佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I’ll have Sherbet!! 1/九曜


佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)
佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I’ll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年2月刊。
第1回カクヨムWEB小説大賞恋愛ラブコメ部門「特別賞」受賞作。
一人暮らしを予定していた高校生の男女が、不動産屋のミスをきっかけに同居生活を始めることになるという学園ラブコメ。
このヒロイン、素晴らしい小悪魔女子です。ぐいぐい攻める。ぐいぐい押してく。
そんな彼女のあざとい攻撃をゆらりゆらりとかわすクールな主人公。ただし不意打ちに弱すぎるw
色々と引っかかる部分もあるのだけど、二人のジレ甘な距離感を堪能できる作品でした。
エロカワな佐伯さんがめっちゃ可愛かったので、続きがとても楽しみです。

☆あらすじ☆
ちょっとHな女の子と同棲してみませんか?
高校二年生の春、ひとり暮らしを始めるはずだった僕こと弓月恭嗣は、何の冗談か不動産屋の手違いで、ひとつ年下の佐伯貴理華さんなる女の子と同居するはめになってしまった。やたらと距離を縮めてきたがる彼女に、ささやかな抵抗を続ける僕だったが、なんと彼女も同じ高校! 学校でも家でも彼女に振り回される日々が始まって――。常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ、開幕です。

以下、ネタバレありの感想です。

 

高校2年生に進級すると同時に一人暮らしを始めることにした主人公・弓月恭嗣。しかし入居予定だったアパートには不動産屋の手違いで先客・佐伯貴理華が。
仕方なく次の住まいが見つかるまでは二人で同居することになりーーというスタートなのだけど、

女子高生が見知らぬ男相手に進んで同居を提案するか?とか、高校生の一人暮らし予定なのになんで最初から2LDK?とかいうところは深く考えたらダメなんですよね、きっと。まぁよくある設定だし。
でもギャグベースでもないリアル寄りの世界観なのだから、もう少し展開に説得力をもたせてほしかったなー。
こういうパターンの作品はたいてい「保護者の許可」という免罪符があったりするんだけど、そこがないから気になったのかも。

 

それはさておき、そんな感じで始まった弓月くんと佐伯さんの同居生活は実にニヨニヨできるものでした。

 

異性との同居生活も何のその、やたらとエロいアピールを連発する佐伯さん。
最初から好感度MAXでぐいぐい攻めてくる佐伯さんが可愛すぎました。イタズラっ子のあざと可愛さとか、これぞまさに小悪魔・・・!

 

そんな佐伯さんのノーガード戦法に押され気味だけど、敬語キャラのままクールに対処する弓月くん。
・・・・・・と見せて不意打ちに弱すぎる少年らしさに思わずニヤリ。
弓月くん、佐伯さんと二人きりのときは可愛げがあるのに、やたらと自嘲しまくるところがなんか腹立つw
彼の虚無的な雰囲気は中学の頃の「やらかし」に起因しているのかな?
家庭問題も抱えているようなので、明かされていない背景が気になる主人公でした。

 

それにしても弓月くんと佐伯さんの関係性、ほんと好きな感じなんですよねぇ。
あざといけれど狙いがバレバレな女と、狙いは理解しているけれどソレに付き合ってあげる男。
そんな風に書くと大人の恋の駆け引きっぽいけれど、実態が高校生なんで途中でぐだっちゃうのが本当に可愛い。
ほのかに甘い微妙な距離感も焦れったくてたまりません。
家と学校での弓月くんのギャップにふてくされる佐伯さんと、佐伯さんが何を言い出すかハラハラする弓月くんの攻防も口元が緩むw
二人の秘密な関係が今後どうなっていくのか楽しみです。

 

二人の恋の行方が気になる一方、元カノ・宝龍さんの動きも気になるところ。
彼女が何を考えているのかよくわからないけれど、威嚇する佐伯さんが可愛いので宝龍さんにはぜひとも頑張ってもらいたいw

 

宝龍さんといえば、彼女と弓月くんの破局に絡むアレコレがちょっと腑に落ちなかったり。
二人の関係自体よりも、それに対する周囲の反応に違和感。
この件で佐伯さんが弓月くんに怒ったシーンも話の流れがやや不自然ですし(「女の子を振るのが想像できないから納得できない」ってどういうこと?)

なんというか、弓月くん自身も含めて、破局に対してみんな過剰反応すぎる気がするんですよね。
学校で嫌われる理由、深刻そうに前フリしてたから一体何があったのかと思ったのに、美女を振っただけ?
3か月で別れたから!って、嫌われてる理由それだけ??
振ったこと以外に弓月くんが宝龍さんに酷いことしたわけでもなさそうなのになぁ。しっくりこないし、ストーリー的にもちょっと拍子抜け。
うーん、悪評を助長させたという弓月くんの過去の所業が明らかになれば納得できるのかもしれないから、そこを待ちます。

 

たぶん現時点で描写不足なだけだと思うけれど、ちょくちょく展開が強引だったり、台本を読んでるみたいな不自然さを感じたのが惜しかったです。
キャラと雰囲気がとても良いだけに悪目立ちしてしまったのかも。

 

ファンタジーだと割り切ってしまうにはリアル路線すぎたので色々引っかかってしまったけれど、違和感を流せば面白い作品でした。うん。ラブコメ的には楽しかったからオッケー!

可愛すぎる佐伯さんの存在だけで次巻を楽しみにする理由になるし、続刊に期待しています。

 

スポンサーリンク
 
1

「佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I’ll have Sherbet!! 1/九曜」への1件のフィードバック

  1. 拍手コメントへの返信です。

    リニアブルーさん、コメントありがとうございました。
    九曜さんの他の作品は興味が出てきたところだったので、オススメを教えてもらえて嬉しいです!
    「槙坂涼は退屈を好まない。」ですね。アルファポリス文庫ですか。探してみます〜(^o^)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。