫するのかと思ったので。王子様ジャマなんだけどー見えないんだけどー、って何度思ったことか。
アデリナの上司は実に良い仕事をしてました。まぁいつかエルヴィンに刺されると思いますけど。でも美少女の太ももが見たい気持ちはわかるよ・・・!

 

うっかり欲望が漏れちゃった。でもこのシリーズは淫魔どもが欲望をだだ漏れにしてヒロインを弄ぶ話だから(語弊)太もも見たいとかは可愛い欲求ですよね。今回もやっぱりセクハラしまくる淫魔王子でしたし。うん。いんもらるだなぁ。
『・・・・・・この城で暮らす男って、なんで代々こういう系統のやつばかりなんだ?』っていうクラウディアの言葉が全てを物語っています。ほんとなんでなんだろう?

 

そんなエルヴィンに取り憑いた魔物を祓おうと、あの手この手で必殺ワイン攻撃を仕掛けようとするアデリナ。
泣き虫腹黒殺し屋聖女って感じでしょうか。属性すごくない?
アデリナは殺る気まんまんで頑張るのにすぐ手の内を読まれちゃうのがドジっこっぽくて可愛いヒロインでした。
お腹は結構黒いのに優しい性格なのも可愛い。報告書の追伸も可愛い。
そしてセクハラで報復されて涙目になるのもかわいそうだけど可愛いw

 

エルヴィンの秘密が明らかになり、アデリナが彼への想いにも自覚してくるあたりから「禁断の恋」のような切ない雰囲気が漂い始める本作。なんだけど、直後に発覚したアデリナに隠されていた秘密はその切なさを吹っ飛ばすものでした。
あまりにもエグい運命に驚愕・・・・・・てかこわっ!こわっ!!
確かにこれは「トラウマ並の恐怖体験」。でも解決方法も一緒に提示されてるんだからサクッと・・・・・・とか思った私は間違いなく汚れてる。あれだけセクハラしといて実行しなかったエルヴィンは紳士ですね。

 

大きな波乱がありつつも、物語は綺麗にハッピーエンド。
敵同士の関係から始まったアデリナとエルヴィンの恋物語は、色香たっぷりにロマンチックで楽しかったです。

余談ですが、クラウディアにボロクソに言われてるクラウスがちょっと不憫でめっちゃ笑いましたw

次巻もあるかな?期待しています。

 

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