石神様の仰ることは/黒辺あゆみ


石神様の仰ることは (ビーズログ文庫アリス)
石神様の仰ることは (ビーズログ文庫アリス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年2月刊。
「石の声」が聞える神社の娘と、なにやら見た目とのギャップがすごい副音声が聞こえてくる風紀委員長の出会いから始まるオカルトラブコメ。
コミュ障気味のヒロインとフェチやばみな先輩の関係性が面白かったです。先輩、真面目な顔して何考えてるんだ。
オカルトものとしてもなかなか良かったけれど、もう少し展開に盛り上がりがほしかったかなぁ。重要そうな伏線も残ってますしね。
なろう版をチラ見した感じ、あと1冊出ると前後編的にちょうど良さそうなんですけど、さて続きは出るかな?

☆あらすじ☆
副音声(石の声)が主音声(本人)を乗っ取った!? オカルト青春ラブ!
“石”の声が聞こえる体質の石守楓は、入学早々真面目で近寄りがたい風紀委員長・本郷巽に注意された――と思ったら、『胸でけぇな、コイツ』と“石”の声が聞こえてきた!?巽の心と石の深い結びつきが原因らしいけど……人格が違いすぎ!!!! ギャップに振り回され、さらにはW音声の秘密にも巻き込まれる楓だが……!? ちょっとオカルトな青春ラブ!

以下、ネタバレありの感想です。

 

石神様を祀る神社の娘・石守楓は、人の念を宿した「石の声」が聞える厄介な体質のため、ややコミュ障で引っ込み思案に育ってしまった女子高生。
一方、楓が入学早々に出会った風紀委員長・本郷巽にもまた厄介な事情があり、互いの事情が交錯する形で楓は巽と関わるようになっていくーーというのが本作のストーリーです。

 

楓ちゃん、アルバイトで巫女したりしているけれど、石神様と普通に会話するし自身でもお祓い可能な能力持ちだから、まごうことなき巫女ですよね。JK巫女。

 

そして、そんなJK巫女の地味な色香に惑わされていくのが本郷先輩
おっぱい大好き副音声にギョッとしたけれど、個人的には先輩が本当にやばいのはニオイフェチなところだと思うんですよ。
汗のニオイに興奮する男子高生・・・・・・。
先輩の思考&言動って冷静に考えると変態度高いと思うのだけど、爽やかで丁寧な言動によってオブラートに包まれているから、・・・・・・うん、より変態紳士感が出てると思いました。
思うよね?私だけ??
いやいや、「では制服は、楓さんの貴重なスカート姿なのですね」って発言にちょっとどうかと思ったのは私だけじゃないはず(この発言にウッとなったのは先輩の日頃の行いのせいだと思う)(直前が階段でのパンチラの話だったから)(先輩・・・・・・)

しかし突然の婦女暴行未遂はびびりました。あの副音声の正体、というかオリジナル? は気になるなぁ。

 

まぁそれはさておき。

 

互いに複雑な事情を抱える楓と先輩は、ちょっとマズいトラブルを経て、やがて互いに大切な理解者となっていくことに。
その過程で、念を溜め込んだ石に関係するオカルト問題が起こったり、ドキドキデートしてみたりと、二人のじれったくて甘酸っぱい距離感を楽しめる物語でした。

 

また、タイトルの石神様も物語の良いアクセント。
ガチのお祓いができる神社ってすごいなぁ。怖がりの楓にとっては心霊トラブルが舞い込みやすい場所が自分の家ってことが良いのか悪いのはアレだけど。
楓と石神さまの関係も好みな感じ。
神と巫女という関係以上に、保護者に甘える子どもっぽさを感じてほのぼのするんですよね。石神様の面倒見の良さが素敵です。

 

設定とかキャラは良かったのだけど、ストーリー的には少し盛り上がりに欠けるかなぁ。
先輩の持つ霊石の秘密とか、先輩の友達とか、楓の幼なじみとか、最後に出てきた謎の男とか、伏線もまるごと残っていますしね。

 

なんとも序章というか前編といった雰囲気の1冊でした。
WEB版は完結済みで、分量的にはあと1冊出ればちょうど良さそうなんですよねー。アリスは単巻もので終わってしまうパターンが多いので少し心配ですが、続刊に期待しています。

 

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