薔薇の乙女は秘密の扉を開ける(薔薇の乙女シリーズ5)/花夜光


薔薇の乙女は秘密の扉を開ける (講談社X文庫)
薔薇の乙女は秘密の扉を開ける (講談社X文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年3月刊。
不死者と戦う力を持つ少女の波乱の運命を描いたヒロイックファンタジー第5弾。
表紙通りの昴回でした。昴が一気にリードした??
ちなみに物語は次巻で完結とのこと。まだまだ問題が山積みのような気がするけれど、最後まで目が離せません!

☆あらすじ☆
闘いのため大切な仲間を失い、《守護者》の昴と気持ちが すれ違い落ち込む莉杏は、父ブルーノに誘われマルタへ行く。幼い頃過ごした屋敷で暮らすうちに失っていた記憶が蘇ってくる。ある夜、突然現れた謎の存在のピエロに聖杯のかけらはドイツにあると言われ!? 強い絆で結ばれ、無条件で惹かれ合う《薔薇騎士》と《守護者》。けれど、唯一の《薔薇騎士》を選んだとき、《守護者》は証を失うかもしれず。

以下、ネタバレありの感想です。

 

クリスを失ったショックから立ち直れず、彼ではなく莉杏の命を選んだ昴との関係がギクシャクしてしまう莉杏。
前回の修行で強くなったはずなのに、喪失感に苛まれることで以前の暗い莉杏が戻ってきたなぁとハラハラしました。それでも昴には強気で言い返せるのに、そんな態度がまた関係をこじらせるものだから、物事はままならないものですね。

 

距離を置いて頭を冷やすことと、昴には気がかりな点があるということで、莉杏は昴とフレッドと離れて(フレッドはとばっちりではw)薔薇騎士団の本拠地マルタへ。

このシリーズは海外の色んな国を飛び交うのがやっぱり楽しいですね〜。雰囲気は暗いけれど!
ネットで見たマルタの写真、海と町並みが素敵すぎて憧れます。いつか行ってみたいなぁ。

 

それはさておき、故郷であるマルタに戻ったことで莉杏はさらに自分の過去を取り戻していくことに。
なるほど、この虐待を経て1巻の莉杏につながるのか・・・・・・とゾッとしました。徹底的に彼女の人格を壊すとか、やり口が怖すぎる。
幼少期の莉杏と現在の莉杏が別人のようになっているわけです。これはかなり可哀想。

 

一方で、ドイツに強力な不死者が現れたという報告と同時に、次なる聖杯のかけらのヒントを手に入れた莉杏。
「強力な不死者」とか聞いちゃうと、この巻の冒頭を思い出して血の気が引きます・・・・・・ていうか予想通り・・・・・・うわぁ遼にぃ・・・・・・。

遼を救うという莉杏の目的はどうなるんだろう?もうここまでこじれたら無理な気がするんだけど大丈夫かなぁ。
レオナルドとの決着がどうなるのかも読めないのに、ラスト1冊でちゃんと終わるのか少し不安です。

 

より厳しくなった戦いの鍵をにぎるのは昴?

あとがきの「スタート遅い割に突っ走りそうで怖い」に笑ったけれど、昴は今回の件で他のメンバーに対して一気にリードした気がするんですよね。
昴はメインヒーローになれるかな?
こんな形になってしまった以上、莉杏は責任をとって昴をもらってあげるべきでは?とも思うけれど、

「証を失ってもお前が同じことを言うなら信じてやるよ。だけど、そうじゃないだろ。お前が莉杏を好きなのは《薔薇騎士》だからだ。俺達の感情は操作されているんだよ。それがすごく危険なものだって自覚するべきじゃないか?」

ていう発言にヒヤッとしたので何とも言えない。
今回の昴の変化はこれをクリアできたってことでいいのかな。
これで莉杏が別の人を選んだら昴がとても哀れな存在になっちゃうんですけど・・・・・・。

 

まぁでも、ここまでくるとこのシリーズで恋愛的な決着がつくとは思えないんですよね。
恋がどうとか考えてる場合じゃないほど愛憎渦巻きすぎているのがまた面白いのだけど。

 

そういえばまたピエロが読者(わたし?)の心を代弁してくれていました。

「まったく、君ときたら次から次へと男を手玉にとって、いい身分だな!自分がどれほど性悪な女か考えたことあるかい?」

・・・・・・いや、さすがにここまで辛辣には思っていないw 相変わらピエロのツッコミは手厳しい。莉杏は無自覚な女王様だから仕方ないのだよ。

 

さて、あと1冊で本当に終わるの!?という疑問はあるけれど、様々な問題に対してどんな決着をつけるのか楽しみです。
いよいよ最後の聖杯集めだ!最終巻に期待しています。

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。