縛りプレイ英雄記 奇跡の起きない聖女様/語部マサユキ


縛りプレイ英雄記 奇跡の起きない聖女様 (角川スニーカー文庫)
縛りプレイ英雄記 奇跡の起きない聖女様 (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年3月刊。
強面高校生が異世界に転移。そこは回復魔法が使えなくなったことで混乱が起こっている世界だった、という異世界転移ファンタジー。
定番ネタを使いつつ回復魔法なしの縛りプレイってところに個性を出そうとする作品だと思います。実際の内容はちょっとイメージと違ったけれど、無難に手堅くまとまっているのではないでしょうか。

☆あらすじ☆
回復魔法が使えない!? ダメ聖女をしつける、制限アリの異世界放浪ラブコメ!
凶悪すぎる見た目以外はフツーの高校生・仁王院陣は、不幸な事故の末なぜか異世界に。ひとまず小鬼(ゴブリン)に襲われていた美少女を助けたところ、シスターらしい彼女は傷の治療をしてくれると言う。ついに魔法の登場かとファンタジー世界に今さら感動する陣だったが、彼女はその舌でそっと傷を舐めようと――「いや、舐めるってのは医療行為として間違ってるから! 」回復魔法が使えない天然聖女とふたりきり、先行き不安な冒険が始まる!

以下、ネタバレありの感想です。

 

顔だけで周囲から恐れられる高校生・仁王院陣
子供を助けるために渓谷から飛び降りた陣は異世界で目覚め、巡礼中の修道女マリーベルと出会う。そこで彼は治療魔法を含む光魔法が使えなくなるという世界の一大事を知り、彼女の旅に同行することになりーーというストーリー。

 

縛りプレイって何かと思ったら回復魔法なしで冒険の旅に出てねってことだったんですね。
魔法で怪我も病気も治せていたから、魔法以外で治療する手段を知らない異世界。
その設定はなかなか面白いと思うのだけど、主人公が高校生だから現代医療技術でチートする方向ではないし、少し掴みは弱いかも。
ただ、今回の話は、光魔法があれば問題のなかった病気を治すために原因を解き明かしましょう!って話だったし、今後もこういう感じで話が進むのなら医療関係なさそうだからこの点は様子見。

 

それと、回復魔法なしの縛りプレイというと、ケガしたらアウトな戦闘のピリピリ感もちょっと期待していたのだけど、そのへんも弱く感じました。というか、陣の召喚魔法が便利すぎてあまり縛りプレイの不自由さや窮屈感がなかったのは残念です。

 

とはいえ、キャラはよく動いていて魅力的だったと思います。
強面くんと、外見にとらわれずに彼自身をみてくれる女性っていうのは王道中も王道。良いですよね。ヤンキー(違)と清純派少女の組み合わせ。好き。
でも陣の夢は可哀想すぎて笑っちゃいましたw
夢見た学園モノの青春は送れなかったけれど、そのぶん異世界で青春したまえよ・・・・・・とお祈りしておきます。
陣とマリーベルの関係が今度どんな風に進展していくのか楽しみです。

 

陣とマリーベルも素敵だけれど、個人的に作中最も魅力を感じたのはサキュバスのユメかなぁ。
耳年増のロリっ子と思わせて、頼りになるお姉さんっていうのがすごく良い。彼女の明るさが仁とマリーベルの旅を賑やかに盛り上げてくれそうです。期待。

 

そういえば召喚士ってきいて最初はFFを思い出したんですよね。
バール召喚にちょっと笑ってたんだけど、最終的に最初のイメージ通りの召喚士となった展開にはワクワクしました。
今後も召喚獣は増えていくのかなー?
電子版特典SSの召喚獣休憩所に人が増えてワイワイと井戸端会議するところとか読んでみたいですw

 

ちょっと無難にまとまりすぎた感じはあるけれど、楽しめる作品でした。
なかなか怖そうな強敵がいるようなので、次回は回復魔法なしの緊張感ある展開を期待しています。

 

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