紅霞後宮物語 第五幕/雪村花菜


紅霞後宮物語 第五幕 (富士見L文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年2月刊。
後宮ゴタゴタ回。いつものことだけど、いつも以上に苦いお話でした。
上げて落とされて心がねじ切られそう。
今回は小玉と文林の間で大きな変化が起こる、もしかしたら転機の一冊だったのかもしれません。良い意味でも悪い意味でも。
しかし、ああ、もう、なんで、こう・・・・・・(悶々
物語自体は安定の面白さです。この苦さもまた紅霞後宮物語らしいっちゃらしい。

☆あらすじ☆
関小玉、不義密通の疑いあり!?
湖西の騒動は収まったものの、事後処理に追われる文林。疲れを癒やしてくれるのは小玉……と思ったら、小玉に不義疑惑が浮上! 司馬淑妃の父・司馬尚書の謀略か? 文林と小玉の関係も否応なしに動き出し――!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

この5巻を読んでる間の私の心境の変遷を簡単に表すと。

 

安定の軽妙な語り口。これぞ紅霞後宮物語。たーのしー!

司馬淑妃は本当にアホの子だなぁ。一周回って可愛く思えてきた

お、また小玉ハーレムに新顔追加。いいぞいいぞ〜

ふぉおおおおおお!酒の勢いバンザイ!ラブきたーーーー!!!!!!(テンション最大値突破)

えっ、えっ、マジ、おめでた?えっ!

えっ・・・え・・・・・・は・・・?マジか・・・・・・

臨終。

 

みたいな感じでした。
テンションがぶわぁああああっと上がって、ぐわぁあああって下がった。それはもうジェットコースターも真っ青な乱高下でした。泣きたい。

 

なんでこんなことになったのか。どこでどこまですれ違ったのか。
途中まで小玉と文林うまくいってたじゃない・・・!と私は心の底から訴えたい所存。
互いが無二の存在なのに大事なところですれ違っていて、寂しいくらいにドライな関係の夫婦が、ようやく温かい関係を作り直せるのかと思ったのに。
一瞬期待した分だけダメージでかすぎて、ちょっとまだゾンビです。涙が止まらないよ・・・・・・。

 

一瞬顔を出したラブの気配、猛スピードで通過してどこかにいっちゃったなぁ。小玉の心に再び芽生えそうだった淡い気持ちも、どこか遠くに流れ去ってしまって、もう戻ってはこないのでしょうか。

 

まぁ、今回の件は(今回の件も?)文林が悪い。
ていうか直接的に責任がないところまで含めて文林がゲスだったせいだと思わないとやってられません。
文林が小玉を愛してないとは思わないけれど、それ以前にどうしようもなく彼は「皇帝」でしかないんですよね。文林が実際に小玉をどう思っているのかは関係ないのです。
それは文林にとって不幸な身の上なのだろうけれど、こんな男に執着されている小玉はもっと不幸なのだと思う。

 

文林に振り回され、自分の立場に思い悩む小玉をみていると本当に心が痛みます。
もしもこのまま視線が重なることがなくても、小玉は文林に甘いから、結局彼を守り支える選択をしていくんだろうな。
それが自分をすり減らしていくとしても。

この関係に愛がないのなら、愛ってほんと何なんですかね。

 

あー・・・にがい。にがすぎるよ・・・・・・。

 

しかしなんか毎巻のように感想で文林をディスってる気がするなぁw
そして謝月枝のギルティな一件があったこともラストで思い出しました。小玉、知っちゃったんですけど?だから後出しジャンケンはやめてさしあげてよ。追撃かよ。

 

苦いストーリーのなかでもほっこりしたのは、小玉LOVEな李昭儀と新キャラ・紅燕のコンビ。
このふたりの子犬っぷりが可愛い。小玉にとって癒やしになってないのはアレですけど。
ていうか紅燕はしれっと「甥の妻」になったと書いてあるんだけど、どういうこと?野望達成しちゃってるじゃん!

あ、息子氏も安定のオアシスでした。かわい。

 

色々と思うところはありつつ、今回も安定の面白さでした。
夫婦の接近と断絶に焦点を当てた話だっただけに大きな動きはなかったけれど、そのへんは次回で派手な展開が待っていそうな雰囲気。
6巻も楽しみです!

 

余談すぎる余談。
読書メーターに投稿したレビューが新聞広告に使われました(2月15日付朝日新聞)。感無量・・・!
実はこれ、1巻の帯に使われたやつなのです。良い思い出になった〜

 

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