鬼憑き姫あやかし奇譚シリーズ2・3/楠瀬蘭


鬼憑き姫あやかし奇譚 ~なまいき陰陽師と紅桜の怪~ (講談社X文庫)
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1巻の感想はこちらから


総評:★★★☆☆
怖がりな見鬼の姫と陰陽寮の学生が、怪異に挑む平安ファンタジー。
全3巻なのだけど、最終3巻は電子版オリジナルだったりします。こういう形態は今後増えていくのだろうか。
2巻までだと消化不良なので、電子限定であっても3巻で綺麗に完結してくれたので私としては大歓迎ですけどね。もともと電子書籍しか持ってないし。
中途半端な打ち切りが増えるくらいなら、電子だけでも最終巻を出すって方針が定着するといいなぁ。

☆2巻あらすじ☆
この世ならざる者が視える柊は、中納言の姫君。内裏の紅桜の怪にかかりきりの陰陽師生・忠晃への恋心を自覚した矢先、母の失踪が知らされた。山桜の大木に囚われた母を見つけた柊は、内裏の怪の原因を突き止める。一方宮中では、柊が怪異封じの人柱にと名指しされていた。「見捨てるなんて冗談じゃない」決死の忠晃を、宮中の追手が、山の怪異が追い詰めて!?

以下、2・3巻のメモ的な感想です。

 

2015年8月刊。
怖がりな見鬼の姫と慇懃無礼な陰陽寮の学生が怪奇現象に挑む平安ファンタジー第2弾。

冒頭で好きな人だと知らずに好きな人に恋愛相談するという面白い事態が発生してニヤニヤしてしまいました。なんという美味しい展開!

・・・・・・と思ったのに、この状況がほとんど生かされないとは。もったいない。

それどころではない事態に陥ってラブコメがあまりなかったのは仕方ないけれど、うーむ残念です。
ただ、緊迫した状況の中で何よりも互いを思いやる二人の想いの深さは素敵でした。ちゃんと両思いにたどり着いたし。

それにしても最後の通り雨は忠晃の仕業なのか、そこが気になる。

 

☆あらすじ☆
霊や妖など、この世ならざる者たちが見えてしまう柊は中納言の姫君。卯月の終わり、父に呼び出された柊は、宮中の重要人物である藤原隆家と対面することに。もしかしたら縁談を持ちかけられるのでは、と緊張しつつ御簾越しにその姿を確かめようとすると、隆家の隣には謹慎中であるはずの忠晃の姿が。『いじわる陰陽師と鬼憑き姫』『鬼憑き姫あやかし奇譚~なまいき陰陽師と紅桜の怪~』に続くシリーズ第三作。

2016年10月刊。
電子版限定の完結巻。

意外に問題だらけだった柊と忠晃の結婚とか(1巻ラストでは余裕で婚約者になれると思っていたのにまさか2巻のアレがネックになるとは)、青丘の探し人の行方とか、残ったの問題にきっちり決着をつけています。やや駆け足気味ではあるけれど。

しかし、女房たちに「あの人は歌が下手くそすぎてちょっと・・・」とか言われる忠晃かわいそうすぎません?
父上の妨害がなくても手紙が握りつぶされてたのかもしれないと思うと風流を解さない人が平安の世を生きるのは大変だっただろうなぁと同情。

青丘の話はラストが切なかったけれど、まぁ一応ハッピーエンドといっていいのでしょうか。柊と忠晃の涙が印象的でした。

 

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